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Sony Reader

買いました。

ソニー / Reader Pocket Edition PRS-350 (ブルー)icon

Sony PRS-350

Reader Store の品揃えを見てから買うかどうか決めよう、と思っていたら案の定イマイチな品揃えでがっかりしてしまい(´д`)、もうちょっと品揃えが良くなってきたらまた検討しようか・・・と一度は思っていたんですが、噂に聞くハードウェアの利益率(量販店のポイント還元が 1% とか、から想像できますね)を考えると待ってもハードの値下がりはしないだろうし、モデルチェンジはきっと 1 年後だから半端な時期に買ったら後悔するだろうし、何しろコンテンツが揃っていない今だからこそできる試行錯誤もある、という本末転倒な結論(ぉ)でとりあえず買ってみることにしました。

サイズは小っちゃいモノ好きな私としては最初から Pocket Edition 一択で。Touch Edition のほうは大きいけど画面解像度は変わらないし、積極的に選択する理由がありませんでした。カラーは、文章に集中するなら落ち着いた色が良いよね・・・ということで、ブルーで。

Sony PRS-350

Reader に採用されている E Ink ディスプレイは表示の質感が本当に紙に似ています。初めて実機を見たときには、表示面にダミー印刷を施したモックだろうと勘違いしてしまい、動作品と聞いてブックリスタびっくりしたほど。グレースケールもそれなりに階調が出ています。5inch SVGA(800×600)という解像度は文字を読むにはまあ十分ですが、超高精細ディスプレイを見慣れてしまうと、正直なところ解像度がもう一段欲しくなってしまいます。


Sony PRS-350

Pocket Edition というペットネームながらディスプレイ面は光学式タッチパネルになっていて(この時点で「Touch Edition」「Pocket Edition」というネーミングが破綻しているなあ・・・)、本体にはスタイラスも内蔵されています。本体がそこそこ大きい分、長さがあって使いやすいスタイラスではありますが、通常の操作は指先のタッチでできてしまうので、スタイラスはまず使わないかな。手書きメモ機能では重宝するかもしれません。

Sony PRS-350

アルミ製の筐体は、前面のディスプレイベゼルがブラスト(梨地)加工、ブックカバー装着時には「ヒンジ」に相当する側面の部分はヘアライン加工、そして背面には手触りの良いラバー加工が施されていて、限られたコストの中でかけるべきところにかけているなあ、という印象。細かいところを見るとコストダウンの跡も見受けられますが、先日読んだ『メイドインジャパンと iPad、どこが違う? 世界で勝てるデジタル家電』で書かれているようなコストと品質の両立がうまいバランスでできている、非常によくできたハードだと感じます。ホント、あとはコンテンツだけだよなあ・・・。

Sony PRS-350

操作ボタンはディスプレイ下部に 5 つ並んでいます。中央がホームボタンですが、ページ送り/戻しボタンがホームボタンの左側に並んでいるので、持ち方によってはページの送り/戻しの際に不安定に感じるかもしれません。もちろんタッチパネルのスワイプでもページ操作は可能ですが、E Ink は iPhone の液晶のように操作に対して滑らかについてくるディスプレイではなく、表示切り替え時に一瞬の待ちが発生するデバイスなので、私にはスワイプよりもハードウェアボタンのほうが感覚的にしっくりきます。

また、ページの送り/戻しが横書きの書籍では「←」が戻しで「→」が送りなのに、縦書きの書籍では「←」が送りで「→」が戻し、というのは最初だけちょっと戸惑いました。確かに文字列の流れていく方向に従うとそうなんですが、Web ブラウザ等で「←は戻し、→は送り」というのが脳みそにこびりついているので、軽くショックを受けました。
まあ、デフォルトがそうなっているというだけで、設定でどうとでも変更可能ですが。

Sony PRS-350

文字サイズはデフォルトの S サイズではこんな感じ。一般的な文庫本とほぼ同じか微妙に大きいくらいの文字サイズですが、私にとってはちょっと大きすぎ(情報量が少なすぎ)。私は読むのが比較的速いほうなので、これだとページ送りの頻度が高すぎてちょっと、です。

Sony PRS-350

で、一段小さい XS サイズにしてみました(これが最小サイズ)。人によっては小さすぎて読めないと感じるかもしれませんが、私にはこのほうが読みやすい。ディスプレイの解像度が高ければもう一段小さくてもいいくらいです。

というか、紙の本の多くはプロポーショナルフォント(文字によって字幅や字詰めが調整されているフォント)なのに対して、Reader は完全に等幅フォント(原稿用紙のように 1 行の文字数が決まっていて、文字の大きさや形状によらず幅が同じ)になっているのでちょっと読みづらく、どうにも文章が間延びした印象を受けてしまいます。また、ディスプレイ上下左右のマージンももっと詰めたい。情報量と読みやすさ命の私には、この仕様はちょっといただけません。
まあフォントの話は、プロポーショナルにすると縦書き用と横書き用のフォントを両方用意しなくてはならなくなる、とかいう日本固有の事情もあって難しかったのかと想像しますが、でも文学を大切にする気があるならまずそういうところは当然考慮しなくてはならないでしょう(文学作品をあまり読まないお前が言うな、という感じですが)。

Sony PRS-350

電源をオフにすると、スクリーンセーバー的に写真が表示されます(写真は設定で任意の画像に変更可能)。画面書き換えの際だけ電力を消費するという E Ink の特性のおかげで「電源が切れているのに画面が表示されている」という、今までの電子機器の常識からするとちょっと不思議な状態になっていますが、そもそも電力を消費しないのならば「読まないときはそのまま放っておけば良くて、いちいち電源を切る必要もない」のがホント。それでもあえて電源スイッチがついていて明示的に「電源を切る」ことができるのは、読みかけの本を他人に見られたくないプライバシーの問題とか、カバンやポケットの中でも誤動作防止の意味合いとかもあるでしょうが、「使わないときは切っておかないと落ち着かない」という人間の心理を鑑みた仕様なのかな、という気がします(笑。

ちなみにキャリングケースなりカバーなり、は、完全に初動に出遅れてしまったせいで純正品がほぼ品切れ状態になっていて、まだ買えていません(´д`)。在庫が復活する前に Vis-a-Vis あたりでよさげなカバーが出てきたら、そっちを買うかもしれません。もしくは suono あたりがブックカバーをベースに作ってくれないかな・・・。つけたまま使えるブックカバータイプが欲しいんです。

で、私はそんなに本の虫ではないので、これで何を読むか・・・はこれから考えます(ぉ。

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