シグマが原宿で開催した fp と L マウントレンズの体験イベント「fp hour」に参加してきました。
私が CP+ 以外でシグマのイベントに参加したのは去年羽田で 60-600mm を試したとき以来。
今回のイベントは写真家のトークショーがありつつ、平行して fp/fp L と L マウントレンズを借りて最大 90 分間原宿周辺で自由に試せる、というもの。
先日の 24-70mm F2.8 DG DN Art II の発表時に「ちょっと試してみたいんですが、体験イベントとかやってくれませんかね。できれば黒川じゃなく都内で」と書いた手前、本当にやってくれるのであれば行くしかありません。ということで私は fp と 24-70/F2.8 DG DN Art II を借用しました。
ちなみに私は開場前に元着して整理券を受け取ったのですが、残念なことに fp 貸し出しの一巡目には間に合わず 90 分ほど順番待ちする羽目になりました。予約の必要ない一般向け貸出イベントをやるのにボディを十台程度しか持ってきてないのはさすがに読みが甘いと思います…。
fp と 24-70/F2.8 DG DN Art II。さすがにこのレンズをつけるのには fp は小さすぎてちょっとバランスが悪いですね。メインで使うなら LUMIX S5 シリーズくらいのボディを使いたい感じ。とはいえ fp の貸出時にオプションのハンドグリップをつけていただけたので(全数につけていた模様)、素体の fp にこのレンズをつけるよりはハンドリングは良かったです。
見た目のサイズが 24-70/F2.8 の旧型とほぼ変わっていないからゴツく見えますが、重量は旧型から 100g 近く軽くなっているから持ってみると思ったより軽い。これなら常用レンズとしてギリ許容範囲かな、という印象。ただカメラバッグに占める体積は依然として大きいままなので、E マウント視点では II 型になって小さく軽くなった G MASTER とどうしても比べてしまいます。でもシグマとソニーでは値段が 1.5 倍だから悩ましいところ。
フィルター径は 82mm。これはシグマの新旧、およびソニー G MASTER の新旧ともに同径。もっと言うとキヤノンの同スペックのレンズも同径なので、物理的にこれ以上は小さくできないということかと思われます。コンパクトさ優先の場合は 28-70/F2.8 DG DN を買ってね、というところでしょう。
I 型と比較して鏡筒には絞りリング、デクリックスイッチ、二つめの AF ロックスイッチが追加されています。小型化はできませんでしたが軽量化しながらこれらの要素を追加しているのはかなり頑張っているのではないでしょうか。
フードはロックスイッチ付き、かつ半分に触感塗装が施されていて質感もあります。以前のシグマレンズはハイエンドモデルであってもフードはコスト優先でちょっと残念な感じでしたが、近年は L や GM といった他社のハイエンドに負けじと細かいところまでこだわっているようです。
私は fp はこれまでイベントや店頭での展示機を触ったことは何度もありましたが、ちゃんと撮影に使ってみたのはこれが初めて。
I Series の単焦点レンズを使うにはちょうど良いボディだと思うけど、大口径ズームや望遠ズームを使うならグリップと外付け EVF は欲しいと思ってしまいました。チルトもしない固定式液晶で初夏の屋外の撮影はちょっと辛い。
まあ今なら小型のフルサイズミラーレスには LUMIX S9 という選択肢が出てきたので、私が L マウントでこれから買うなら S9 を選ぶかな、という気がします。ミニマムなボディに用途に応じてオプションを取り付けて多目的に使うという fp の思想は合体ロボット的で楽しいですけどね。
イベントには山木社長も来場されていました。社長自らこういう場でユーザーとコミュニケーションする距離感の近さは中小企業ならではだけどシグマというメーカーのユニークさの一つだと思います。まあお一人でブランド全体を背負っているのはリスクでもあると思いますが…、個人的には好きなスタンスなのでこれからも続けていっていただきたいところ。
なお来場者向けにオリジナルのシグマドリンクが無償配布されていました。外での撮影体験もこう暑いと熱中症のリスクがありますからね。
中身はミネラルウォーターで、残念ながら奥会津の天然水ではありませんでしたが(笑)、おいしくいただきました。
原宿周辺でいろいろと撮影してきたのですが、実写サンプルはまた次回掲載します。
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