[ Sony α7 IV | Zeiss Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA ]
今年の春はあまり写真を撮れないうちに桜の時季が終わってしまいました。その次にやってくるのがツツジの季節。都内だと一番の名所は根津神社ということになるのでしょうが、去年行ってあまりの混雑に辟易してしまったから当分いいや。ということで別の名所を求めて練馬の「平成つつじ公園」に行ってきました。
練馬の駅で降りたのも二十数年ぶり。ツツジの名所がどこにあるのかと思ったら、駅北口を出てすぐのところにある練馬文化センターの周囲を取り囲むような形の公園がそれなんですね。
[ Sony α7 IV | Zeiss Planar T* 85mm F1.4 ZA ]
この公園、すごく広いわけではないけどとにかく多種多様なツツジで埋め尽くされていて見事。ツツジという花自体はそのへんの植栽にも当たり前に使われている植物だから珍しくもないけど、ここのツツジはあまり見たことがないような種類のものも多くて見応えがあります。こんな場所があるなんて知らなかったなあ。
[ Sony α7 IV | Zeiss Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA ]
休日ともなればそれなりの人出はあるけれど、根津神社に人混みに比べれば全然余裕。平均年齢はけっこう高くて、公園の広場のところにはおばあちゃんたちがレジャーシートを広げて寛いでいるのが微笑ましい。都内の四季の名所でこんなにのんびりした場所に来たのは本当に久しぶりです。
[ Sony α7 IV | Zeiss Planar T* 85mm F1.4 ZA ]
ツツジって意外と写真で表現するのが難しい花です。花の濃厚な記憶色を現像で再現したいけど、赤系はどうしても色飽和しやすくて思った通りに表現しきれない。桜や紅葉といった被写体に比べても、特に色について難しいのがツツジだと思います。
[ Sony α7 IV | Zeiss Planar T* 85mm F1.4 ZA ]
このツツジは久留米ツツジを品種改良して生まれた「練馬の鏡」という品種。この園内にしか存在しない貴重なツツジらしいです。
小ぶりでシンプルな花弁に、ほんのりと淡いピンク色が奥ゆかしくて良いじゃないですか。濃いマゼンタかそうでなければ白か、というのが主流なツツジにおいてこの儚い色。一目見て気に入りました。練馬のイメージからするとかわいらしすぎる気もするが(笑。
[ Sony α7 IV | Zeiss Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA ]
園内にはツツジのほかに白やピンクのハナミズキもたくさん咲いていました。ツツジの色をバックにすると爽やかなハナミズキが映える。
[ Sony α7 IV | Zeiss Planar T* 85mm F1.4 ZA ]
近年は都内の名所に行っても人混みを見るばかりで全然風景を楽しめない…という場所ばかりになってしまいましたが、ここは落ち着いていて良いですね。昔ながらの東京らしい風景との絡みみたいなのは残念ながらないけれど、人の波に押し流されながらでなければ楽しめないような場所よりは全然いい。
こういう隠れた名所的なところをもっと探してみようと思いました。
コメント