Vlogger 向けという新機軸のカメラ「VLOGCAM ZV-1」が発表されました。
ソニー、Vlog向けカメラ「VLOGCAM」。バリアングルで自撮り、商品レビュー動画用ボタン – AV Watch
カメラとしての基本スペックはソニー RX100 シリーズをベースにしながら、自撮りを軸とした動画撮影に特化したカメラ。Cyber-shot ではなく「VLOGCAM」という新しいシリーズ名がつけられていますが、古参としては一昔前に存在した Webbie や bloggie を思い出してしまいます（笑
1inch センサと換算 24-70mm F1.8-2.8 のズームレンズ搭載ということで、RX100 V をもとにした動画特化版とでもいうようなカメラになっています。モードダイヤルは削除され（モード切替はソフトウェア的に行える）、基本的にカメラ任せで動画メインに撮るというのが RX100 シリーズとの違い。動画向けということで大型のマイクを内蔵し、外部マイク端子とアクセサリシューも搭載しています。
背面液晶が RX100 シリーズのチルトではなくバリアングルに変更されているのは RX100 III ユーザーとしてはちょっと羨ましい。RX100 シリーズからの買い換え先として候補になるのでは？と一瞬思いましたが、EVF・NFC・レンズ部のコントロールリングがないので私の用途には合いそうもありません。結局私にとって RX100 は「ちっちゃい α」としてスチルカメラらしい撮り方ができることが重要なんですよね。逆に基本カメラ任せで気軽に日常や旅行、イベントなどの記録を静止画も動画も分け隔てなく（スマホよりも高画質に）残したいならば ZV-1 は Vlogger でなくても使い勝手の良いカメラになるでしょう。
なおこの ZV-1 を PC に接続し、Web カメラとして使えるソフトウェアが 7 月に配布予定とのこと。専用ソフトウェアで対応ということは USB Video Class に対応するわけでなくテザー撮影用のプレビューを流用する Canon Webcam Utility と同じ仕組みだと思われます。UVC ではないことと本体の発売よりも少し遅れての提供になるあたり、これは最初から Web カメラ化を想定していたわけではなく、この 3 月以降の強制在宅勤務の世相をふまえて急遽開発されたのではないでしょうか（笑
既に今週から出社解禁になった会社も少なくなく、タイミング的にはちょっと遅かったかな…とは思いますがおそらくこの先 2～3 ヶ月はまだ在宅勤務率も高いはずで、その役には立つはずです。この Web カメラ化ソフトがテザー撮影機能を応用するものだとすると、あえて塞がれていない限り α や RX100 シリーズでも使える可能性があるのでは？と思っていて、個人的にはそっちに期待しています。
ZV-1 は残念ながら私の RX100 III の買い換え先にはなりませんでしたが、もし ZV-1 のバリアングル液晶が RX100 VIII（？）に逆輸入されるようなことがあったら今度こそ買い換えたい。出してくれませんかね。
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