「俺の昼メシが、俺のために着々と料理されている。そう思うと空腹が前のめりになっていく」
横浜みなとみらいで開催中の CP+ に参加してきました。イベントレポートはまた別途書くとして、今日は午後の一般枠参戦だったからお昼は横浜で何か食べていこう…と思い浮かんだのが伊勢佐木長者町にある「トルーヴィル」。『孤独のグルメ Season9』の最終話に登場したお店です。普段は金土日休みだから食べに行くのが難しいけど、こういう祝日なら行きやすい。これは行くしかない!と思い立って一年ぶりに行ってきました。
開店前の時間に到着したところ、既に開店してお客さんが入っていましたが行列はなし。そのまま入店できましたが私の直後に一気に行列ができ始めました。どうやら一週間ほど前に Season9 の当該回の再放送があったようで、それでまたお客さんが増えたところなのかもしれません。
私はここで「ランチメニューに一品足す」という注文の仕方がすっかり気に入ってしまい、今回もその方針。さて、何と何を組み合わせようか。
ランチメニューは「トムライス」のセットにしてみました。これ、初めて来たときからずっと気になっていたんですよね。オムライスのようでオムライスでない、他の店では見たことも聞いたこともない珍しい名前だけに、ゴローが気になって注文する展開があるんじゃないかと思っていたくらい。
実際に出てきたのはほぼオムライス。他のお店だと「デミグラスソースのオムライス」とでもメニューに書いてありそうなものだけどどうして「トムライス」なんだろう。
トムライス自体は単品でも注文できますが、ランチセットではミニサラダとスープ(と食後のドリンク)がついてきます。
このスープがまたじんわりとおいしいんだよなあ。
トロトロの卵に包まれていたのはケチャップライス…ではなく、バターライスでした。食べてみると確かにバターライスなんだけど…ほんのりとケチャップの香りと酸味を感じる。バターライスの隠し味にケチャップとは、ありそうでなかった組み合わせ!でも単なるバターライスにデミソースだと味がぼやけてしまいそうだけど、このケチャップが仕事をすることで味覚が引き締まる。これはいい。
この店のオムライスは以前食べたけど、あっちは薄焼き卵で包んでケチャップをかけたクラシカルなオムライスだったのに対して、トムライスはトロトロ卵にデミソース。どっちもいいけど、個人的にはトムライスに軍配を上げたい。
単品料理は「ポークレギューム」を選択。「レギューム」ってフランス語で野菜のことらしいですね。つまり、豚肉と野菜。それをオイル炒めにしたものとのことです。
こっちにもサラダがついてきて、ランチセットのサラダとダブってしまったけどそれはそれで良し。
ちなみにこのメニューは「ふらっと QUSUMI」のコーナーで久住さんが食べていたやつですね。
いかにも孤独のグルメらしい豚の三枚肉を使った一品。肉と野菜をシンプルに塩味でオイル炒めにしたもので、そのシンプルさゆえに豚のうまみが引き立つ。
これはトムライスの他に白飯が欲しくなる。まさに「日本の洋食」と呼びたくなる味。日々の昼食として恋しくなる味付けだ。
食後はおかみさんが運んできてくれたホットコーヒーで一息。
ここのおかみさん、本当に優しさが滲み出ていて、見た目は似てないけど市毛良枝をキャスティングしたスタッフはいい目をしていると思います。
今回もおいしかったなあ…。
味覚とお腹が満たされるだけでなく、心まで癒やされる。ここの料理にはそんな力がある。
営業日的になかなか来ることが難しいけれど、機会を見つけてまた食べに来ようと思います。
そして、元気をもらおう。
ごちそうさまでした。
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