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江東区砂町銀座商店街を経て事務所飯

「砂町銀座。かなり長い商店街みたいだな…庶民的な感じ。ここで総菜をいろいろ買ってって、事務所飯にするか」

砂町銀座商店街

ドラマ『孤独のグルメ Season2』の聖地巡礼も順調に消化してきています(笑)。今回は第 9 話に登場した、江東区は砂町銀座商店街にやってきました。店ではなく商店街で買い物をして事務所で食べる、という『孤独のグルメ』としては異色の展開ながら、原作の事務所飯回(第 15 話『東京都内某所の深夜のコンビニ・フーズ』)をある種忠実に再現した回。脚本もゴローちゃんの芝居もいつも以上に弾けていた様子からして、製作サイドの勢いが感じられる回だけに、何とか再現してやろうと(笑)行ってきました。

砂町銀座商店街

砂町銀座商店街

都内に限らず、「●●銀座」と名付けられた商店街は至る所にあります。日本で最も地価が高く、ブランドショップが軒を連ねる本場の銀座に対して、「●●銀座」はどこも基本的に人情味あふれる庶民の商店街。この砂町銀座もその例に漏れず、親しみやすく活気ある商店街でした。そして他の「●●銀座」に比べて道幅が狭い。ただでさえ賑わっているのに、この狭さはちょっとした縁日気分が味わえます。

さ~ぁ、何を買う。何を食う。商店街トローリングだ。

砂町銀座商店街

長~い商店街のどちらが正面か分からなかったので、適当に歩いてきたところ、ドラマで最後に登場した鶏肉専門店「鳥光」にいきなり遭遇してしまいました。どうやら逆順で来ちゃったようだぞ。

砂町銀座商店街

見渡す限り、肉、肉、肉。それも表面のテカテカした感じがいいじゃないか。豪快なカブトに心惹かれつつも、ここはやっぱりチキンロール。4 人連れで行ったので小サイズを 4 本、買い占めちゃいました(笑。


砂町銀座商店街

おでんかぁ~、ちょっと欲しくなるなぁ~。

こちらはおでんの大根を買い忘れたゴローちゃんに救いの手を差し伸べた「おでんの吉田屋」。店の前で「あちゃー」と額をペシン、という小芝居を私もやりたかったんですが(ぉ)、逆順で来てしまうとは。あ~、バカやった!

とにかく、おでんと言えば大根だろうが。というわけで、大根と玉子を確保。

砂町銀座商店街

順当に商店街をさかのぼって(笑)「手づくりの店 さかい」。庇には思いっきり「手作り しゅうまい ぎょうざ」と書かれていますが、ここでのお目当てはまぐろメンチ。あの強烈なインパクトのまぐろメンチを買おう。

砂町銀座商店街

…って、まぐろメンチだけ大人気なんですけど!孤独のグルメで紹介されたって書いてあるし!!

というのはちょっとだけ冗談で(笑)私が行った時点で最後の一個になっていました。悠長にしていたら売り切れると思い、写真を撮る前にまず商品確保(笑。

砂町銀座商店街

次は「増英蒲鉾店」。ここにもおでんが売られています。というかこの商店街、もつ煮とおでん種を売ってる店がやたらと多い(笑。

ここのおでんは見るからにホクホクしたじゃがいもがやたらうまそうでした。

砂町銀座商店街

でもここでの本命はこの練り物。しゅうまい巻と、餃子巻、いっときます。

砂町銀座商店街

おっと、レバカツ。こいつも行っとくか。というこのお店は「産直フーズ とんパチ」。レバカツを欲しそうにしていたら「今揚げたてが出ますからちょっと待っててくださいね~」と、揚げたてが出てきました。

そしてなんか店の奥には黒ずくめの吉田類みたいな雰囲気のおじさんが一人で昼間っから飲んでるんですけど!(笑

砂町銀座商店街

かっわいい、かっわいい、あさり屋さん。…だな。

まさにお店の名前から「あさり屋さん」という分かりやすいお店は、このおばあちゃんが一人で切り盛りされていました。あさりご飯を三人前もらおうとすると、「漁師の炊いてるあさりご飯だから、おいしいですよお」と言いながら、あさりご飯を詰めてくれます。しかも一人前の容器に三人前詰めるのかというくらいドカッと詰め込まれたんですが、残りの二つはなぜか最初から詰めてあるものを出してくれるという(笑)。詰めるのは一人前分だけのパフォーマンスだというのか!

砂町銀座商店街

商店街も端のほうまで歩いてくると、出口(ドラマでは入口)付近に焼き鳥の「竹沢商店」がありました。オープンなカウンターで、何人ものスタッフがせわしなく働いているせいか、この付近のお店の中でも特に活気が感じられるお店。見るからにおいしそうです。

砂町銀座商店街

ここでのお目当ては牛豚煮込みのお持ち帰り。300g、500g、1kg(!)というコースがあり、鍋を覗き込むからにうまそう。しかもその隣ではホルモン焼も焼いていて、これも 300g から 1kg の量り売り(笑)。勢いに任せて煮込みとホルモン焼を 300g ずつもらいましたが、ここではナイロン袋に直接料理を詰めるのがお作法(笑)。ちょっとびっくりする売り方ですが、これが砂町流なんだろう。

砂町銀座商店街

そしてこのカウンターに並んでる焼き鳥のうまそうなこと。これだけ積まれていると、もう見ただけでお腹が空いてきます。

砂町銀座商店街

…というわけで、たまらず軟骨と豚トロをオーダー。そしてその場で立ち食い(笑。
すごく歯ごたえのある軟骨に、しっかりした肉質の肉がうまい。豚トロは内面から肉汁があふれ出てきてうまい。シンプルな塩焼きだけど、それがまたいい。これはうまい…!

