「あ…腹が、減ってきた。幸せって、腹が減る」
ドラマ『孤独のグルメ Season3』聖地巡礼も、そろそろ佳境に入ってきました。今回は、第 7 話の舞台となった駒場東大前。間食パートのプチハッシュの店には一度来ましたが、今回は本編を攻めていきます。
写真は劇中でゴローがダイニングテーブルを買い付けに来たアンティークショップ。この真向かいにあるのが、本編の登場店です。
ボラーチョはスペイン語で「酔っぱらい」の意。店名からしていいじゃないか。
いい感じの照明に、ずらりと並べられたボトル。そして、いかにも昭和っぽいネオンサイン。
今の心にスコーンと入ってきた。俺のタイプかも、この店。
店内はほぼ満席。お客さんが出ていっても、すぐに入れ替わりで別のお客さんが入ってくる。予約してなければ即死だったに違いない。
初めて来たのに、何か懐かしい感じ。昭和生まれなら共感できるに違いない、この空気感。落ち着くなあ。
まずはメインの「マッシュルームガーリック」から。オリーブオイルにマッシュルームとすり下ろしたニンニクを入れてオーブンで熱し、香りづけにパセリか。これはいい。
私はつまみに何もないけどワインを飲みたいとき、オリーブオイルにパルミジャーノチーズのすり下ろしを入れたものを用意することがあります。これに、バケットを浸して食べるだけで、この上ないワインのつまみになるわけです。
これはそれと似たような発想のワインのつまみだけど、マッシュルームとニンニクをプラスするだけで、こんなに深みを増すものなのか。
おぉっ、こいつぁいいや。
うんうん、これは、パンがどんどん進んじゃう料理だ。
そしてつまみ系を連続投入。次はチキンバスケットです。店員さんがオーダーを厨房に渡すときに「唐揚げ」と言ったのを我々は聞き逃さなかった(ぉ
バスケットを持ってきたときにも「唐揚g…チキンバスケットになります」っておい!結局唐揚げなのかよ(笑
チキンのいろんな部位をざっくりと揚げた唐揚gフライドチキンで、これまたお酒が進みます。
もうこれはワインいっちゃうでしょう。ボトル入れちゃうでしょう。
それほどワインリストが充実した店ではありませんが、そんなのはたいした問題じゃない。カベルネソーヴィニヨンをボトルでいただきます。
お次はスペアリブ。ゴローちゃんが食べていたものではありませんが、他のお客さんが食べていた映像がやたら美味しそうだったので、これは絶対食べたいと思っていました。
ボリュームあるなぁ~!
これは嫌が応にもテンション上がるよなあ。
ガッツリ系のスペアリブ。もう気取らずに、手づかみでいただきます。
うん、うまい肉だ。いかにも肉って肉だ!
ボラーチョスープ。トマトクリーム系の魚介スープです。
トマトクリームベースで魚介って、珍しい。
おぉ~っ、こっれは濃厚。今までに味わったことのないスープだぞ。
このスープ、汁というより、立派なおかずだ。
ここにスパゲティを投入しても、きっとうまいだろうなあ。
そして本命のカキグラタン。カキでグラタン、というのもまた、珍しい。
この表面のチーズがいい色に焦げたホワイトソースって、見ているだけで幸せだなあ。
カキ、発見。
う~ん、このグラタンの中のカキのあり方、いい。相互の関係性がバツグン。おいしいなあ。
ここまで、マッシュルームガーリック、ボラーチョスープ、グラタンと、パンをおかわり(有料)しながら何でもパンにつけて食べていきます。鶯谷のグラパンは味が単調で途中で少し飽きてしまったけど、こうやってパートナーが変わっていくことで、いくらでもパンが食べられる。完全に、春のパン祭りを開いてしまった(ぉ
こりゃあもう、赤ワインボトル、もう一本入れちゃうでしょう(笑
店名冠系でもう一品。「ふらっと QUSUMI」で久住さんが食べていた、スパゲティーボラーチョ。
牛肉のラグーソース系ですが、これがまたうンまい。
なんだろう、このうまさの正体は。これがボラーチョ?
店名冠系メニュー、どれも方向性が違うけど、どれもあやまたずうまい。きっと厨房の奥に「ボラーチョ」と呼ばれる秘伝のタレ的なものが満たされた寸胴鍋があって、そのタレを入れているからどれもうまいんじゃないか、という推論に辿り着きました(ぉ
どの料理も、懐かしく深い味わいと、じゅうぶんなボリューム。これは満たされるなぁ~。
ボラーチョ、ボラーチョ。
なんか、幸せな気分にさせてくれる店だったなあ。
やさしさのようなものが、身体の外と中からじんわり染みこんでくる。
ワインボトル 2 本入れたし、これは一人 6~7,000 円コースかな?と思ったら、意外にも一人 4,400 円。一人で来ると高くつくけど、複数人ならいろいろ食べられて、案外リーズナブルなのかもしれません。
近所にあれば、気取らずに付き合える人を入れ替わり連れて来たい、そういう店だと感じました。
実は渋谷からバスで数分で着いてしまうし、遅くまでやっているし、今度渋谷方面で誰かと食事する機会があったら、また利用したいと思います。
コメント
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