先日入手した qdc SUPERIOR が気に入ってこれでばかり音楽を聴いている日々なのですが、唐突にその上位モデルが登場したということで試聴しに行ってきました。
本当は GW 初日の春のヘッドフォン祭で展示されていたのも見に行ったのですが、出遅れたせいで整理券に間に合わず断念。そしたら e イヤホンでも既に先行展示しているということで改めて秋葉原に足を運んできました。
qdc が FitEar とのコラボレーションによりカスタムチューニングを行った上位モデル「SUPERIOR EX」です。qdc は中国のカスタム IEM メーカー、FitEar は日本の IEM メーカーだからド競合のはずが、このたび異例のコラボによる新商品の発売に至ったとのこと。小規模なメーカーが多く、イベントや代理店を通じたメーカー同士の接触機会も多いオーディオ業界らしい動きではあります。
SUPERIOR EX はシェル形状こそ通常モデルの SUPERIOR と同様ながら、落ち着いたガンメタ塗装のアルミ筐体になっているのが外観上の違い。そして qdc と FitEar のダブルネームでロゴが入っているのがアツい。
軽く試聴してみたところ、ノーマル SUPERIOR 比で高域がやや控えめになり、一方で中低音が少し強調されて聞こえます。全体的にやや落ち着いたマイルドな音になりつつも、音の分離感は EX のほうが上。ノーマル SUPERIOR は IEM といいつつリスニング用っぽい音だと思っていたのに対して、EX のほうがよりモニターライクな音に感じます。まあドライバーユニットが共通だから全然別物というほどではなく、大枠の方向性はノーマルと EX で同様ながらチューニングで整えました、という感じ。でも個人的には「EX のほうが好きだな」と思ってしまいました。
ケーブルもノーマル SUPERIOR とは変更されています(写真は別売の 4.4mm バランスケーブルだけど付属のアンバラも同様)。ケーブルの分岐から下(ヘッドホン端子まで)が撚り線になり、また皮膜もノーマル SUPERIOR のテカテカしたものからややマットな質感のものに変更されました。ケーブル単体でノーマルとの音質差がどの程度あるかは比較できませんでしたが、ノーマルの線材が通常の OFC だったのに対して EX では銀メッキ OFC になっているため音質特性は変わっているはずです。
発売は 5/11 とのこと。¥30,000 という価格は私にとってはイヤホンの値段として「アリ」の範囲内なんですよね…。まあ今はノーマル SUPERIOR を気に入って聴いている最中だからすぐに EX を買い増すことはありませんが、そのうち買ってしまいそうな気がしています。
コメント