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劇場版 G のレコンギスタ I 「行け!コア・ファイター」 [Prime Video]

私も劇場ではなく配信で観ました。

劇場版 G のレコンギスタ I 「行け!コア・ファイター」

G のレコンギスタ

先月末から劇場公開されているのは知っていたんですが、同時に配信開始されたことを知らず(そもそもチェックしてなかった)先に配信で観た方のエントリーを読んで把握した次第。それくらいテレビシリーズの中盤以降の内容にはガッカリして、劇場版に期待していませんでした。まあ富野監督はテレビシリーズから一貫して「大人ではなく子ども向け」と言っているにも関わらず内容はそうじゃないし、テレビ版は深夜帯・劇場版でも上映館数が少なすぎてサンライズ的に「怪我しない規模でコアファン向けにとりあえずやる」みたいな姿勢を見せられると、いろいろと思うところはあるわけです。

劇場版とはいえテレビシリーズを 5 部構成で再構成したものであり、今回はテレビ版でいう 1~5 話に相当するエピソード。全 26 話をちょうど 5 分割する形になるんですかね。そのためストーリーが大幅に変わるというものではなく、いろいろと整理して解りやすくしたものという印象です。時代背景や勢力図などの複雑さは相変わらずですが、各キャラクターの行動原理や心理状態については台詞の改変などによって補強されている印象。特にベルリとアイーダが何を考えているかはテレビ版よりも随分解りやすくなりました。テレビ版のベルリはその場の雰囲気でフラフラする奴、という印象しかなかったからなあ。

作画はテレビ版そのままの部分も多いですが、新規カットはテレビ版よりも濃密な絵柄。5 年前のテレビ版へのカット追加だからそんなに変わらないんじゃ?と予想してましたが、テレビ版の鉛筆画っぽい作画に対して映画版新規カットはアニメらしい線と塗りになり、情報量も多いためすぐに判ります。とはいえ『新訳 Ζ』ほど新旧作画に違和感があるわけではありません。
「瞳」が描かれた G-セルフも、メカではなくキャラクターとしての存在感が立ってきました。『00』でも瞳のような描写はありましたが、G-セルフでは有機的な描き方になることで搭乗者の意志を感じます。しかし同じ G 系モビルスーツでもアルケインには瞳の描写がないあたり、主役メカを特別にキャラ立てしているのが分かります。

G のレコンギスタ

サブタイトルの「行け!コア・ファイター」に関しては、確かにそういうシーンはあるけれどサブタイにするほど重要なエピソードだっけ?という違和感が拭えず。もっと象徴的な新規エピソードを入れ込んでくるかと思っていましたが…。

とりあえず初回を観た感想としては、テレビ版でもこういう脚本で放送されていたらもうちょっと評価は違ったのかもしれないなあ、という気もしますが、とはいえ 3~4 話くらいまではそれなりに面白さを感じていたのも事実。むしろトワサンガに向かう 15 話くらいから話が入り乱れ、誰が何をしたいのか解らなくなっていくくだりをどう整理するかによるんだろうし、少なくとも子ども向け作品としての質が向上したとはちょっと感じないんですよね。
私も II くらいまでは観ると思いますが、その先の展開次第で最後まで付き合えるかどうかはまだよく分からない、というのが正直なところです。

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