「このミルク味がたまんないんだよ」
ドラマ『それぞれの孤独のグルメ』聖地巡礼、第 9 話・与倉ドライブインは定休日のため出直しを余儀なくされましたが、再チャレンジする前に久しぶりに用意されていた甘味パートの巡礼に行ってきました。甘味パートといっても劇中ではお店に行ったわけではなく、トラックドライバーの瑞希(黒木華)が道中で買ってきた「クリームボックス」という甘味を運転席で食べるというくだりでした。
このクリームボックスというのは郡山の名物スイーツで、郡山駅近くにある「大友パン店」というお店のものらしい。ドライブイン回で郡山名物を食べる、というのはドライブインつながりで Season9 の郡山回を意識したものだと思われます。
もうここまで来たなら自分としても食べに行ってやろうじゃないの、ということで東北新幹線に飛び乗っていざ郡山へ。お店は新幹線の郡山駅から西に徒歩 15 分くらいのところにありました。
想像していたよりもかなり立派な店構え。調べてみたところ大正時代の創業で、今年でちょうど創業 100 年(!)の節目にあたる年らしい。郡山のクリームボックスの名店の一つとして有名なだけでなくパン屋としても地元の人に愛されているようで、ドラマとはおそらく関係なく店内はかなり混雑していました。
惣菜パン系、どれもすごくおいしそう。それでいて安いのが嬉しい。もし近所に住んでいたら毎日でも通って日替わりで全種類制覇したいところだ。
他のお客さんたちが次々とパンをトレイに載せていったと思ったら、奥からどんどん焼きたてのパンが供給されて品物が切れることがない。この活気、見ているだけで楽しい。
バーガーやサンドイッチ類もうまそう!挟まれてる具材がボリュームあるのもイイ。これ、都内だったらそれぞれ値段は +100 円くらい高くてもおかしくなさそう。
…いかん、見ていたら腹の虫が騒ぎ始めた。
そしてこれがクリームボックス。スタンダードなクリームボックス以外にもカフェオレ味とかモンブラン味とか、バリエーションがあるのか。
せっかくだから食べ比べてみるのも面白い。
推しクリームボックス総選挙!そういうのもあるのか。
しかもこの店が堂々の第 1 位。そりゃあ、店内のほとんどのお客さんのトレイにクリームボックスが載せられているわけだ。
レジ裏には芸能人のサイン多数。
というか石ちゃん、本当にどこにでも来てるな…(笑
というわけで、私は帰りの新幹線でのおやつとしてクリームボックスと酪王カフェオレボックスを購入。
「酪王」というのは福島県を代表する牛乳・乳製品の会社らしく、酪王カフェオレが大友パン店でも駅ナカの売店でも大量に売られていたから一緒に買ってきました。
では、クリームボックスの二種食べ比べ、いただきます。
クリームボックス、見た目はクリームが塗られた食パンだけど一般的な食パンよりは一回り小さく、まさにおやつサイズ。厚みのあるパンに負けないほどたっぷりのクリームが塗られていて、見た目は実に「クリームの箱」。
うんめぇなぁ!
クリーム、というよりミルクの味。甘すぎない素朴なミルククリーム。スイーツじゃなくて「おやつ」と呼びたくなる味。酪王カフェオレもカフェオレっていうよりコーヒー牛乳の味で懐かしい。
酪王カフェオレボックスは、まさについ今し方飲んでた酪王カフェオレそのものの味。クリームボックスよりもこっちの方が甘く感じる。
クリームボックスに酪王カフェオレボックス、それにコーヒー牛乳みたいなカフェオレ。まるで自分が小学生に戻ったかのような気分に浸れるおやつタイムだ。
せっかく郡山まで来たから、と思ってついでに駅前の柏屋で福島名物・薄皮饅頭(こしあんとつぶあん)も買ってきました。先日佐原で買ったもなかの名店と無関係だけど同名の店、ということで縁を感じたもので。福島のお土産ってもらう機会が少なくてこれもたぶん初めて食べたけど、なかなかに美味。これに酪王カフェオレはちょっと甘かろうと思ってコーヒーを買っておいて良かった。
郡山から東京までほんの 80 分の旅、すっかり豪華な喫茶列車になってしまった。
クリームボックス二枚と饅頭二個でお腹いっぱいになりました。
味が想像できそうで微妙にできなかったクリームボックス、堪能。
ごちそうさまでした。
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