キヤノン、動画撮影機能が充実のコンパクトカメラ「PowerShot V1」 – デジカメ Watch
キヤノンから久しぶりにまともなコンデジの新製品が発表されました。PowerShot V1、つまり Vlog 向けとして発売された縦型コンデジ PowerShot V10 の上位機種という位置づけですね。
ムービーに特化して単焦点レンズを搭載していた V10 とは違い、V1 はオーソドックスな横型カメラでズームレンズ搭載。Vlog は意識しつつも PowerShot G シリーズとのいいとこ取りのカメラに見えます。まあ単焦点レンズ搭載の Vlog 特化型カメラなら DJI Pocket 3 がジンバル搭載であまりにも強すぎるし、既に市場を確立してしまった DJI とガチンコで戦うくらいならスチル/ムービーのハイブリッド機としてコンデジを求めるユーザー向けにも売った方がいい、という企画趣旨は理解できます。コンセプト的にはソニー ZV-1 シリーズと似通ってますが、思い切って動画に特化させた ZV-1 とは違ってモードダイヤルやレンズ根元のコントローラーリングを搭載してスチルでも使いやすいカメラに仕上げている点は好印象。
意外だったのはイメージセンサー。今回新規開発の 1.4inch センサーとのことで、これはこれまでのカメラにはなかったサイズのセンサーです。1inch 以上 APS-C 未満ということで大きさ的にはマイクロフォーサーズに近いものと思われますが、イメージセンサーも内製できるキヤノンの強みとレンズ/マウント規格に縛られずに設計できるレンズ一体型カメラの強みの掛け合わせという感じ。レンズ設計、本体サイズ、放熱のバランスをどう考慮してこの仕様に決めたかの経緯にはすごく興味をそそられますね。
久々に良さそうなコンデジが出たじゃん、と思ったのですが、惜しいのがレンズのズームレンジ。16-50mm 相当は Vlog を撮るにはいいかもしれませんがスチルを撮るなら 24-70mm 相当でないとテレ側が弱すぎる。ZV-1 II(16-50mm 相当)ではなくあえて旧型の ZV-1(24-70mm 相当)を使っている私としては躊躇してしまいます。あとは値段ですね、RX100 VII より安いとはいえ約 15 万かあ…iPhone 16e といい、円安が恨めしすぎる。
とはいえ ZV-1 は撮ってて楽しいカメラじゃないから PowerShot V1 のレンズ違いモデルが出たりしたら久しぶり(S90 以来)に PowerShot ユーザーになってもいいかなと思っているのですが、出してくれませんかね。
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