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B&H Photo Video の実店舗に行ってきた話

先日ニューヨークに行った際に、あの「B&H Photo Video」の実店舗の近くに行く機会がありました。せっかくなので店内を見てきました。

B&H Photo Video Digital Cameras, Photography, Computers

B&H は米国の大手カメラ店で、通販主体ながら大きな販売シェアを占めているというのが国土の広いアメリカらしいところ。私も以前ツァイスの Touit をセール価格で購入したときに利用したほか、セール品が出ていないかとか国内外の価格差でお買い得になっている商品がないか時々チェックしています。昨今のように円安が進むと海外から買うメリットがないから最近は利用していませんでしたが。

実店舗はニューヨークにあるこの一店舗のみ。それも 34th Street、つまりエンパイアステートビルやマディソンスクエアガーデンと同じ並びにあるのだから驚きます。

入店してすぐのところに業務用のカムコーダーが大々的に並んでいます。コの字型カウンター越しには専門の販売員が 2~3 名常駐。
素人お断り、という雰囲気はありませんが、少なくともプロ御用達の店舗であることがはっきり判ります。

基本的にはカメラ店ですが、オーディオ&ビジュアルの品揃えも充実していてテレビ売場もあります。
イメージ的には白物家電を売っていないヨドバシカメラ、という感じでしょうか。初めて来たのにあまり初めてという感じがしない(笑

PC や周辺機器コーナーも充実。写真や動画は撮った後のポストプロダクションに PC が必須だから当然のことですが、映像編集用途に限らずゲーミング PC コーナーまで設けられていました。

カメラ売場。メーカーごとの島になっていて、カウンター越しにスタッフが説明してくれます。他のお客さんと話しているのを少し聞いていたのですが、スタッフ自身がカメラ好きであることが伝わってきて信頼できそう。

日本のカメラ系量販店でもここまで展示が整っていてスタッフの配置まで充実しているのは本当に旗艦店くらいじゃないでしょうか。フロアはこちらの方が広々としていてキレイだし、「まあるい緑の山手線」とか「不思議な不思議な池袋」といったお店のテーマ曲がかかっておらず静かだし、落ち着いて買い物できる雰囲気がイイ。

ちょっと驚いたのがカメラの展示方法。日本の量販店にあるスマホ展示台のような着脱式のスタンドにセットされていて、カメラを触るときにこのスタンドから外して終わったら戻すようになっています。
一見不安定に見えるけど、けっこうしっかり安定していて不安はない感じ。それでも EOS R100(≒Kiss)とかなら分かるけど R3 や R6 がこの状態で展示されているのはなかなかにショッキングです。

サードパーティー製レンズ売場。展示品のレンズ鏡筒に色つきのゴム(おそらくボディ側メーカーのブランドカラー)が巻かれていて、どのマウント用のレンズなのかが一発で判別できるようになっているのが面白い。

カメラバッグも主要メーカーについてはコーナーが用意されています。
ヨドバシやビックでもカメラバッグ売場はゴチャゴチャしていて選びにくいのに比べると、こちらは一つ一つの商品が余裕を持って展示されていてゆったり選べるのはいいですね。バッグ本体だけでなくバッグインバッグやポーチ類もちゃんと展示されているのも好感が持てます。

メーカー別カメラバッグ売場の中に PELICAN ケースコーナーまであるのがプロ向け店舗という感じ。
こういうところを見るとヨドバシというよりも銀一スタジオショップのほうが位置づけが近いのかもなー、と思いますね。

プロ向けという意味ではライティング機材やリグ、映像配信関連機器のコーナーもそれぞれ確保されています。
ここまで来ると私は流石に専門外ですが、よく知らないからこそ「こんなのあるんだー」と見入ってしまいます。

マイク類も簡易防音室的な個室にズラッと並んでいて、じっくり比較できます。
本当に映像制作関連でこの店で揃わない機材はないのではないでしょうか。

なお、店内にはオンライン接客用の通話ブースがズラーーーッと並んでいて、常時複数人のスタッフが VC 越しに接客を行っていました。
オンライン販売主体のショップというから普通にネット販売なのかと思ったら、専門知識をもったスタッフのオンライン接客まで受けられるとは。これなら確かに実店舗が一つしかなくても全米からの注文が入るのも納得です。

会計エリアがめちゃくちゃ広いのもアメリカっぽい。大型の機材を買うお客さんもいるだろうし待機場所が広いことは重要です。

B&H の実店舗、想像していた以上に広くていろいろあって驚きました。カメラ関連についてはヨドバシの本店カメラ館以上の品揃えがあるし広くてゆったりしているし、いいですね…。時間があれば一日でも入り浸っていたところです。
激しい円安でなければ、来店記念に何かちょっとした機材を買って帰ったところなんだけどなあ…為替が恨めしい。

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