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ThinkPad のブランドシフト

レノボ、“Lenovo”ブランドPCを国内に投入 ~ノート第1弾は84,000円のSOHO向け (PC Watch)

IBM の PC 事業を買収した Lenovo が、いよいよ日本市場向けに「Lenovo」ブランドの PC を日本国内向けに投入。先日の米国向け製品投入に続き、「Think」ブランドの移管から約一年を経過したところで、「ThinkPad」の本丸(ThinkPad の開発拠点は日本の神奈川県大和市にある)・日本市場でのブランドシフトがいよいよ始まりました。

先日、雑誌広告を見ていて気づいたのですが、最近の ThinkPad の広告から「IBM」ロゴが一切なくなっているんですね。広告の商品写真も「IBM」ロゴが写らない角度で撮影されているという徹底ぶり。一方で、従来は控えめだった「Lenovo」ロゴが徐々に大きく露出しつつあります。
「ThinkPad」は、以前の「IBM」ブランドでの打ち出しから、買収後しばらくの間「Think」そのものがブランドとして使われてきましたが、そのブランディングがいよいよ「Lenovo」に本格的に移行して、そこで「Lenovo」ブランドの PC 投入。
一応、Lenovo は事業移管から5年間は製品に「IBM」ロゴおよび「ThinkPad」ブランドを使用できる契約になっているようですが、買収から一年近くを経過し、トリノ五輪の「Lenovo」ブランドとしてのスポンサーシップ(IBM 時代から長らく五輪の IT をサポートしていましたが)を契機に、いよいよ「Lenovo」ブランドのステータスを高めるための動きが始まったようです。
ThinkPad のトリノ五輪記念モデルでも、長年「IBM」ロゴが入っていた本体が「ThinkPad」ロゴのみになっています。

Lenovo ブランドの浸透率を考えると、国内投入はまだちょっと早いかな、という気もしますが、事業移管から一年が経過して軽く「ほとぼりがさめた」今、そしてトリノ五輪という世界的イベントで Lenovo ブランドをプロモートできた今が、ある意味「ThinkPad=Lenovo」を定着させるベストなタイミングなのかもしれません。

「Lenovo」が国内でどれだけ成功するかはまだ未知数ですが、eMachines(Gateway)などのホワイトボックス PC が PC 市場のそれなりのシェアを占めるようになった現在、価格競争力と「Think」ブランドとのシナジーでどこまで「目の肥えた」日本市場に食い込めるか、半ば戦々恐々としながら見守りたいところです。

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