いや、これで満足してるわけにはいかない。牛、豚、鶏。まぐろにおでんにあさり。陸海空、網羅したぞ。ようし、アツアツのうちに帰ろう。あさり屋のおばあちゃんに怒られちまう。

で、やってきました都内某所。事務所で食べなくては事務所飯にならない、ということで、某氏のオフィスを無理矢理お借りして事務所飯パーティー開催(笑。たくさん買いすぎて、レンジで温める端から冷めていくという状況に陥りつつも、準備完了。

事務所飯

うわあ、なんだかすごいことになっちゃったぞ。

おでん、チキンロール、レバカツ、まぐろメンチ、牛豚煮込み、ホルモン焼、あと勢いに任せて魚屋で買ってきたカンパチとシマアジの照り焼き(笑。四人とはいえ、これはかなりのボリュームだ。しかも、かぼちゃの煮物さえ買うのを忘れてしまったので、野菜が一切ないという(ぉ

あー、腹減った。いただきます。

事務所飯

あさりご飯。おお、後乗せタイプ。

あさりがたっぷり入っていて、それ以上にご飯にしっかりあさりの出汁が染みこんでいて、うまい。しかも容器にぎゅうぎゅうに詰めてあるから、食べても食べても減らない(笑。これは二人前を分けても十分足りたかも。

あんまり食べたことないのに、なんでこんな懐かしい味がするんだろう。おばあちゃん、おいしいです。

事務所飯

チキンロール。チキンで何を巻いたものなんだろう…と思ったら、なんと純粋にチキンを巻いたものだったというオチ(ぉ。いや、でも男のコとしてはこれはこれでこのボリューム感が嬉しい。期待を裏切らない、教科書通りの鶏味だ。

買ったときに人数分の焼き鳥のたれをつけてくれて、「これかけて食べてください」と言われたんですが、チキン自体にしっかり味がついていて、たれは不要でした。というか食べ終わるまで存在を忘れていた(ぉ

事務所飯

おでん。それぞれのお店で買ったものをもうひとまとめにしていただきます。

大根、うまい。おまえさんと出会えて良かった。

しゅうまい巻、肉を皮で包んだしゅうまいを、さらに練り物で巻いてそれを揚げて煮て、味の過剰包装だ。餃子巻のほうも味の過剰包装第二弾という趣でありながら、にんにくの効いた具がいい味出してる。おでんの出汁ににんにくの風味、これは新しい組み合わせだ。

事務所飯

まぐろメンチ、牛豚煮込み、レバカツ。

牛豚煮込みはもう予想通りというか、濃くて、とろけるような部位から歯ごたえのある部位までいろいろ入っていて、どれが何だかよくわからないけどうまい。

レバカツ、よく考えたら、こいつも牛のもつだよなあ。もつがダブってしまった。(もぐもぐ)おお、同じもつでも方向が違う。これはセーフだ。
レバーのくさみをあえて残しつつ揚げてあるタイプで、苦手な人は苦手だろうけど、この癖っ気がビールに合いそう。

まぐろメンチ、名前からしてすごい。昔のプロレスの技みたいだ。

事務所飯

どれくらいのボリューム感があるかというのを分かりやすく表現するために、iPad mini と比べてみました(ぉ。

味のほうは、「まぐろメンチ」という先入観からすると裏切られるくらい、あまりにもメンチ。まぐろじゃなくて合挽肉と言われても信じてしまいそうなくらい、食べ応えのあるメンチです。しかも脂の乗ったまぐろを使っているのか、まぐろの肉汁をこういう形で味わえるとは思っていませんでした。確かに、これはすごい。

事務所飯

ホルモン焼。煮込みとレバカツとホルモン焼で、もつがトリプってしまった(ぉ。
でも同じもつでも煮込みとは味付けが違って、これもこれでセーフ。セーフと言ったらセーフ。

事務所飯

カンパチとシマアジの照り焼きも脂が乗っていておいしかったんですが、基本的にアラなので食べられるところが少なかったのが残念でした。モノは安くて美味しかったので、ここで刺身を買っても美味しかっただろうな…。

事務所飯

いかにも昼間っからビール、といきたくなるようなメニューでしたが、後に予定を入れていたのでノンアルコールビールで気分だけ盛り上げてみました(笑。でも、私はノンアルコールビールだと盛り上がらない人だ、というのを改めて再認識(´・ω・`)。でも、買ってきたものはどれも美味しかったので無問題です。

プハァ~、買い過ぎた。食い過ぎた。砂町銀座商店街、楽しかったし美味しかった。また行きたい、と思いつつも、これは聖地巡礼だけでなく地元の商店街にも目を向けてほしい、という製作サイドからのメッセージなのかもしれないなあ、とも思ったり。ウチは最寄り駅の商店街は寂れてますが、隣駅にはけっこう賑わう商店街があるし、「●●銀座」もけっこう近くにある。今度はそっちを攻めつつ自宅飯もいいなあ。

事務所を貸してくださった S さん、どうもありがとうございました。また別の聖地も攻めに行きましょう(笑。

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ドラマ&漫画『孤独のグルメ』の聖地を実際に巡礼してきた本人によるまとめです。(※2017 年大晦日スペシャルの広島編、2019 年大晦日スペシャルの釜山編、2023 年大晦日スペシャルの台湾編、および原作の病院、パリのみ未巡礼)。 ドラマ...

コメント

  1. むっちー より:

    素人目に見ても、RX1で撮った食材のほうが美味しそうに見えるぜ・・・

  2. S より:

    SとかBとか言っていると
    なんか007みたいでかっこいいですね。

    5枚目の写真、すごいなぁ。
    DSC-RX1のレンズのキレっていうのか
    この立体感はびっくりです。

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