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F1 日本 GP 2023 レース以外のあれこれ

[ Sony α6700 | Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

今年の F1 日本グランプリでは私としては初めて金曜日から現地観戦しました。今までは土日だけでしたが、金曜 FP1 の走り出しから角田裕毅を応援したいという思いもあり。
そうするとレース以外にも会場そのものや各種イベントを楽しむ余裕が出てくるわけで、そっち方面の写真もたくさん撮ってきました。ということで、今回はそのあたりの写真を貼っていきます。

[ Sony α6700 | Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

まずはホンダブース。第四期 F1 からガスリーが初優勝を飾ったトロロッソ STR13、角田裕毅のデビューマシンであるアルファタウリ AT02、現行のレッドブル RB19(のショーカー)…までは他のイベント等で見たことがあったのですが、2021 年のドライバーズチャンピオンを獲得したレッドブル RB16B の通常リバリーモデル(実車)が展示されていました。RB16B は過去にありがとうバージョンは何度か見ていますが、通常リバリーはこれが初めて。ホンダが二台所有しているのか、レッドブルから借用したのか、あるいはありがとう号のカウルを差し替えたのかは不明ながらこれは嬉しい。

[ Sony α6700 | Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

メインスタンド裏にどどんと展示されていた、今年で引退するアルファタウリのチーム代表フランツ・トストへの感謝を伝えるパネル。去年はセバスチャン・ヴェッテルへの惜別パネルが展示されていた場所ですね。
ドライバーでなくチーム代表に対してこういうパネルが用意されるあたりがホンダにとってトストの存在がいかに大きかったかを表していると思います。目が細くなって顔じゅうに皺が寄るこの笑顔がいいですよね…。

[ Sony α6700 | Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

角田裕毅のパネル付近に少し人だかりができていて何かと思ったら、まさに角田裕毅のコスプレをした人が、それも二人も!思わず写真を撮らせていただきました。
どちらもレーシングスーツからヘルメットまで再現度が素晴らしい。しかも右側の方は当週に発表されたばかりの日本グランプリ限定ヘルメットをさっそく自作して持ち込んでいるわけですからね。この方、決勝レース中に国際映像にも映ってましたよね、

お二方とも撮らせていただきありがとうございました。ちなみに日曜日には角田コスプレはもう一人増えて三人になっていたようです(笑

[ Sony α6700 | Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

そして、アイルトン・セナまで!
もうね、リアルタイムで応援してたファンとしてはこの姿が目の前で動いているだけでなんか涙が出てくるわけですよ。本人じゃないはずなのにオーラ出てるように見えるし。第二期ホンダのラストランをここ鈴鹿まで観に来た 1992 年のことを思い出してしまいました。

日本語で「写真撮らせていただいていいですか?」と話しかけて通じるアイルトンもどうかと思うけど(笑)、イメージを壊さないように黙って頷いてくれるのが分かっていらっしゃる。こちらも写真撮らせていただいてありがとうございました。

[ Sony α6700 | Sony E 70-350mm F4.5-6.3 G OSS ]

あとは鈴鹿名物のファンの被りもの。角田風デザインのヘルメットに手作りと思われる AT04 のモデルカー。
こういう凝った被りものを用意してくるファンが他にもたくさんいて、これがチーム関係者や海外メディアからも「鈴鹿のファンは特別」と言われる所以。こちらもサーキットを歩いているだけで楽しくなります。

[ Sony α6700 | Sony E 70-350mm F4.5-6.3 G OSS ]

こちらも以前国際映像に抜かれて有名になった DRS の被りもの。
レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーが「鈴鹿のファンの熱量は世界中のどこよりもすごくて、手作りの帽子、ヘルメット、DRS…とにかく被りものがすごい」と話していたほど。F1 チームの代表にまで認知される DRS ヘルメット、すごい(笑

[ Sony α6700 | Sony E 70-200mm F2.8 GM II OSS + 2x Teleconverter ]

メインスタンド裏のステージで開催されたトークセッションにもいろいろ参加してきました。
こちらはハース F1 のチーム代表であるギュンター・シュタイナー。そのコワモテから「組長」とも呼ばれるギュンターですが、ステージ上では怖さを忘れるほどずっとニッコニコでした。顔は怖いし実際厳しいけど、ご本人の表情や立ち居振る舞いを見ていると本当は愛すべき人だということがよく分かります。

[ Sony α6700 | Sony E 70-200mm F2.8 GM II OSS + 2x Teleconverter ]

