「パールにゴールド、あっちにはスターロード、ダイヤ街…けっこう派手め好きなのか?阿佐ヶ谷の人って」
ドラマ『孤独のグルメ Season4』、今回の聖地巡礼は第 8 話の阿佐ヶ谷。
今まで、中央線の新宿より西側って中野くらいしかまともに降りたことがありませんでしたが、聖地巡礼を初めてからジワジワと制覇しつつあります。この阿佐ヶ谷はハワイ料理編で、寒くなる前にぜひ攻めたいと思っていたところ。こないだハワイ風パンケーキを食べたところではありますが、むしろこちらが本命です。
阿佐ヶ谷の駅から、ちょっといい感じのお店が建ち並ぶ路地を歩いてきたところにあるのが「Yo-Ho’s Cafe Lanai」。道中、心惹かれる飲み屋も何軒かありましたが、当然初志貫徹。
周囲のお店とはちょっとだけ雰囲気の違う店構え。
うん、今日は絶好のハワイ日和かも。
店内は爽やかなブルー。やっぱり女性、多し。
いや、ここで怯んではいけない。
キッチンに立っているマスターは、確かに劇中の寺島進さんそのまんまの格好(むしろ寺島進さんがマスターと同じ格好をしているわけだけど)。
でも、寺島進さんのイメージよりも、穏やかそうな印象。
劇中のマスターはしょっちゅうホールに出てきてお客さんに話しかけていたけど、実際の店内はずっと満席で、それどころではない雰囲気でした。
お店のあちこちに飾られたハワイアングッズに混ざって、こどグルグッズも。
ちなみにちょうどこの日、阿佐谷ジャズストリート 2014 で久住さん率いるスクリーントーンズのライヴがあったんですが、ちょうどお店にいる時間帯だったので、悔しくも行けず(´д`)。あと 1 時間前か後ろにずれていてくれたら、絶対に行ってたんだけどなあ…。
メニューは壁の黒板に。
オックステールスープにガーリックシュリンプ、ポキ、ロコモコ。
ハワイだハワイだ、アロハオエ。
とりあえず生ビールから。
まだまだ、ビールのうまい季節です。
ビールのアテにおつまみプレートをいただいてみました。
久住さんが食べていたもので、炙りテールにアヒポキ、枝豆ガーリックの三点セット。これがまた、ビールに合うんだ。
で、おつまみプレートの料理がどれもおいしくて、もっと量が欲しくなったので、改めてそれぞれ通常メニューを頼んでみました(ぉ
まずはこの枝豆ガーリック、これがまた、うまい。ニンニクによって引き出された、枝豆の未知のうまさが引き出された感じ。
なるへそ…ハワイの島人は、ハワイビールをガブガブ飲みながらつまむというより、バクバクいくんじゃないかな。
枝豆には塩、って日本人のバカの一つ覚えかもしれん。ニンニク、合う。
続いてアヒポキ。
マグロの醤油漬けですが、日本でいう「ヅケ」とは違ってあっさりしていて、食べやすい。サラダ感覚でぱくぱくいただいてしまいます。
そしてこれが極めつけの炙りテール。テールスープに入っている、トロトロに煮込まれたテール肉を炙ったオリジナルメニューだそうですが、これが本当にうまい。炙ることで、煮込まれたテールのうまみが凝縮されて、生姜醤油に合いすぎる。
後で登場するオックステールスープ以上にこの炙りテールがうまくて、これを食べるためにまた来たいと思ったほど。
これはタマラナイ。胃袋がフラダンスを踊っている…!
劇中でゴローが気になっていたガーリックシュリンプももちろんいただきます。
殻も尻尾も、丸ごと食べられる軟らかい海老に、これでもかというくらいに載っけられたニンニク。見た目からしてすごいインパクト。
添えられているライスは普通盛りか小盛りか選べますが、この後もまだまだ食べるので、小盛りで。というか、他のお客さんもほとんどがライスは小盛りにしていたようです。
プリプリの海老に、このニンニク。
パンチのある味、というよりは口の中に刺激として近くされるレベルのニンニク量で、これはもうパタンに匹敵するかそれ以上のニンニクぶり。
実はこの店、入った瞬間に店内のニンニク臭がすごくて、これでよくこれだけ女子が集まるなあ…と思うレベルでした。
でも、それくらいなりふり構わず味わうニンニク、うまい。
これは飲み物も進むわけで、ハワイの方の泡ドリンクをいただいてみます(笑。
日本の生ビールもいいけど、やっぱり現地のビールのほうが、雰囲気的にもちょうどいい。
こちらは五郎’s セレクションの「モチコチキン」。
モチコチ・キン?モチ・コチキン?(ぉ
いえ、餅粉・チキンです。餅粉で挙げたフライドチキン。
餅粉だからか、ほんのり甘い。ハワイって、飯のおかずらしからぬ甘い味のイメージがある。
うん、でも…悪くない。今日はハワイアン唐揚げ日和だ。
ドラマには登場しなかったメニューもいってみよう、というわけで「ポークのハーブソテー with サラダ」。
豚薄切り肉のソテーでサラダを巻いていただきます。バルサミコの爽やかな酸味が口の中をいったんリセットしてくれる感じで、これまたお酒が進みますね。
そしてハワイといえばスパム。
シンプルなグリルですが、味付けがトマトケチャップとわさび、という組み合わせ。
どんな味になるのか想像できなかったんですが、ケチャップとわさびを両方つけてみると、ケチャップがスパムのうまみをオーソドックスに引き立てたところをわさびが締める、見事なコンビネーション。
これはいい、アロハうまい。自宅でも簡単にできるしっかりおつまみになりそうだし、やってみようかな。
〆はもちろんオックステールスープですよ。
ここまで散々食べたところにオックステールスープを一人一皿ずつ頼んだら、お店の奥さんに「まだ召し上がるんですか!?」と凄い勢いで驚かれる俺ら(;´Д`)ヾ。
でも、このボリューム感あるどんぶり。いい風景だ。
まずはテール肉を取り出して、生姜醤油にしっかりつけて、手づかみでガッといただきます。
お~、きたきたきたきた!これはうまい。
超カメハメハだ。
さっきの炙りテールとは違う、柔らかさ優先で、スープのうまみが浸みていて、ガッツリだけど癒やされる味。
ハワイアンに生姜醤油がこれほど合うとは。
んで、最後にごはんを入れて食べるのが、ロコ流。
日本人みたいなことするんだな。
これ、ロコでもハワイでもない。完全におじやだ。
でもうまい。生姜の働きも想像を超えている。それに、スープの中に隠れている生ピーナッツが、風味と食感の両面でいいアクセントになっている。やみつきになる味だ。
デザートは…お店の奥さんに
「えっと、まだ注文してもいいですか」
と訪ねてみたところ、改めて驚いた顔をした上で
「アサイーボウル、ですよね」
と。
解ってくれて俺は嬉しいです(ぉ
ボウルの中身をグルグルかき混ぜて、渾然一体にしていただきます。
アサイーって初めて食べたけど、こんな味なのか。ベリー系っぽい甘酸っぱさが、ニンニクと生姜で満たされた口の中をリフレッシュしてくれるようだ。
阿佐ヶ谷、いい。阿佐、いい。アサイー(ぉ
ちなみに、店内の壁には製作陣から贈られたというドラマの台本が額装されていました。実物を見られるとは思っていなかったので、感激。
本当にたくさん食べましたが、どれも外れなくおいしかった。
頼みすぎたのにイヤな顔一つせず対応いただき、ありがとうございました。
ハワイのおじや。誰かに教えたくなるな。
ごちそうさまでした。
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