アクションボタン装備で便利になった「iPhone 16」。バッテリ駆動時間も延長 – PC Watch
シリーズ最大6.9型ディスプレイ搭載の「iPhone 16 Pro Max」 – PC Watch
毎年恒例の iPhone 新モデルが発表されました。スマホがもはや新機軸を求めてではなく「バッテリーが持たなくなってきたから」買い換えるものになって久しく、以前に比べて iPhone 新製品発表が一般のニュースで取り上げられることも少なくなりました。個人的には、機能や性能が必要十分になったこと以上に見た目が iPhone 12 からかれこれ五世代変わっていないことも一般の興味を惹けていない理由ではないかと思っています。
iPhone 16/16 Pro 共通の進化店としては Apple A18 シリーズプロセッサー搭載による高性能化/電力効率向上、生成 AI(Apple Intelligence)対応、物理シャッターボタンを兼ねたカメラコントロールの採用、といったところ。
SoC については従来は「A17 Bionic」のような名称でしたが機械学習の象徴ともいえた Bionic を廃したことで生成 AI への対応を強調したいということでしょう。ただ Apple Intelligence の日本市場導入は 2025 年とのことで、その便利さを享受できるまでには少し時間がかかります。カメラコントロールはタッチセンサー/感圧センサー/タッチパッドの複合デバイスで、押下でシャッターボタンとして動作するだけでなく指をスライドさせることでズームや絞り調節などの操作が可能になる模様。操作時にはシャッターボタン付近にダイナミックアイランド的な UI が表示されるようですが、これはどうなんでしょうね。なんか MacBook のタッチバーのような末路を辿りそうな気がしなくもない。
カメラは Pro こそ従来通りのトライアングル配置のままでしたが、iPhone 16 無印では斜め配置から縦並びに変更されました。これは横位置撮影時に二つのカメラの高さを揃えることで空間ビデオを撮影可能にするためですね。Apple Vision Pro がまだまだ高嶺の花である今の視点では空間ビデオはまだ大多数のユーザーに理解されないでしょうが、こればかりは鶏卵の関係だから先行してコンテンツを作る環境が整っていることが大事だと思います。
意外だったのが USB-C の扱いです。iPhone 15 シリーズでは Pro と無印で SoC の世代自体が違っていたから 15 Pro が USB 3 ベース、15 無印が USB 2 ベースなのは仕方がないと思っていました。しかし今回はどちらも同世代の A18 シリーズであるにも関わらず、A18 Pro を搭載した iPhone 16 Pro は USB 3 対応、A18 を搭載する iPhone 16 無印は依然として USB 2。つまり A18 Pro にしか USB 3 系のコントローラーが搭載されていないということだと思われます。まあ USB の転送速度を気にするのはハイエンドユーザーくらいだろうとは思いますが、そこでヒエラルキーを設けるとは予想していなかったので驚きました。
私個人としては、今の iPhone 12 が三年使ってバッテリーがヘタッてきたからそろそろ買い換え時。でもあくまでサブ機としてしか使っていないから Pro は費用対効果が悪く、無印で十分です。15 のパステル系のカラーバリエーションは正直私の好みではありませんでしたが、今回の濃いめのカラースキームは悪くない。特にウルトラマリン(青)やティール(緑)はイイ感じじゃないですかね。USB 2 ベースなのが残念だけど、まあサブ機ならデータ転送に使う機会も多くないでしょう。
でもサブ機として考えた場合、iPhone SE 4(仮)が噂通り現行 iPhone 同様のホームボタン無しデザインになるならそっちで十分かなという気はしています。iPhone 16 に対しては SoC が一世代前でカメラはシングル、くらいの差分はつけてくるでしょうが、それくらいなら全然許容範囲なんだよなあ。というわけで、私が買い換えるとしても SE のモデルチェンジを見極めてからにしようと思います。
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