何年か前から考えている PC ディスプレイの買い換えですが、先日の CP+ でのサイカ先生のセミナーを聴いてから、再び悩み始めました。
今使っているのは十年選手の EIZO SX2461W。当時としてはかなり奮発して買ったディスプレイだけど蛍光管バックライトだし DisplayPort はおろか HDMI にも対応していないし、今やすっかり陳腐化してしまいました。かといって最近の 1~2 万円のディスプレイでは大半が FHD にしか対応していないし(SX2461W は UWXGA なのでダウングレードになる)、ちょっと良いのを買おうと思うと踏ん切りがつかない部分でもありました。事務作業用と割り切れば去年職場用に買った ASUS VC239H なんかはかなりコストパフォーマンスがいいところだとは思いますが。
SX2461W から買い換えるなら、
- パネルサイズは 27inch クラス
- 解像度は WQHD(2,560×1,440)~4K(3,840×2,160)
- IPS パネル
- 写真向け広色域パネル(Adobe RGB カバー率 95% 以上)
- できればハードウェアキャリブレーション対応
- HDR 対応
あたりのスペックは押さえておきたいところ。調べてみると各メーカーから 4K IPS パネルの液晶はいろいろ出てはいるものの、6~8 万円クラスだと色域は sRGB まででハードウェアキャリブレーションには非対応、というのが標準。写真向けとなると 10 万円を切るものはありません。サイカ先生も勧めていた BenQ SW271 は近いスペックの EIZO 製ディスプレイの半額だから価格性能比で言えばすごくがんばっているけど、さすがに予算範囲外。そうなると、解像度を WQHD に妥協して HDR を諦めれば SW2700PT という製品があったりします。
最近プロジェクタも含め BenQ の話ばかりしていますが特に利害関係はなくて(笑)、日本製品が相対的に高価くなる中、お買い得感が強まっているんですよね。海外メーカーの中でも BenQ は大手液晶パネルメーカー AUO を傘下にもっているし、CP+ のような映像系イベントに出展する数少ないディスプレイメーカーだし、PC メーカーが周辺機器として出しているディスプレイよりも信頼感はあります。
まあ、SW2700PT も発売からそろそろ二年が経つし、4K 化の流れにある中で今 WQHD を買うことの中途半端さは気になるところではあります。もうちょっと待てば、SW2700PT を同じ価格帯のままで 4K 化したモデルが出ないかなあ…と考えると手を出すのに躊躇してしまいます。変に色再現性にこだわるよりも sRGB 対応のリーズナブルな 4K ディスプレイを買った方が結果的に快適なのではと思いつつも悩ましいところ。もっと一気に 4K 化の波が来ないものかなあ。
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