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Carl Zeiss Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA

私がαに手を出した理由の一つがこのレンズ。標準ズームに Vario-Sonnar が使えるということです。

まあ、本命中の本命は Planar 85mm なんですが、それでもなかなかこだわって使える標準ズームって他にないので。キヤノンだと標準ではそれこそ EF-S17-55mm F2.8 IS USM あたりは使ってみたいですが、高価いしデカいし重いしで常用にはできないし・・・。
EF マウントでひととおりの焦点距離のレンズが揃っている以上、αマウントで同じようなレンズラインアップを揃えてもあまり意味がないので、αはちょっと偏ったレンズで楽しんでみたいと思います。

ということでこのレンズ。ちょっとだけ使ってみた印象を。
まずは外観。鏡筒は表面上キレイに仕上げられてはいるけどプラスチックだし(まあ軽いのはメリットか)、ZEISS のロゴは印刷だし、同じαツァイスでも Planar 85mm や Sonnar 135mm とは作りが全然違います。他のツァイスレンズとは思想に一線を画し、あくまで写りと使い勝手のバランスをとった「ちょっと良い」標準ズームという感じ。
フォーカスリングはちょっとゴリゴリした感触(微妙にモーターのトルクがかかっているリングを力ずくで回す感覚)で、手持ちのコシナ Planar やコンタ Distagon の小気味よくヌルッと回る感触とは天と地ほどの違いがあります。感触だけで言えば、非 USM の AF レンズを MF で使うときよりはマシだけど、USM レンズを MF で回すときのほうが自然な気はします。あくまで MF はオマケで、基本的に AF で使うことを前提としたレンズなんだろうなという印象です。また、AF 時も USM レンズに慣れてしまうとモーター音はうるさめですね。


ちょっと欠点ばかり並んでしまったので褒めてみると(笑)、16-80mm の焦点距離は EOS でのメインレンズにしているシグマの 17-70mm DC MACRO よりも幅広く、かなり使い勝手が良いことが挙げられるでしょうか。単に焦点距離だけで言えばα700 と同時に出た 16-105mm のほうが活躍の幅は広いですが、そこはそれ。
レンズ性能で言えば F 値が 3.5-4.5 と決して「明るい」とは言えない上、20mm で F4、34mm で F4.5 に落ちるので、一般的に使う焦点距離では F4-4.5 というところでしょうか。まあ、シグマだってワイド端 F2.8 といっても 20mm で F3.2、25mm で F3.5 にすぐ落ちてきてしまうし、ワイド端での開放は周辺光量落ちがけっこう気になり実質使えるのは一段絞りからという感じなので、根本的な弱点にはならないと思います。ワイド端開放時の周辺光量落ちはシグマ 17-70mm ではけっこう気になるのに対して、VS16-80mm ではあまり気にならない(構図によっては気持ち気になるかな、程度)なので、開放からどんどん使っていけると思います。ただ、F 値が F 値なのでボケの度合いには極度の期待はできず、あくまでズームはズームという感じ。

とはいえ、確かに言えるのは「腐っても(言い過ぎか)ツァイスはツァイス」というところですかね。T* コーティングの恩恵か、逆光で撮ってもフレアやゴーストは出にくい気がしますし、手持ちの他のツァイスに準じて画のコントラストも高めだと思います(ボディ側の画作りの傾向がまだよく分かっていないので、レンズの性格かボディの性格か分かりませんが)。何より、今までズームレンズというと「とりあえず」使うもので、ちゃんと撮りたいときには専ら単焦点をつけていたんですが、Vario-Sonnar は自信を持ってつけていられる気がします(笑。

とりあえずこんなところですかね。評価の続きはもう少しいろいろ撮ってみてからにしたいと思います。

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