今年のゴールデンウィーク、我が家は旅行も帰省もしないのですが、近場でも普段めったに行かないところに行こう、という過ごし方をしています。
今日は会社もお休みで、事前に奥さんに「三鷹のジブリ美術館と横浜アンパンマンミュージアムどっちがいい?」と聞かれたので、即答で「ジブリ美術館」。だって私がアンパンマンミュージアムに行っても特に楽しくないじゃないか(ぉ。ジブリ美術館には以前から一度行ってみたいと思っていたし・・・。
ということでジブリ美術館。当日ふらっと行ってすぐ入れるような場所ではなく、前売り券制になっています。チケットはなかなか取れないようですが、GW の中でも休む人と休まない人がいる 4/30 だけは私が買おうと思った時点で奇跡的に空きがあり、すかさず押さえた次第。
[ Sony α700 / Carl Zeiss Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA ]
ジブリ美術館へは三鷹駅から送迎バス(往復¥300)が出ています。コミュニティバス程度のサイズしかないので、今日みたいに混む日はかなりすし詰め状態。トトロのイラストが描いてあるバスなので、子どもは喜んでましたが・・・。
三鷹駅からは歩いても 1km ちょっとらしいので、子連れじゃなければ全然歩けます。場所は井の頭公園に隣接しているので、吉祥寺から井の頭公園を散歩がてら来るというルートも取れそうです。
[ Sony α700 / Carl Zeiss Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA ]
美術館入り口に着きました。いろんな種類の草木が植えられていて、建物の雰囲気からして「ああ、ジブリの世界に来たんだな」と実感します。
[ Sony α700 / Carl Zeiss Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA ]
美術館の屋上から、我々を見下ろすように出迎えてくれるのが『天空の城ラピュタ』のロボット兵。個人的にはこれが一番見たかったので、この時点でちょっと興奮気味(笑。
ただ、この美術館は屋内撮影禁止とのことで、残念ながら建物の中の写真はありません。歴代のジブリ作品をモチーフにしたステンドグラスとか、床面のタイルにこっそりネコの足跡(『魔女宅』のジジと思われる)が彫り込まれていたり、とディズニーランドばりに凝ってます。
この美術館の展示物で、白眉は何と言っても『となりのトトロ』のリアルねこバスでしょう。私も年齢制限さえなければ乗りたかった(笑。案の定大人気で、5 分交代ルールが課せられていたんですが、長女がねこバスに夢中になっている間に、私は一人で屋上に上がってロボット兵とご対面。
[ Sony α700 / Carl Zeiss Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA ]
どーーーん。
お台場ガンダムほどのインパクトはないですが、ラピュタ好きな私としてはじんわり感動。周囲の植物の生い茂りっぷりも「らしく」て、良い感じです。
[ Sony α700 / Carl Zeiss Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA ]
この両腕の S 字な反りっぷりもよく再現できています。
像の表面は酸化した金属っぽい質感で表現されていますが、個人的にはもっとセラミックとか土系の素材のイメージで思っていたので、そこはちょっと違いますね。でも朽ちた雰囲気はよく出ています。
[ Sony α700 / Carl Zeiss Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA ]
この顔の角度もまた良いじゃないですか。
[ Sony α700 / Carl Zeiss Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA ]
ディテールの作り込みも凝ってます。今にも胸のダクトからミスト噴射しそう(しません
[ Sony α700 / Carl Zeiss Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA ]
こういうディテールまで手を抜いていません。でもやっぱり「オーバーテクノロジーで作られたラピュタ文明の産物」というよりは、ちょっとしたスチームパンクものに見えてしまうのはちょっとイメージ違うかなあ。
静岡に移設される実寸大ガンダムのビームサーベルが台座に突き刺さっている設定は、このロボット兵の手へのオマージュですよね(だから違います
[ Sony α700 / Carl Zeiss Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA ]
背中側。こっちのアングルのほうが、むしろ大きさと「滅びた文明の遺物」という雰囲気が出ていて好きだったりします。
ちなみにこのロボット兵ですが、目測で 5m 弱ほど。作中のイメージだともう少し大きかったような気もします。
[ Sony α700 / Carl Zeiss Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA ]
このロボット兵、肩や腰のところに雑草が生えています。偶然ではなくてちゃんと狙ってやってるんだと思いますが、芸が細かい。これで近くにヒタキやキツネリスがいれば完璧だったのに(笑。
で、このロボット兵の背後の道を辿っていくと・・・、
[ Sony α700 / Carl Zeiss Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA ]
ラピュタの中枢部にあった石碑が!!
このまま下のフロアにある土産物屋で¥26,250 もする Baccarat 製の飛行石レプリカを買ってきて、手帳片手に「読める!読めるぞ!!」という寸劇をやりたくなります(ぉ。
とりあえず、屋外で主に撮影できたのはこのくらいでしたが、それほど大きいとも感じない美術館の中には他にも見どころがたくさん。ちょうどやっていたポニョの美術展で原画の量の多さに圧倒されたり、中のミニ映画館のショートフィルムに感動したり。ショートフィルムは今「やどさがし」というタイトルをやっていて、ほとんど台詞らしい台詞もないのに(タモリさんと矢野顕子さんが声優をやっていて、台詞はほとんどないのに SE を全て声でやっていた)大人から子どもまで笑い声が絶えないような名作でした。このショートフィルム集の BD を出してほしいくらい(宮崎監督はそういうことしないでしょうが)。
子どもたちを連れていたので今日は 3 時間ほどで出てきていまいましたが、あと 1 時間くらいはゆっくりできたかなと思います。残念だったのは、入場がチケット制のおかげで制限された状態とはいえ、建物に対してお客さんが多すぎてちょっと狭苦しい気がしたこと、食事できる場所が限定されている(カフェとホットドッグ屋しかない)ので昼時はすごい行列になること(下調べの時点で分かっていたので、今回は弁当持参した)、そして何より建物の都合もあってか展示物が限られていて、上記のロボット兵以外はどうも子ども向け作品(トトロ、魔女宅、ポニョあたり)に偏っているように感じたところでしょうか。個人的には『紅の豚』や『耳をすませば』あたりに関連した展示物も見たかったし、何より実寸大のメーヴェやフラップターが見たかった(笑。
ともあれ、全般的に私も子どもたち(次女は 6 ヶ月にもかかわらず、ショートフィルムに見入ってました)も楽しめたので満足です。今度は次女がトトロくらい観るような年頃になったら、もう少し空いてる時期を狙ってまた来てみよう。
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