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SIGMA APO 50-500mm OS HSM で撮る、迫力のよこはまズーラシア (1)

昨日は、シグマ APO 50-500mm DG OS HSM の作例撮りのために、よこはま動物園ズーラシアまで行ってきました。

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私が前回ズーラシアに行ったのは約 3 年半前。当時は 70-300mm を持っていって、もうちょっと寄れたらいいな・・・と感じるシチュエーションが何度かありました。それでも動物園なら 300~400mm もあればほぼ十分、500mm だとちょっと長すぎるだろうと思っていたのですが、なんのなんの。500mm×APS-C(1.6 倍)=800mm 相当の超望遠レンズを使うと、そこには違う世界が広がっていました。

ちなみに冬場の動物園ならそんなに混まないだろう・・・と思っていたのですが、横浜市内の幼稚園・小学校に 1 月いっぱいまでのズーラシア無料チケットを配布していたらしく、当日は激混み。駐車場渋滞に巻き込まれて通常 15 分と言われる最寄り駅からのバスが 1 時間かかってようやく到着という、酷い目に遭いました(´д`)。

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

まずは動物園の定番中の定番、ゾウ(インドゾウ)から。一般的に、ゾウを撮るときはこのくらいのサイズで撮ることが多いかと思います。これで 60mm 強(約 100mm 相当)。動物園のゾウ写真としてはごくごく普通ですが、ここから一気にテレ端まで寄せると、

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

この大迫力!ゾウの皮膚のシワのひとつひとつや穏やかな目つきまでしっかりと見て取ることができます。私はゾウに人間と同じような睫毛が生えていることを、この写真を撮ってみて初めて知りました。


[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

続いてオランウータン。人間の大人よりも少し小さいくらいの体長ですが、ズーラシアの展示スペースは檻が広く、居場所によってはかなり小さくしか写せません。この写真は 200mm 前後(320mm 相当)で撮影したもので、APS-C 一眼レフだとこのくらいまでの望遠レンズ(18-200mm とか 70-200mm とか)までしか持っていない人は多いんじゃないでしょうか。
これが 500mm があれば以下のとおり。

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

これで 450mm(720mm 相当)です。皮膚の質感や毛並み、黒目がちな瞳など、肉眼で見る以上の情報量で動物たちを捉えることができます。

動物たちもサービス精神旺盛な子ばかりではなく、檻の隅っこのほうであまり動かないことも多いですし、動物園では大人はやっぱり子どもたちを優先してあげるべきだと思うので、柵の前にへばりついて・・・というのはあまり感心しません。そんなとき、多少離れたところからでも問題なく被写体を狙えるのも、メリットと言えるでしょう。

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

そしてトラ。こちらもテレ端(800mm 相当)です。他の動物と違って活発に動き回っていたので止めて撮るのが難しかったですが、最も近寄りがたい種類の動物でも 800mm 相当だとここまで寄れるというのが分かりやすい例かと思います。
毛並みや髭までしっかり描写してくれていて、かなり迫力が出ています。動物園ではありますが、ちょっとしたナショナル ジオグラフィックや PS3 のゲーム「AFRIKA」のカメラマン気分を味わえるレンズかもしれません(笑。

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

こちらは「フランソワルトン」というオナガザルの一種。偶然にも、光の当たり具合によってフォトジェニックに撮れた一枚です。373mm(約 600mm 相当)。子ザルを抱いた母ザルの強さが表現できたのではないでしょうか。
動物園は自然の様子を装ってあってもけっこう人工的なもので、写真に背景が入ると途端に野暮ったくなってしまいがちですが、思い切って被写体に寄ることで動物園っぽさを消し、野生動物を撮ったかのようなリアリティを出すことができるのは、超望遠ズームならではだと思います。

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

このレンズが良いのはテレ端だけでなくどの焦点距離でもシャープなところ。写真はゴールデンターキン(高山に棲むウシの一種)で、焦点距離は 138mm(約 220mm 相当)ですが、このあたりの描写も悪くない。

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

でもやっぱり醍醐味は望遠側でしょうね。85mm では小さくしか撮れずトリミング必須なレッサーパンダも、ノートリミングでここまで寄れます。これで 373mm(600mm 相当)。

[ Canon EOS 7D / SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

こちらは 287mm(460mm 相当)。動物にこれだけ寄って、まるで観察でもするかのように撮れると、動物園の楽しみかたがちょっと変わってくるような気がします。私もひさびさに図鑑が好きだった子ども時代を思い出しました。

作例はまだたくさんあるので、明日に続きます。

シグマ / APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM (キヤノン用)

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コメント

  1. del より:

    おおぉー寄れるなぁ。オナガザル、良いじゃないですか。
    ここまで寄れると動物園が楽しそう。
    でも欲を言うと一つ二つ絞った絵も見てみたいな。

  2. b's mono-log より:

    SIGMA APO 50-500mm OS HSM で撮る、迫力のよこはまズーラシア (2)

    昨日に引き続き、よこはまズーラシアで撮影してきた写真を掲載します。ここからは作例…

  3. B より:

    これはいいレンズだと思います。私が今までに行った動物園の中で最も楽しめました(笑。
    返却期限が迫ってきてますが、機会を見つけて絞った写真も撮ってみますね。

  4. b's mono-log より:

    SIGMA APO 50-500mm OS HSM でカワセミに迫る

    みんぽすからお借りしているシグマ APO 50-500mm DG OS HSM、…

  5. b's mono-log より:

    SIGMA APO 50-500mm OS HSM レビューのまとめ

    1 ヶ月にわたりお届けしてきたシグマ 50-500OS のレビューですが、機材も…

  6. yone nobu より:

    使用して半年間の感想今まで望遠レンズ3種類使用しましたが50-500㎜重量感あり手ぶれ流し撮り決まりバツグン—-ミサゴの餌取り-魚こい取り上空から急降下ガッチ掴んで山へ–バッチリ撮り-又3回ほど挑戦するも失敗なかなか難しいです、またの日が楽しみです。

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