一週間前になりますが、リコーのショールーム「RING CUBE」に行って GXR の先行展示を軽く見てきました。
金曜夜の銀座なので混んでるかな?と思いきや、ショールーム内は意外と落ち着いていました。それでも熱心なカメラファンと思われる人たちが入れ替わり立ち替わり訪れていたので、やはり注目度は高いようです。
サイズ感はまさにキヤノンの PowerShot G11 を少しだけ大きくしたようなイメージです。50mm の GR レンズはボディサイズからすると圧迫感がありますが、それと同時に「良い絵が撮れそう」な雰囲気があります。逆にズームレンズのほうは沈胴式でコンパクトなのは良いのですが、それならそれこそ GX200 で十分じゃないかと思ってしまうので、やや微妙ではあります。
レンズ(カメラユニット)を外したところ。グリップ部の人差し指があたる箇所にあるレバーを引きながらユニットをスライドさせることで取り外すことができます。レンズを外してもレールとコネクタしかない構造のカメラというのは奇異に映りますが、撮像素子がむき出しにならないのは安心感がありますね。コネクタは高密度のセントロニクス端子っぽいもので、いかにも撮像素子から大容量データを転送しそうな雰囲気です。
上から見ると GX200 にかなり似ていることに気づきます。アクセサリシューと内蔵ストロボの位置関係が違うくらいですかね。あと本体の厚みも GX200 より増えています。
背面も GX200 の発展系であることを物語っていますが、やはりちょっとデカいです。マクロボタンが方向キーから独立しているのが分かります。
ちなみに EVF を覗いてみましたが、精細感はそれなりにあるものの、フレームレートが低いように感じる(若干カクつく)のが気になりました。パナの G1 の EVF を初めて覗いたときに感じた「酔うような感覚」とは違って、フレームレートの低い動画を EVF 越しに見せられているような感じです。風景や静物をじっくり撮るなら良いと思いますが、スポーツ撮影などには向かないでしょうね。
あとは GXR のアクセサリ類まで含めた展示と、拡張ユニットのコンセプトモックなども。
リコーの RING CUBE には初めて来たんですが、単に新製品が展示してあるショールームではなくて、歴代のリコー製カメラなども展示しつつ、下のフロアはギャラリーになっているという、写真/カメラ愛好家向けの施設になっているんですね。
GXR の展示の後ろにガラスケースにずらっと並んでいたリコーの歴史的カメラたち。GXR のコンセプトの源流となった一眼レフ「XR-1」とコンパクトデジカメ「Caplio GX」ももちろん展示してありました(GR DIGITAL の限定モデルなんかもありました)。
個人的にはリコーのカメラというと RDC-7 のようなデジタルらしい、独創的な形状のカメラというイメージを持っているのですが、最近はどちらかというと GR DIGITAL シリーズのヒット以降はやや懐古趣味的でオーソドックスなカメラ好き向けの製品が多いですね。GXR もある意味では変態的ギミックを持ったカメラではありますが(笑)、個人的にはもっとカメラの既成概念を壊すような製品を出してきてほしかったりします。
あとは最近『大人の科学』を買ってから急に興味のわいてきた二眼レフとか。RICOHFLEX といえば、ウチの GX100 の軍艦部にもロゴシールが貼ってあります。
あまり大々的な展示ではありませんでしたが、コンセプトモックの展示などもありました。リコーのデザイン部門で作っているものらしいんですが、メーカーのショールームであまりこういう展示を見ないので、珍しいかも。非常に薄いコンデジでセパレートタイプ(?)というギミックもありながら、シャッタースピード(?)がダイヤル式というあたりのアンバランスさが面白いです。
そんなところ。
GXR は個人的にはやっぱり微妙だなあ・・・。
コメント
選考展示ということは、つまり、オーディション。
ライバルは歴代カメラですね、わかります。
えっと、うん、たぶんそんな感じ(´д`)。直しました。