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F1 バーレーン GP 2024

今年も強いぞフェルスタッペン! 2位ペレスに大差で優勝。RBはチームオーダー不発で角田裕毅14位|F1バーレーンGP決勝

ついに開幕した 2024 年の F1。テクニカルレギュレーションに大きな変化がなく、ドライバーラインアップに至っては昨年の最終戦と同じという状況だから「勢力図は大きくは変わらず、チーム間の差が詰まる」シーズンになるだろうと思っていましたが、おおむね予想は的中しつつもレッドブルがさらに強くなったことがよく分かる開幕戦でした。

■チーム間序列

開幕戦を見た限りでは序列は レッドブル>>>フェラーリ>メルセデス>マクラーレン>>アストンマーティン>>RB>ウィリアムズ>ハース≧ザウバー>アルピーヌ という印象。トップ 5、というより 1+4 強あるいは 1+3+1 強という感じで順当に行けば入賞圏は 5 チームで埋まってしまいます。まあまだ初戦だからフェラーリからアストンまでの 4 チームはコースとの相性次第で入れ替わりそうですけどね。それでもレッドブルはレースペースが明らかに他チームを上回っています。しかも決勝の 1 位フェルスタッペンと 2 位ペレスとの差は 22 秒あり、チーム内バトルでも勝負になっていない感。昨年はレッドブルが 22 戦 21 勝(うちマックスが 19 勝)しましたが、今季はフェルスタッペン一人で 24 戦全勝してもおかしくない勢い。それくらい他のドライバーとは差があります。

そんなわけで今季のチャンピオンシップはもう先が見えてしまいましたが、クリスチャン・ホーナーのハラスメント問題とかそれに関連したフェルスタッペン移籍の噂とか、フェラーリとメルセデスの 4 人のドライバーの微妙な関係とか、レース以外の部分を発端とした話がどれくらいレース内容に影響してくるのかという意味で見どころの多いシーズンだとは思います(笑。

一方で角田裕毅を擁する RB はマシンポテンシャル的には 6 番目のチームで、レース展開次第ではアストンのストロールを食って 10 位入賞が狙えるかどうか、上位 5 チームのどこかにアクシデントがあったときにもう少し上のリザルトが転がり込んでくるか、というのが現在地でしょう。いやあ厳しい。中団争いは現時点でアルピーヌが脱落しているように見えますが、それ以外の 4 チームの差は大きくなく、こちらもサーキットごとの得手不得手で序列が変わってきそう。だからこそ戦略とレース中の臨機応変な対応が重要なんですよ…。

■RB

というわけでその RB。予選では角田が 0.007 秒差で惜しくも Q3 進出を逃します。しかしトップ 10 にはレースペースに疑問符がつくハースのヒュルケンベルグが入っており、展開次第では十分に入賞を争っていける状況。実際に決勝ではスタート直後にストロールが接触でポジションを落とし、角田は序盤をポイント圏内で走行します。それ以上ポジションを上げるのは難しそうだけどそのまま入賞圏を守り切ることは難しくはないはず…と思って見ていたのですが、ライバルがアンダーカットを仕掛けてくる中で RB は「何もしない」という去年と変わらないムーブ。タイヤ交換のたびにポジションを落とし気がつけば入賞圏外という、昨年のハンガリーやオランダの再放送を見せられているようなレースでした。挙げ句の果てにソフトタイヤで追い上げてきた僚友リカルドと入れ替えのチームオーダー。残り周回数と順位を考えればもう入賞は不可能な状況でのチームオーダーは無意味と言わざるを得ません。
でもその前に敵チームに易々とアンダーカットを許してしまう戦略そのものの問題であって、例によってレース前に立てた戦略を状況に応じて見直すことができないならストラテジストなんて要らないでしょう。レッドブルのハンナ・シュミッツ(ストラテジスト)の爪の垢でも煎じて飲んでほしい。

ただ、レース後に角田が怒りにまかせてリカルドをオーバーテイクしたのは良くなかった。気持ちは痛いほど解るけど、あそこはチームラジオで「このことを憶えておいてほしい」とか「後で話し合おう」とチームにプレッシャーをかけるべきところで、悪態をついたり皮肉を言ったりすることは角田自身のためにならないと思います。

さておき、昨シーズン中盤に「チームとしてのアルファタウリはもう応援できない」と書きましたが、チーム名が変わっても首脳陣が入れ替わっても中身は全く変わっていない。応援できないどころかアンチになってしまいそうな自分がいます。

とりあえず酷かったレースのことは忘れましょう。すぐに次のレースが来るのが連戦のいいところ、今週末のサウジアラビア・ジェッダでは角田がいいレースを見せてくれることを祈っています。

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