「引退してもこんなに注目してもらえるとは思わなかった」というセバスチャン・ヴェッテル。昨年の予選アタック後の「アリガトウゴザイマス、スズカ」というチームラジオは未だに忘れません。トークステージはとにかくすごい人出で、鈴鹿のファンとヴェッテルが相思相愛であることを改めて感じました。

ステージでは「引退して今は父として家族と過ごせることを嬉しく思っているけど、1 レースだけで許されるならまた鈴鹿を走りたい」と言っていたのが印象的でした。鈴鹿は多くのドライバーが好きなトラックのひとつに挙げるサーキットだけど、ヴェッテルにとってはお世辞でも見栄でもなく本心であることが伝わってきます。

[ Sony α6700 | Sony E 70-200mm F2.8 GM II OSS + 2x Teleconverter ]

マクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリのステージ。お調子者の兄とできる弟のコンビという雰囲気で微笑ましい。でも鈴鹿の予選でピアストリに先行されたのはノリスにとって悔しかったはずだし、決勝ではノリスに敵わなかったピアストリもきっと思うところがあったはずなので、きっと今後はピアストリの成長に従ってバチバチの関係になっていくんだろうなと。

ピアストリ、予選やレースでいい走りをしてもめちゃくちゃ落ち着いているから精神的に成熟しているのかと思っていたのですが、このステージで話している様子を見ると単に感情の起伏が少なくてあまり表に出さない…つまりシャイなんだろうと感じました。そう思うとなんだか急に親近感が湧いて推したくなってきた自分がいます。

[ Sony α6700 | Sony E 70-200mm F2.8 GM II OSS + 2x Teleconverter ]

金曜のイベントのトリを務めたのはアルファタウリの二人。
二人とも鈴鹿では自分たちが主役であることが解っているようで、フリー走行からチームとのミーティングを経て疲れているはずなのにファンサに余念がなかったのが印象的でした。
ただ、さっきのマクラーレンと比べると二人の間に微妙な距離感があるように見えたのは、翌朝発表される 2024 年のチーム体制(ローソンのレギュラーシートがない)が念頭にあったからなんだろうなあ…。

[ Sony α6700 | Sony E 70-350mm F4.5-6.3 G OSS ]

土曜朝はフェラーリのドライバーズステージから。たぶん週末を通じてこの時間が最も黄色い声援のボリュームが大きかったのではないでしょうか…やはりイケメンコンビは強い。
前戦シンガポールでのシーズン初勝利を経て、特にサインツの方はノリノリで鈴鹿にやって来ていることがよく分かるステージでした。

[ Sony α6700 | Sony E 70-350mm F4.5-6.3 G OSS ]

レッドブルのチーム代表、クリスチャン・ホーナーの単独ステージ。
出てくるなり「コニチワ!」で観客の反応が満足いく音量になるまでコール&レスポンスを要求してくるチーム代表 is 何(笑
トークの終盤には「妻(元スパイスガールズのジェリ・ハリウェル)にビデオメッセージ送るからみんなと一緒に撮らせて」とスマホでビデオを撮り始めるほど自由なステージでした。おそらくどのドライバーよりもフリーダムな時間だったのではないでしょうか…でも「ホンダの地元だからお付き合い」という感じではなく、ご本人がファンとの交流を楽しんでくれたのならばそれで良し。

[ Sony α6700 | Sony E 70-350mm F4.5-6.3 G OSS ]

ホーナーの次はもちろんフェルスタッペンとペレスが登場。土曜 FP3 の出走直前にも関わらずドライバーがこういう時間を取ってくれるのは本当にありがたい。

マックスはレースではもう大ベテランのような貫禄の走りをしますが、こうやって生身で喋ってるのを見るとまだ二十代の若者なんだよなあ。
一方のペレスはステージ上では笑顔でしたが、最近の走りを見る限りでは精神状態についてはちょっと心配になるところです。

[ Sony α6700 | Sony E 70-350mm F4.5-6.3 G OSS ]

DAZN のおなじみ『Wednesday F1 Time』のスペシャルステージもありました。生のサッシャさんと中野信治さん、去年の公開収録ぶり。
ゲストは元ホンダの PU 開発責任者である浅木さん、スーパーフォーミュラや SGT で活躍する松下信治・笹原右京の両レーシングドライバー。番組ではおなじみの顔ぶれですが、鈴鹿でも中野さんと松下信治がいじり合ういつものやつでした(笑。

ちなみに翌日曜日のステージでは F2 で活躍する岩佐歩夢がゲストでした。スーパーライセンスに手が届くところまで来ているだけに、最終戦アブダビでは結果を残してほしい。

