《Special Talk》
11月18日(水)東京新橋にある航空会館でトークショーに参加させて頂きます。
※18時30分~ ※入場無料、事前予約不要
お仕事帰りに是非ご来場ください!
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— Yoshi MUROYA (室屋義秀) (@Yoshi_MUROYA) 2015, 11月 14
おおおおお、レッドブル・エアレースに参戦する日本人パイロット・室屋義秀選手の講演会が都内で!これは千葉での観戦以来ファンになり、今季最終戦までテレビ観戦した私としては、聴きに行かないわけにはいかないじゃないですか。
というわけで、仕事の都合でどうしても開演時間には間に合わないながらも、何とか頑張って行ってきました。
会場は、新橋の航空会館。少し前までステーキのスエヒロが入居していたビル、何のための施設なのかと思ったら、こういう講演会とかを定期的にやっているんですね。
当日先着 180 名ということで、遅れたらもうダメかもしれないし、空席があっても開演後は入れないかもしれない、と思いましたが、行ってみたら遅刻でも快く入れていただけました。入場者数も当初予定を超えていたようでしたが、椅子を追加で出して対応していたようで、入れて良かったです。
会場に入ると、いきなり生・室屋選手。写真撮影 OK っぽかったので何枚か撮影しましたが、望遠で撮れる装備を持っていなかったのでかなりトリミングしています(そもそも撮影 OK とは思っていなかった)。
今や人気アスリートになった室屋選手の講演会なんだから派手なんだろうなあ、司会者がいて掛け合いながら話したりするんだろうなあ、と思いきや、まるで市の文化会館か何かの真面目な講演会のような体裁で、室屋選手自身が PowerPoint でスライドを用意して、真面目な内容の講演。タイトルからして「操縦技術世界一のパイロットを目指して」という堅いものだったのは、そういうことでしたか(笑
中身は、「夢を実現するためのやり方、自信のつけ方、メンタルの鍛え方」といったもので、要約するとこんなお話でした:
- 自分は才能や資金やコーチに恵まれたわけじゃなく、ないない尽くしから始まった
- テレビのドキュメンタリー番組では苦労人のように描かれるが、本人は苦労しているつもりはなく、好きなことをやり続けただけ
- 夢を叶えたければ、他人よりも毎日 3 分ずつ多く努力すればいい。その蓄積が長い時間の後には大きな差になって表れる
- エアレースはメンタルで勝敗が分かれる競技。メンタルを鍛える必要があると思い、地元福島大学の白石豊教授(サッカー日本代表の岡田元監督のメンタルトレーナーでもある)にトレーニングを請いに行った
- 自信をつけるには「ほめられる」ことが必要。でも大人は誰もほめてくれない。だから自分で自分をほめ続けることもトレーニングのひとつ
- 目標を達成できない理由は「やり方が分からない」か「続け方が分からない」かのどちらか
- 「やり方」は「不足行動を増やす」ことと「過剰行動を減らす」こと
- 「続け方」は「目標を設定」し、「目先の誘惑を代替行動に置き換え」、「途中に小さなゴールをいくつも設けて、達成するごとに自分をほめる」。それが三ヶ月も続けばもはや習慣化する
話の内容だけなら、書店で山積みになっている自己啓発本にでも書いてありそうなことですが、実際にそれをやって夢を叶えつつある人の実体験をもって話されると、とても説得力があります。夢を叶えるには「とにかく諦めないこと」「毎日やり続けること」「やり方を知ること」というのは、私も身につまされる思い。実際には、毎日努力し続けてもいわゆる「天才」に横からぶち抜かれて絶望する、みたいなことも往々にしてありますが(笑)、普通の人が夢を叶えるにはそのやり方しかないんだよなあ。
Q&A のコーナーも 15 分ほどありました。
Q: 対戦するのがイヤな選手は?
A: ボノムやマット・ホールなど優勝候補と当たるのもイヤだけど、今季ラウンドオブ 14 で何度も対戦することになったドルダラーとはできるだけ当たりたくない。あいつ予選ダメなくせに本戦になると速いんです(笑
Q: 来シーズンは優勝狙ってますか?
A: もちろん狙っていきます!今季はいいところまで行ったけど、本戦で勝ち上がっていったときのエンジン(特に補機類)の冷却が難しく、レース終盤でパワーを失っていることが解った。来季勝つためにはそこが課題。
といったところが印象に残りました。
実際、今季は終盤にかけて登り調子…いや、調子というよりチーム力そのものが高まっていっているのがよく分かるレース内容でした。最強のポール・ボノム、エアレースの生ける伝説ピーター・ベゼネイが揃って今季限りで引退するのは寂しいですが(むしろ室屋選手がボノムを破る姿が見たかった)、来季のなるべく早い時期に表彰台の中央に立ち、エアレースを盛り上げていってほしいところ。
来シーズンのスケジュールはまだ発表されていませんが、また千葉でのレースがあるのであれば、万難を排して応援に行くつもりです。
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