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F1 ハンガリー GP 2025

1ストップ敢行ノリスが僚友ピアストリ退け今季5勝目。不振レッドブルはフェルスタッペン9位、角田裕毅17位|F1ハンガリーGP決勝

夏休み前の最後のレース、ハンガリー GP。タイトル争い的にはピアストリがリードを広げて夏休みに入るかノリスが詰め寄って終わるかで後半戦の流れもまた少し変わるだろうと予想していました。そして実際にその期待を裏切らないレース。私は昔からタイヤ戦略の異なる二台がコース上の別の場所でタイムとタイヤライフを競い、最後の数ラップでその答え合わせが見られるタイプのレースが大好物なのですが、今回はまさにそんな展開となりました。

■マクラーレン

痺れるレースでした。序盤は PP から逃げるルクレールをピアストリが追い、ノリスはスタートで出遅れてついて行けない…という展開。しかしノリスが出遅れたことで逆に思い切って 1 ストップ戦略を敢行。一方でルクレールとピアストリは早めのタイヤ交換をしたフェルスタッペンに反応してしまいその時点で 2 ストップしかない状況。タイヤ戦略の違いからトップで逃げるノリスに対してフレッシュタイヤを履いて猛烈なスピードで追い上げるピアストリ…残り 5 周で追いつき直接対決。例によってノリスがどこかでミスをしてピアストリがそれを見逃さずに仕留めるかと思ったら、ノリスが意地で抑えきって優勝。なんかノリスのここまでいいレースを見たのは久しぶりな気が。
これでドライバーズポイントは 9 点差でサマーブレイクへ。仮にピアストリが勝っていたら 23 点差だったわけで、全く違う状況となりました。個人的にはそれでも常にクールがピアストリが最後には取りこぼしの少なさで勝つだろうと思っていますが、少なくともこれなら最終盤までタイトル争いが見られそうで楽しみです。

■フェラーリ

ルクレールの乾坤一擲の PP を勝利に繋げられなかったフェラーリ。ハンガロリンクは伝統的に PP からの勝利が少ないことで知られていて、ルクレールも PP から勝ったことは一度しかないから食い合わせ的に無理だろうなとは思っていました(笑)。いずれにしても速すぎるマクラーレンを抑えきって優勝は無理でしたが、タイヤ戦略をミスったことで最後にはラッセルにも抜かれて表彰台すら逃してしまいました。ルクレールもレース中に無線で「こうなる(ライバルが 1 ストップ戦略を採ってくる)可能性について考慮すべきって言ったよね?」とチームを責めていましたが、これこそがフェラーリだよなあ…。根拠のない楽観論でリスクを見落とし、大事なところで勝利を逃がす。純イタリアンチームである限りフェラーリにチャンピオンは無理だと思っています。ルクレールは近年ずっと曇っているけど、最近ではハミルトンまでモチベーションを失っているように見えるのが辛い。

■レッドブル

今シーズン最悪のレースの一つでした。低速コーナー中心のハンガロリンクはもともと RB21 との相性が悪いサーキットですが、それにしてもフェルスタッペンが VCARB のローソンにすら先行される形で 9 位 1pt がやっと、というのは絶望的。
角田のレースチームはさらにとっちらかっていて、予選時にブレーキバランスをロングラン用に変更してそれを角田に伝えていないわ(結果 Q1 脱落)、決勝でもタイヤ交換タイミングが謎に遅いわレース中にフロントウイングのガーニーが外れるわでボロボロ。PU 交換によるピットレーンスタートからほとんど何もできないまま後方を走っているだけのレースでした。レッドブルは本当に角田の担当エンジニアを交代させた方が良いんじゃないですかね。先週 JP・ランビアーゼの代役でマックスのエンジニアを担当していたサイモン・レニーが、JP が戻ってきたことでフリーになった(本来の仕事は別にあるんだろうけど)ことだし。

角田にとって唯一光明があるとすれば、今回ようやくフェルスタッペンとほぼ同等(?)のパッケージになった段階で予選 Q1 のタイム差が 0.1 秒程度だったこと。まあ Q1 落ちだからそもそもクルマ自体が遅すぎたわけですが、マックスと同じクルマならやれることが証明できたのは救い。メキース代表にはチーム組織の見直しに着手してもらいつつ、角田は夏休みにしっかりリフレッシュして後半戦には前向きに取り組んでほしいところです。

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