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F1 アメリカGP 2025

マクラーレン全滅の大波乱! フェルスタッペンがスプリント通算13勝目……角田裕毅自らこじ開けた”幸運”掴み7位|F1アメリカGP F1スプリント
フェルスタッペン完勝で、タイトル争いの行方はますます分からなくなった! 角田裕毅は奮闘7位入賞|F1アメリカGP決勝

アメリカGPはスプリントから決勝まで全てフェルスタッペンがポールトゥウィンの圧勝。一方でマクラーレンは週末を通して精彩を欠き、ドライバーズチャンピオンの行方がますます判らなくなってきたグランプリでした。
シーズン終盤まで開発の手を止めないレッドブルに対してマクラーレンは既に開発を終了、さらにドライバーズポイントが拮抗することでチーム内の人間関係(ドライバー二人にとどまらず)がギクシャクしてきて…果たしてどうなりますかね。ここまで来たら大逆転でフェルスタッペンの5連覇が見てみたい気もします。

■スプリント

スプリント予選はチャンピオンシップポイントの逆順でフェルスタッペン-ノリス-ピアストリというグリッド。そしてスプリントレースはスタート直後にピアストリがノリスに仕掛けに行った結果、ターン1でヒュルケンベルグやアロンソを巻き込む形で接触。マクラーレンの二台が両者リタイヤという結果。フェルスタッペンは難なく優勝して二人とのポイント差をここだけで8詰めることに成功しました。マクラーレン的にはこれが日曜日ではなくスプリントだったのがせめてもの救いだったのではないでしょうか。

角田はSQ1でのチーム側のミスにより最終アタックの前に時間切れになってしまい18位スタート。しかしスプリントではスタート直後のライン取りが見事で、かつターン1の混乱も何とか(ヒュルケンベルグのフロントウイングが引っかかりながらも大事に至らず)切り抜けて一気に7位までポジションアップ。そのまま走りきりました。COTAはコース幅が広くてライン取りの自由度が他所よりも高いことに加え、今回はこういう局面での角田の視野の広さが存分に活きましたね。久しぶりに角田らしいレースだったと思います。

■決勝

決勝に向けた予選はフェルスタッペン-ノリスまではスプリントと同じオーダーながら、ピアストリはなんと6位に沈みその間にフェラーリやメルセデスが割って入りました。
さらに決勝ではソフトタイヤでのスタートだったルクレールがノリスを交わして2番手に。終盤にノリスに抜き返されたもののそこまでのディフェンスは見事でした。今シーズンずっと存在感のなかったフェラーリ、オースティンでは久々に光るところを見せてハミルトンと共に3-4フィニッシュ。ピアストリが5位に沈んだことでチャンピオンシップは俄然面白くなってきました。
そのルクレールがノリスを抑え込んでくれたことでフェルスタッペンは独走で完全勝利。もしルクレールがいなかったらノリスがフェルスタッペンを仕留められていた可能性はありますが、今回のフェルスタッペンはかなり速かったからどうでしょうね。

角田は予選はQ2のアタックでトラフィックに巻き込まれ13位スタート。しかし決勝ではまたしてもスタートでポジションを3つ上げ、さらにベアマンも抜いて9番手に。次は前方を走るサインツとアントネッリが射程圏に入ります。でもこの二人どこかで接触しそうな予感がするなあ…と思っていた矢先で予想通り接触。角田に7位が転がり込んできました。そこから先は6位のラッセルに挑戦できるほどのペースはなく、とにかくポジションキープしたままタイヤをもたせてフィニッシュまでクルマを持ち帰るレースに見えました。依然としてフェルスタッペンとスペック差の大きいクルマに苦労しながらも、今回は前方とのギャップが大きくてクリーンエアで走れたことも味方したのでしょう。結果、スプリント・決勝ともに現状のクルマでは最大限といえるリザルトを持ち帰ってきたと言えます。
このシーズン終盤に来て、角田に波はあるとはいえようやく結果がついてくるようになりました。レースの世界ではいくら内容が良くても結局報いてくれるのは結果だけなんだよなあ。ちょっと前まで「フル参戦中のドライバーの中でポイント最下位」と言われていた角田でしたがここ3レースで一気に16ptを稼ぎ、現在は3人抜いてランキング16位。まあレッドブル昇格直後は当然のようにトップ8に入っていることを期待したことからすると寂しい状況ではありますが、一歩一歩上がっていくしかありません。今週末のメキシコGPも応援しています。

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