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F1 マイアミ GP 2024

波乱もなんのその。フェルスタッペンがスプリント完勝! リカルド4位&角田裕毅の“ごっつあん”8位でRBダブル入賞|F1マイアミGP
ついに勝った! ランド・ノリス、フェルスタッペン下してF1初優勝。RB角田裕毅は7位入賞|マイアミGP決勝

ランド初優勝おめでとう!!!

マイアミ GP はマクラーレンのランド・ノリスがキャリア初優勝を遂げました。レース前半はいつものフェルスタッペン独走、かつアクシデントも特にないやや退屈な展開でしたが、中盤にマグヌッセンとサージェントの接触に端を発する SC 導入によりポジションがシャッフル。終盤は逃げるノリスをマックスが追うけど追い切れず、ノリスは真正面から戦って勝った形になります。レッドブルが今季初の敗戦を喫したオーストラリアはマシントラブルでのリタイヤでしたが、そうではない形でレッドブルが負けたのは今回が初めて。やはり今シーズンのレッドブルは強いといってもライバルとのギャップは去年ほどではない、ということでしょうか。
また開幕以来「トップ 5 チーム」という言い方をされて来ていたけどここ数戦を見る限りではメルセデスとアストンが少し後れを取っており、現状はレッドブルを追うフェラーリとマクラーレン、そこから少し離れてメルセデスとアストンがいてその後ろに RB がつけているという構図になってきているように見えます。

■マクラーレン

スプリントでのノリスはスタート直後にストロールと接触して即リタイヤという不運がありました。決勝レースも序盤はノリスよりもピアストリのほうが上位を走っていましたが、SC 導入まで最初のタイヤを引っ張り続けていたノリスがチャンスを活かして首位を奪取。SC 明けのリスタートでフェルスタッペンの追撃を許さず、早々に DRS 圏外に逃げたのが大きな勝因だったと言えます。一方でピアストリはサインツとの接触によって最後尾まで落ちノーポイントという対照的な結果となりました。

フェルスタッペンやルクレール、ラッセルと並ぶ同世代のスターと言われたノリスでしたが、優勝に手が届きそうな瞬間も何度かあったもののここまで未勝利。「もってないドライバー」に分類されつつある中でようやく掴んだ初勝利です。チームとしても上り調子にあるところだし、今シーズン中にあと一回くらいは勝つチャンスがあるのではないでしょうか。勝ち方を知れば、マックスに挑戦するライバルとして急激に台頭してくる可能性も十分あると思います。チーム的にも昨年後半のアップデート以降着実に力をつけていて、26 年以降のレギュレーションへの適応次第ではチャンピオン争いに絡んでいけるのではとみています。

■レッドブル

スプリントこそフェルスタッペンが優勝しましたが、決勝レースはそう簡単にはいきませんでした。そもそも今回のグランプリは風向きや路面状態の変化に翻弄されてどのチームも予選からずっと苦しんでおり、それはレッドブルとて例外ではなかった。決勝では首位を単独走行中だったフェルスタッペンがコーナーのボラードに接触するミスを犯し、それによってマシンバランスが狂ったのかもしれません。加えてハードタイヤとのマッチングが悪く、マクラーレンを追い上げることができませんでした。こんなに早く二敗目を喫するとは予想していませんでしたが、昨年の 22 戦 21 勝という記録がいかに難しいものだったかが改めてよく解ります。

僚友ペレスはスプリント 3 位、決勝 4 位(5 位フィニッシュだったけどサインツのペナルティーにより繰り上げ)。今回は存在感がありませんでした。去年もこのマイアミでフェルスタッペンに惨敗を喫してから安定感がなくなってしまったペレスでしたが、フェラーリやマクラーレンが差を詰めてきたことでまた同じような状況に陥らないと良いんですが。

■ハース

ハースというかマグヌッセン、あまりにもひどい。
スプリントでは序盤に 7 位ヒュルケンベルグ~8 位マグヌッセンというダブルポイント圏を走っていました。が、ハミルトンが追い上げてきたことで「マグヌッセンの入賞を捨てででもヒュルケンベルグの 7 位 2pt を守る」という戦略を採ったのでしょう。それ自体は先日のサウジ GP と同じような戦い方だから悪くはない。でもコース外からの追い越しや接触も辞さないペナルティー上等のディフェンスはフォーミュラ最高峰レースとしてやるべきではない。決勝でも無理なオーバーテイクでサージェントの母国グランプリを台無しにしているし、あまりにもラフプレーが過ぎます。
今シーズンのハースに関しては、個人的には下位チームの戦い方としては間違っていないと思っていましたが、少なくともマグヌッセンのやり口については根本的に改めてほしい。このままでは応援できません。

■RB

リカルドスプリント 4 位、角田決勝 7 位入賞おめでとう!
練習走行が FP1 しかない中、スプリントでのリカルドは SQ3 までうまくまとめてみせました。スプリントレースでもサインツにギャップを詰めさせず、スタートポジションを守り切って 4 位。本レースの予選~決勝がパッとしなかったからこれをもって完全復活かは判りませんが、チームに大きなポイントをもたらし、また自身もまだ戦えることを証明してみせました。

そして角田。スプリント予選は SQ2 での 1 アタックをまとめることができず 15 番手に沈みながらも、レーススタートで一気に 5 つポジションを上げ、マグヌッセンとハミルトンの攻防も冷静に対処して 8 位入賞。まさかスプリントで RB がダブル入賞するとは思っていなかったから驚きました。
さらに本レースでは予選で当たり前のように Q3 に進出し、決勝ではライバルがアンダーカットを仕掛ける中ガマンしてタイヤをもたせ、逆にオーバーカットに成功。最終的には絶妙なタイミングで SC が導入されたことでラッセルやアストンマーティンに先行する 7 位入賞。去年までなら他車にアンダーカットを仕掛けられる中でステイアウトを選択してズルズル順位を落としていくのがアルファタウリの常だったのが、今回はタイヤライフとレース展開を読み切ったことの勝利。角田がやったことは実質的に優勝したノリスと同じ戦略で、チーム力の差を考えれば優勝に匹敵する快挙と言えます。

これにより角田はこの週末に 7pt を加算し、合計 14pt でランス・ストロールを交わし選手権 10 位に。ちょっと出来過ぎじゃないかというくらいの状況ですが、同時にストロールが情けなさすぎるということでもあります。今季の角田は最高でも選手権 11 位、コンストラクターズ 6 位が目標だろうと思っていましたが、これはもしかすると選手権 10 位・コンストラクターズ 5 位を目標に据えても良いのではないでしょうか。

今回のマイアミ GP は全セッション観るためには 2 時に寝て 5 時前に起きるような生活でいくら GW といってもちょっと辛かったのですが、その価値はあるレースだったと言えます。角田の活躍は誇らしいし、それ以上に新しいグランプリウィナーの誕生はいつ見ても良いものです。

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