「昭和だ…昭和が絶滅せず、生き延びて子孫を産んでいる」
ふたたびやって来ました白楽。ドラマ『孤独のグルメ Season2』聖地巡礼、先日のキッチン友に続いて甘味パートを攻めに来ました(笑。大口通商店街の「ロデオ」に寄ったのは、本来はこっちの目的で横浜方面に来たからだったりします(ぉ。
東横線の白楽駅から、真っ直ぐに下る六角橋商店街。大通りを越えたら、こんどはひたすら上り坂になって、神奈川大学に続いていきます。大学に近づくほどに学生街らしい、若いエネルギーあふれる街並みになっていくのがなんだか楽しい。
初めて来るとちょっとしんどいくらいの坂を上ったところにある、神奈川大学。私の母校も大きな丘の上にあったので、そういう意味では馴染みがありますが、私立大学のキャンパスって公立とはちょっと違った雰囲気を持っていますよね。そして、私の母校はほぼ男子校と言って良い女子の少なさだったので、これだけ女子大生がたくさんいる場所はなんだか落ち着かないという(;´Д`)ヾ。
ちょうど新学期が始まったところで、教科書の販売とかでキャンパスはとても賑わっていました。私はゴローとは違って滅多にスーツを着ないので、そこまで浮いてはいないでしょうが、それでも一回り以上歳の違う学生さんたちの中にいると、どうもいたたまれない(笑
学食は 10 号館、10 号館…と。大学のキャンパスって、慣れるまで何号館がどこにあるかって分かりにくいよなあ~。
ほー、二階にはスイーツを食べられるカフェまであるのか。
「神大ソフト」…そそる響きだ。小腹に甘いもん、ちょっと入れてくか。
実は、年明けくらいからずっとここに来る機会を探っていたんですが、2 月に入って早々に大学が春休みに入ってしまい、シフォンがずっと休業中だったという(´д`)。神大生協のサイトをこまめにチェックして、営業再開を待っていました(ぉ
さあて、いただきましょうか、神大ソフト。
もう学生でない身で利用するのは微妙に気が引けるけど(学生や教職員以外でも学食を利用して良いことは念のため確認済み)、意を決して突入。
神大ソフト、フルーツミックス。カップで ¥180。学食価格ですよ。
ソフトクリームにフルーツミックスの缶詰めをかけただけだけど、学生にはこういうのでいいんですよ。
お~、こうきたか。
キウイがいい。パイナップルもいい。うん、いいチームワーク、いいミックス。
ソフトクリームは北海道日高の原乳使用ということで、ミルキーな甘さが大人にはちょっと甘ったるい気もするけど、フルーツの酸味との組み合わせならちょうどいい。
そういえば、自分の学生時代にはスイーツなんてほぼ無縁だったなあ…なんて、たむろする女子大生の中肩身が狭い思いを感じながら、ひとりごちる(ぉ
「せっかくだから、商店街でも覗いてみるか」
大学からの帰り道は、六角橋商店街と併走する仲見世通りを歩いてみます。
戦後の闇市が発祥で、そのまま商店街に発展したという、ごちゃっとした独特の雰囲気を持つ通り。
ちなみに「キッチン友」は、この仲見世通りの端っこにあります。
うわぁ~、いいなあ。こんなアーケード街があったのか。
うん、この商店街、古いけどしっかり現役だ。
なんだか、嬉しくなっちゃうな。
で、今回の甘味パートは神大ソフトだけでは終わりません(笑
ゴローが「なんだか、夢を見ていたみたいだ」と言ったあの喫茶店にも足を運んでみました。
魚屋から衣料品、バーに至るまでが狭いアーケードに密集していて、いろんな匂いが充満するこの商店街にあって、ひときわいい香りを漂わせている喫茶店。入口のドアを開けると、さらにいい香りが鼻腔へと運ばれてきます。
サイフォンで出してくれる喫茶店なんて、嬉しいじゃないですか。
このお店、テレビ放送時には本編にしか登場しませんでしたが、Season2 Blu-ray BOX では「ふらっと QUSUMI 大盛り」版にも登場していました。それによると、ここのマスターは久住さんの古い音楽仲間なんだとか。店内を見渡すと、『孤独のグルメ』のコミックもちゃーんと置いてあるし。
メニューは皮の手帳風。これ以外にも、店内の調度品や小物のひとつひとつまで、こだわって揃えられているのがよく分かります。
それにしても「スペシャルティコーヒー」ってどんなんだろう…。
そして、「ふらっと QUSUMI 大盛り」で紹介されていたこの店のおすすめが、カレーパン。カレー好きとしてはこれは頼まずにはいられますまい(笑
というか、甘味パートの店を攻めた中でついでにカレーも食べた率がやけに高い気がする(笑
ちなみに「地獄のカレーパン」というのは、映像を確認した限りでは信じられない量の刺激物が投入されているようで、久住さんも一口でギブアップ。私はさすがにやめておきました(;´Д`)ヾ。
コーヒーは「仲見世ブレンド」をオーダー。
サイフォンで出してもらえる喫茶店なんて、数えるほどしか入ったことがありませんが、「ゆっくりしていっていいよ」ともてなされているようで、なんだか嬉しい。
最近、外で飲むコーヒーといったら、ファストフードかシアトル系のカフェばっかりだったなあ。でも、喫茶店ってそもそもこういうものだったよなあ…と改めて思えるというのは、私も徐々にオジサンに近づいている証拠なのかもしれない。
ん~、良い香りだ。
「仲見世ブレンド」は、香りが良いのはもちろんのこと、舌に触れるちょっとした酸味が、丘を登って下りてきた身体には心地良い。
最近忙しくて、心に余裕がなかった気がするな。
こういう時間が大事なんですよ、人間には。
お、カレーパン、おいでなすったか。
カレーパンの常識を覆す、この丸い形。しかも揚げていないというのがまた珍しい。フランスパンのように歯ごたえのある、球形のパンの中身をくり抜いて、パン自体を器にしたカレーパンです。
さあ、どう食べよう。
まずはパンの蓋を取って裏返したら、スプーンでカレーをすくって蓋の上に載せていただきます。あとはパン自体が器になっているので、手や皿を汚さずに食べるのが難しいというか事実上不可能です(;´Д`)ヾ。もう上品に食べるのをあきらめてそのままガブリ、といくしかありませんが、それを想定してちゃあんと濡れナプキンを出しておいてくれるのが嬉しい(笑
カレーはちょい辛口でしっかりした味付け。歯ごたえのあるパンとの相性が抜群だけど、これならごはんをもらってカレーライスにして食べてみたいと思いました。おやつにしては十分すぎるボリュームで、確かな満足。
上を見上げると、夕焼け空。天井に投影しているようで、時間の流れに合わせて空の色がゆったりと変わっていきます。このお店の入口には「この天井の空を楽しむために 26 分以上お店にいてください」と書かれていました。そういう回転率重視じゃない姿勢、今時とてもありがたい。あくせくしている自分が、ちょっと恥ずかしくなりました。
コメント
まさかあの後に神大そして六角橋の商店街に繋がるとは!
神大ソフトですか〜、知らなかったなぁ。今度行ってみます!
まあ、テレビに出ていなければわざわざ食べに行くこともないような気はしますが(笑
でもコーヒーとカレーパンはうまかったですよ!!