かねてより狙っていたデスクトップDAC/AMPを購入しました。
TOPPING / フルバランスデスクトップDAC/AMP DX5 II (ブラック)
今までデスクトップPC用のオーディオ出力にはOlasonic NANO-D1を使っていました。が、しばらく前からボリュームノブを触ってもいないのに音量が変動する症状が発生するように。調べてみるとどうやらNANO-D1/UA1は経年でこの不良が出る傾向があるようです。自己修理して使っている方もいらっしゃるようですが、Olasonic自体が三年前に事業終了してもうサポートも望めないし買い換えるか…と思っていた矢先にこのDX5 IIが発売されました。
7月のポタフェスで試聴してスペック的には私の求めているものだったため購入を決断。初期需要が高かったようで発売からしばらく欠品が続いており、最近になってようやく在庫が復活したところで購入しました。
PC接続を想定したDAC/AMPですが、入力はUSB(スタンダードB)だけでなく光デジタル、同軸デジタル、さらにはBluetooth(LDACやaptX HD等にも対応)で入力でき、ヘッドホンだけでなく外部アクティブスピーカーにも接続できます。スピーカー出力はRCA(アンバランス)に加えてXLR(バランス)まで備える本格派。音楽制作用のオーディオインターフェースでもないのにXLRがついてるのは珍しいですね。私が使っているスピーカーMSP3にはXLR入力がついているから無駄にバランス接続したくなります。
本体は奥行きがほぼCDジャケットサイズ。横幅はCDジャケットよりも30%ほど大きいです。デスクトップで使うには十分コンパクトと言えるサイズ感。
前面のヘッドホン端子。4.4mm 5極バランス、6.3mm 3極アンバランス(3.5mmアンバランス用の変換プラグが付属)、さらにXLRバランス端子まで備えています。XLR接続のヘッドホンなんて何種類あるよ…という感じですが、伊達に「フルバランス」を名乗ってないしこういうスペック至上主義なところが中国メーカーらしい。
大きめのボリュームノブ。音量調節だけでなくメニュー操作や入力切換(ノブ押し込み)にも使うから操作感はかなり軽く、一定角度ごとにクリック感があるタイプ。
赤外線リモコンが一応付属しますが、私はデスクトップで手の届く範囲内でしか操作しないからこれはほぼ使わないだろうなあ。
UI言語は英語・簡体字中国語・繁体字中国語・日本語の4つ。でも日本語でも中華フォントが使われているのが残念。
メニューにはそれほど難しい用語は出てこないので私は英語設定で使います。
ホーム画面は三種類あり、↑はデフォルト表示。ボリュームが数字で大きく表示され、その下に受信中の音声フォーマットが見えています。
情報量としてはこの表示が最も実用的なのだと思いますが、せっかくディスプレイがついているのにこれだとちょっとつまらない。
私が好きなのがこのFFT(高速フーリエ変換)パターン。ミニコンポ世代なら絶対これですよね。
ビートに合わせてこのレベルメーターがウネウネ動く様子は音楽を聴きながら永遠に見ていられそうな気がします。高校時代に初めてミニコンポを買った日のワクワクを思い出すなあ。
VUメーター表示。私はさすがに世代ではないからそこまでグッとこないのですが、タングステンっぽい温かみのある照明色が穏やかな気分にさせてくれます。
FFTほどチャカチャカ動かないから画面表示がうるさいときにはこっちに切り替えても良いかも。
音質は、NANO-D1のフラットで脚色のない音に比べるとメリハリがついている印象。でも力押しという感じではなくクリアで解像度のある音です。私が使っているMDR-M1/M1STはアンプが弱いと能力を発揮しきれないヘッドホンですが、これもしっかり鳴らしてくれます。Bluetoothレシーバー機能もあるし、スマホに入ってる音源を自宅で聴くときにはわざわざこのDAC/AMPを通して聴いても良いくらいだなあ。
そして何よりFFT表示が楽しい!最近は音楽を聴くといっても外出中にスマホ+TWSイヤホンでばかり聴いていたけど、自宅のオーディオでCDをじっくり聴き込んでいた頃の音楽ってもっと楽しかったよなあ…というのを思い出させてくれます。
これは買って良かったです。手持ちの音源をとっかえひっかえFFT表示させながら堪能したい。













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