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星の流れる夜に

遥か空の星が ひどく輝いて見えたから 僕は震えながら その光を追いかけた

[ Sony α7C | Zeiss Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS ]

昨日はふたご座流星群の極大日でした。
先月の皆既月食を撮ってからもう少し天体写真を撮ってみたくなって、今まで撮ったことがなかった流星撮影に挑戦。というか流星群自体を観測するのって二十年以上ぶりです。

とはいえ都内は夜でも空が明るくて流星撮影には向きません。遠出もできないけど、せめて少しでも暗いところをと考えて多摩川の土手を降りたところで撮影しました(上の写真には流星は写っていません)。高感度ノイズ耐性を考慮して α7 IV ではなくあえて α7C を使いましたが、ISO 感度を上げずに長時間露光したから結果的には α7 IV でも十分だったかな。

[ Sony α7C | Zeiss Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS ]

撮り始めて間もないところで、画面右上に長い尾を引く流星が出現。
画面外に出ていく感じになってしまったのがちょっと惜しい。

本当は 24mm 単焦点で撮るつもりで行ったのですが、開始してすぐにこれじゃ狭すぎると思って 16-35mm のワイド端に変更しました。本当は魚眼レンズが欲しかったところですね。あるいはカメラ二台体制でそれぞれ別の方角を狙うのが正解だったかもしれません。

[ Sony α7C | Zeiss Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS ]

こちらは輝度が低くて見づらいけど、画面上方に逃げていく形で流星。

先ほどの写真と照らし合わせると、確かに鉄塔左上あたりにあるふたご座を中心に放射状に流星が出ていることが分かります。

[ Sony α7C | Zeiss Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS ]

今度は鉄塔の真上に短いけど明るい流星。

肉眼でずっと星を見上げていると、動いていないはずの星が動いて見えたりしてだんだん錯覚がひどくなっていきます(笑
でも本物の流星はもっとこうバァーッて動くから明確に分かる。星が流れた瞬間は、思わず声が出ます。周囲にも流星観察に来た人がまばらにいて、時々声が聞こえてくる。

[ Sony α7C | Zeiss Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS ]

30 分間スローシャッターで連続撮影した写真を比較明合成してみたところこうなりました。

先ほどの画面右上、画面上部(暗くてほとんど見えない)、あと鉄塔の上に短いのが二つ、合計四つの流星が写っています。ただ比較明合成すると流星よりも恒星の軌跡のほうが明るく見えてしまうのと、なにげに雲が邪魔ですね。もっと上空の方が雲がなかったから真上を狙うべきでした。でも初めてにしてはいい感じに撮れて満足。

[ Sony α7C | Zeiss Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS ]

こちらは多摩川を挟んで神奈川方面。長く尾を引く光が見えて火球撮れた!?と思ったら航空機の軌跡でした(笑

でも観察している間に実際に火球クラスの大きくて明るい流星が二度ほど東京から神奈川方面に向かって流れていきました。アレを武蔵小杉の夜景と絡めて撮れていたら素晴らしかっただろうなあ。

[ Sony α7C | Zeiss Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS ]

初めての流星群撮影、難しかったけど楽しかったです。21:30 頃から 23:00 頃までの 90 分間に肉眼では 15 個くらいの流星を見られました。もっと暗いところならばさらにたくさん視認することができたでしょうが、23 区内でこれだけ見れれば満足です。写真的には想像していたようなものは撮れませんでしたが、撮影とは関係なく「流星が降り注ぐ空の下に自分がいる」という状況自体が素敵じゃないですか。帰路も自分の頭上を星が流れていって特別な気分に浸れました。

なかなか良かったので、次の機会にもまたチャレンジしてみようと思います。

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