[ Sony α6700 | Sony E 70-350mm F4.5-6.3 G OSS ]

中嶋悟・片山右京・佐藤琢磨の F1 レジェンドドライバー三人。いずれもリアルタイムで応援してきた世代としては、この三人がそろい踏みのステージには胸熱。
悟さんと右京さんは最新の技術トレンドは追えていなさそうだけど走りを見ただけで何が起きているのかを理解できるのはさすが一線を張ってきたドライバーですね。しかしそれ以上にすごいのが佐藤琢磨で、今の F1 で起きていることについてとにかく理路整然と喋りまくる。昔はともかく現代は頭が良くないとトップドライバーにはなれないんだろうなと思いました。情報量が多いのに内容は分かりやすいし、現役を退いたらたまには DAZN の解説をしにきてほしいくらいです。

[ Sony α6700 | Sony E 70-350mm F4.5-6.3 G OSS ]

土曜の予選後は前夜祭にも参加してきました。メインスタンドの指定券を持っていなくても、事前整理券さえ入手しておけばスタンドに座れます。
ちょうどアルファタウリのピット向かいの席で、予選後のガレージの様子がよく見えるのが興味深かった。

[ Sony α6700 | Sony E 70-350mm F4.5-6.3 G OSS ]

ウィリアムズのガレージの上がポディウムになっていました。
他チームのガレージに貼られたパネルは印刷物なのに、ウィリアムズだけは表彰式の際に表示を変更できるよう LED スクリーンのパネルになっているんですね。

前夜祭をやっている間にポディウムでは表彰式のリハーサルが行われていたようで、各ドライバーの呼び込み映像が順に再生されていきました。

[ Sony α6700 | Sony E 70-350mm F4.5-6.3 G OSS ]

当然角田の呼び込み映像も用意されているわけですよ!(ローソンだけは動画が間に合っていないようで文字のみの表示だった)
今回の決勝は角田にとっては良いレースにはなりませんでしたが、来春のグランプリでは本番の表彰式で角田の映像が流れてくれることを願っています。

[ Sony α6700 | Sony E 70-350mm F4.5-6.3 G OSS ]

ガレージやポディウムで順調に各種作業が行われている傍らで、メインストレートをトレーニングがてらロードバイクやジョギングで駆けていく関係者が時折見受けられます。
そして何もないはずのタイミングで突然歓声が上がったと思ったら、そこで走ってるのヴェッテルじゃないですか!
「許されるならもう一度鈴鹿を走りたい」ってそういう意味だったのかー(違

[ Sony α6700 | Sony E 70-350mm F4.5-6.3 G OSS ]

前夜祭のステージではアルピーヌの時間もありました。グランプリウィークに新宿歌舞伎町で行われたイベントでも何故かレッドブル系ドライバーに加えてオコンが登壇していたし、なんか妙にアルピーヌが前面に出てきているような。ルノーの国内プロモーションの一環なんですかね。
さておき、レッドブルファミリーを離れた後もこうやってピエール・ガスリーの姿を見られるのは嬉しい。長くホンダと共闘してくれたドライバーとして、今後も応援していきたいと思います。

[ Sony α6700 | Sony E 70-350mm F4.5-6.3 G OSS ]

そしてアルファタウリのステージ。角田ももちろん主役の一人でしたが、この日の主役はフランツ・トスト。最後の鈴鹿ということでチームスタッフまで総出で卒業式みたいなイベントでした。聞くところによるとスタッフに紛れてクリスチャン・ホーナーも参加していたらしい(?)。
角田がアルファタウリを「家族のようなチーム」と評し、自身をずっと見守ってきてくれたトストへの感謝を伝えていました。そしてトストはホンダや日本のファンへの謝辞を述べつつ、角田に対しては「間違いなく才能のあるドライバーであり、決勝ではきっとチームにポイントをもたらしてくれるだろう」と言っていました。そんな家族のようなチームが、翌日には獲れていたはずのポイントを自ら投げ捨てに行くような謎戦略を採るなんてこの時点では想像すらしないじゃないですか…。

まあアルファタウリへの恨み言はこのくらいにして、前夜祭自体はとても良いイベントでした。
他にもここには写真を載せきれなかったイベントや展示がたくさんあり、本当に三日間朝から夜まで堪能し尽くした日本グランプリでした。ヘトヘトになるくらい疲れたけど、次回も絶対金曜日から参加しようと思います。

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