HG GQuuuuuuX 部分塗装でディテールアップ

赤いガンダムと GFreD を部分塗装で仕上げたら、先にスミ入れだけで組んでいた GQuuuuuuX も同等のクオリティーにしたくなって部分塗装してしまいました。

もともと成型時点での色分けを頑張っているキットではあって、1/144 というスケールかつ HG というグレードにしてはよくできています。でも細かい部分に手を入れることで模型としての解像度が上がるのは赤いガンダムや GFreD で確認済み。今回も DSPIAE の水性アクリルマーカーと Pebeo のアクリリックマーカーを併用して仕上げました。

ちなみに GQuuuuuuX は後追いでガンダムデカールが発売されることを想定してトップコートをかけていませんでした。9 月にデカールが発売されることは告知されていますが（ただし詳細未公表）、水星の魔女のときは後半に発売されたキット向けのデカールは商品化されなくて前半と後半のキットでディテールの格差が生じたし、GQuuuuuuX の機体はそもそもの情報量が多いからデカールを貼ると情報過多になりそうだし、ということで部分塗装までで完成ということにしました（トップコート済み）。

たぶん引きで見ている分にはどこ塗ったか分からないんじゃないでしょうか。それくらい、ほぼ自己満足レベルの部分塗装。
でも肩、肘、手首、シールドなどの細かい部分に足されているイエローがデザインに抑揚をつけていると感じます。このイエローはアクリリックマーカーのライトオレンジが成型色とバッチリ同色でした。ただ 1.2mm のペン先で塗るのは至難の業でしたが。

頭部はブレードアンテナの＞モールドの白（DSPIAE のホワイト使用）、同じくアンテナの固定ボルト（ガンダムマーカーのヘビーガンメタリックを使用）、あとは側頭部にあるインテーク（？）内部のライトオレンジ（アクリリックマーカー使用）で塗り分け。顔は特にプラモデルの印象に影響する部分だから細部を塗り分けるだけで解像度がグッと上がって見えます。特に V 字アンテナの存在感を際立たせるの白塗装（凹モールドで塗りやすい）は必須じゃないでしょうか。

肘のリングパーツの塗り分け、これがあるとないとで全然印象が変わるんですよね。ここもリングの内側に段差があって塗りやすい。アクリリックマーカーのライトオレンジを直接二度塗りした程度で十分発色してくれました。
手の甲部分は DSPIAE のスカイブルーを使用。こちらは成型色に比べて微妙に色が濃いけどギリ許容範囲ということにしました。成型色のブルー、絶妙な中間色で市販塗料で同じ色を出すのは難しそう。GQuuuuuuX の MS は手先足先に視線誘導するデザインが多いから色がついていることの方が重要です。

GQuuuuuuX の象徴であるトメノスケ・ヒートホーク。この部分塗装がちょっとしたこだわりです。
暗色系だから写真では見分けづらいですが、ダークグレーの成型色に対してチューブ部分をブラック、金具部分をヘビーガンメタリックで塗装してあります。このデザインはバイクの部品（ハンドル～フロントフォーク～ブレーキキャリパーあたり）のデザインにインスパイアされているということで、以前作ったバイクモデルを参考に。
で、ヒートホークだからブレードは赤熱して見せたいよね、ということで Pebeo アクリリックマーカーのオレンジとライトオレンジをグラデーションっぽく塗って「ブレードの中央部の方が高温」という雰囲気を出してみました。マーカーで表現できるかと思ったけどまあうまくいった。

背面。バックパックの蛇腹と黄色と青のフィン、ビームサーベルグリップの差し色、あと太腿裏のグレー×黒あたりを塗り分けています。
これらは GFreD の塗り分けとだいたい同じですが、バックパックはグレーの部品が白くなることで印象が大きく変わります。MS 本体との一体感が出るとともにより軽快に見え、いかにも飛べそうな感じに。他の部分は塗らなくてもここだけは塗る価値があると思います。複雑な形状だけど DSPIAE の筆ペンなら塗りやすいですし。ちなみに DSPIAE の白は隠蔽力が強いですが、さすがにダークグレーを隠蔽するには三回くらい重ね塗りする必要がありました。