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時代屋 Old Oak

溝の口

JR 南武線と東急田園都市線が交差する溝の口という街は、線路やビルで分断されることで場所によって印象が全く変わります。出る改札が違うと降りる駅を間違えたんじゃないかっていうくらいキャラが違う。駅の東側は大型商業施設が複数建ち並ぶ現代的な都市の顔を見せながらも、西側は駅そばであっても昭和の空気感を色濃く残しています。西口は戦後の闇市の雰囲気が今でも漂っていて、飲食店の多くは店前にテーブルや椅子を並べてそこで飲んでいるお客さんが普通にいる。西荻窪の南口にも似たような飲み屋街がありますが、そういえばあそこも闇市の名残でしたね。

そんな飲み屋街に一軒ぽつんと雰囲気の違うイイ感じのバーを発見したのでちょっと入ってみました。

時代屋 Old Oak

時代屋 Old Oak

この界隈にしてはちょっと品位を感じる、それでいてお高くとまっているわけでもないバランス感覚がいいじゃないですか。
何より年季が入っている感じがいい。1987 年創業ということは 35 年以上この地で営んでいるわけで、周囲のお店とはちょっと違いつつもきっと地元の人たちに長年愛されてきた店に違いない。

時代屋 Old Oak

店内、好きな感じ!歴史を感じるカウンターの奥に大量に並んだボトルたち。きちんとした身なりで寡黙に働くバーテンダーさん。もうこれだけで信頼できる。
まるで漫画『BAR レモン・ハート』のような、何を頼んでも出してくれそうな気配があります。

ちなみに 19 時台に入店したところ貸し切り状態でしたが、一時間ほどの間にほとんどの席が埋まっていきました。21 時以前に満席になるバーなんてよほどの人気店じゃないですか。

時代屋 Old Oak

一杯めはタンカレーでジンライムを作ってもらいました。
昔はカクテルにもいろいろ凝ってたけど、最近はこういうシンプルな方が好き。

時代屋 Old Oak

続いてはアイリッシュウイスキー、ジェムソンのブラックバレル。
スタンダードのジェムソンは自宅に常備しているけどブラックバレルは初めて飲みました。こっちの方が味も香りも奥行きがあって、ストレートやロックで飲むならスタンダードよりもイイですね。自宅もスタンダードはハイボール用にして、ストレート用にブラックバレルを買い足そうかなあ。

時代屋 Old Oak

三杯めは超定番でバランタイン 10 年。安定のおいしさ。
よく見たらオーダーごとにカットが違うロックグラスで出してくれるのが楽しい。バーの薄暗い照明のもと、琥珀色のウイスキーとグラスを透過した光を眺めるの好きなんですよね。自宅にも何種類かカットの異なるグラスが欲しいんですが、安くはないからなあ。

横浜の IGETA 以外のバーで飲んだのもずいぶん久しぶり。やっぱりバーで静かに飲む時間は人生を豊かにしてくれます。
「時代屋」って名前どこかで聞いたことがあると思ったら、調べたら鶴見に本店があって横浜・川崎市内にも何店舗か展開しているようですね。近くに行く機会があれば別の店舗でもちょっと飲んでみようと思います。

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