昨年初めて行ってとても気に入った巣鴨の四川料理店「中洞」に、久しぶりに行ってきました。
前回来たときにこのお店は絶対人気出るだろうなと思っていたら案の定、この日は満席でした。首都圏の飲食業界全体が COVID-19 の深刻な影響を受けている中、これはちょっと驚き。でも、実際おいしいんだから納得です。
着席するや否やまずビールから。だんだん暖かくなってきて、ビールもおいしくなってきました。
今週はずっとリモートワークだったせいで外食自体が一週間ぶりだから、開放感で余計にうまい!
料理は…相変わらず黒板に書かれた「季節のおすすめ」がそそる。その時季の旬の食材を使った期間限定メニュー、どれもおいしそうだ。
まあまずは蒸し鶏からでしょう。
「柔らか蒸し鶏」を名乗っている通りとても柔らかい。かつ、ピリ辛のタレと鶏自体のうまみが相まってすごくおいしい。強烈なインパクト、というよりもじんわり染みこんでくるおいしさ。
豚肉の炒め。
シンプルな豚バラと根菜の炒め物だけど、ふんだんに使われた花椒が効いていて香りと、ピリッとした刺激も良い。
やっぱりここの料理、何気ないようでいて一工夫かけた丁寧な味がおいしいです。
山椒の匂いを嗅いでしまったらビールを飲んじゃいられない。
というわけで、紹興酒ハイボールに移っていくわけです。
紹興酒ってあまり単独で飲みたいとは思わないけど、おいしい中華と一緒だと無性に飲みたくなってしまうのはなんでなんだろう。
前回食べて感動した、里芋のそぼろあんかけ。
熱々のそぼろあんに凝縮されたうまみを、ねっとりとした里芋が全て受け止める。永遠にこれだけ食べていられそうな気がしてきます。
ちぢみホウレン草の強火炒め。
これもまた、ホウレン草と長ネギ・ニンニクの香りがそれぞれ立っていてとても良い。
基本的に中華の青菜炒めって何でもおいしいけど、これは豆苗や空心菜とはまたちょっと違ったおいしさです。
そして本命の麻婆豆腐!
ここの麻婆豆腐、辛みとうまみのバランスがちょうど良くて本当においしいんですよね。会食だけどこれだけ一人でおかわりして白飯と一緒に食べたくなるほどうまい。
豚肉のスペアリブ。
冒頭の蒸し鶏に負けず劣らず柔らかく、しかも味がよーーーくしみている。
お行儀良く食べるんじゃなく、もう手づかみでむしゃぶりつくうまさ。
こうやって中華のうまさの連打を味わったら、ハイボールじゃもうおっつかない。中国酒をストレートでいただくしかない。
というわけでこれはアイスコーヒーではなくて(笑)、即墨老酒(ジーモーラオジゥ)。とても香り高く、見ての通り濃く深い味わいの酒。
どことなくこの店の料理に通ずるものを感じます。
締めはホラホラチャーハン。奇をてらわない王道のチャーハンだけど、隠し味的に加えられた刻みピーマンの香りが爽やか。
パラッとしていて重たくなく、どんぶり一杯でも食べられそうな気がする優しいチャーハンです。
最後に豆乳プリンをいただいて、ごちそうさまでした。
いやー今回もおいしかったなあ。
一つひとつの料理のレベルが高いのに気取った感じがなくて、リラックスして食べられる家庭料理からはみ出さないようにしている感じ。雰囲気や接客の素朴さも良くて、近所にあったら日常的に通いたい店です。
リモートワーク漬けで煮詰まっていたところに、久しぶりの長時間の外出と気の置けない仲間との会食で、リフレッシュできました。お付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。
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