スポンサーリンク

シャーボ X のリフィル交換:エマルジョン vs ジェットストリーム

長年愛用しているシャーボ X のインクが切れたのでリフィル交換を行いました。

今までシャーボ X のリフィルは万年筆のようなブルーブラックの色が気に入ってジェルインクを使っていました。が、そもそも筆記具の使用頻度が低いため使おうとしたときに揮発してインクが出なくなっている→とりあえずその場は他のペンでやり過ごし、後日リフィルを交換→次に使おうと思ったらまたインクが出ない、という無駄の繰り返し。これはもう水性のジェルインクから油性系のインクに乗り換えないともったいない。
現在のシャーボ X のリフィルはジェルインクと油性インクの他に水性と油性の両方の長所をもったエマルジョンインクが出ているんですね。エマルジョンというのは油脂が水に溶けたコロイド溶液の状態で、油性インクの耐水性と水性インクの伸びやすさを兼ね備えています。ジェットストリームのような低粘度油性インクに対抗すべくゼブラが開発したインクということですね。

あと、シャーボ X は一般的な多色ボールペンの「4C」規格に対応しているということで、ジェットストリームの 4C リフィルも買ってきてみました。

シャーボ X 用のエマルジョンリフィル(0.5mm)ESB-0.5 と 4C 規格のジェットストリームリフィル(0.5mm)SXR-200。パッと見、寸法は全く同じに見えます。

が、

じっくり見比べると直径がコンマ数ミリレベルで違う。
ゼブラ(シャーボ X 用)のほうが微妙に大きいです。

文具の世界では規格は厳格なものではないからメーカーによる差違はありがち、ということのようです。

ジェットストリームをシャーボ X(CB8)に挿してみたら、挿さらないことはない。
挿し込んだときに奥の方でうっすらとした引っかかりは感じるから完全にすっぽ抜けることはないけどゼブラ純正リフィルよりも緩いことは確かで、ちょっとした拍子に脱落しそうで怖い。ちなみに純正リフィルはリフィルと本体側の受けが面接触しているのが分かるしっかり感があります。

しかしペン先はジェットストリームも純正リフィルと見分けがつかないくらいにピッタリ収まっています。この状態でまあ普通に使えることは使えます。よほど激しくペンを振ったりしない限りリフィルがすっぽ抜けていくことはないでしょう。

双方のリフィルで書き比べてみました。

エマルジョン、確かに油性よりも水性インクに近い滑らかな書き心地。他の低粘度油性インクに比べるとインクがダマになりやすいという話も聞きますが、少なくとも試し書きしてみた限りでは感じられませんでした。もしかすると開封後にあまり使わずに時間が経ったら水分が減ってインクに粘り気が出てきてしまうかもしれませんが。
ジェットストリームは安定の滑らかさ。エマルジョンも滑らかだったけどジェットストリームはさらに滑らかで、書いているとペン先がどんどん先に滑って行きたがっているような感覚があります。一度これに慣れるともう他は使いたくなくなるんだよなあ。

ちなみに発色はブルー同士で比較した場合エマルジョンが明るく鮮やかな青、ジェットストリームは若干赤みのある深い青、という感じ。

ちなみに CB8(カーボン)は本体側の受けが金属製だったのに対して AL5(青)は受けがプラスチック製で、こちらの方がジェットストリームが少しだけ抜けにくそう。軸のモデルによって他社製リフィルが使いやすかったり使いにくかったりしそうです。私はとりあえず CB8 ではエマルジョン、AL5 ではジェットストリームと使い分けてみようと思います。どちらも一般的な油性ボールペンに比べれば圧倒的に書きやすい。

とはいえブルーブラックが使えないのはちょっぴり寂しいので、別途ブルーブラック専用のボールペンを一本買うかなあ。

コメント

スポンサーリンク