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F1 ポルトガル GP 2021

F1ポルトガルGP決勝:ハミルトン、勝負強さ見せつける1勝。フェルスタッペン及ばず2位、角田は15位無得点
F1第3戦ポルトガルGPが行なわれ、メルセデスのルイス・ハミルトンが今季2勝目を挙げた。14番グリッドからスタートした角田裕毅は15位で入賞を逃した。

昨年に続いての開催となったポルトガル GP。アルガルヴェ・サーキットで F1 が開催されるのはこれが二度目ですが、アップダウンの激しいコースレイアウトとグリップの低い路面は先の見えないレースを演出し、見ていて楽しい。今回は特にチームによってタイヤのグリップを引き出せたところとそうでないところとの明暗がハッキリ分かれたようで、開幕二戦とは若干異なる展開となりました。

■マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

予選から決勝までトラックリミットに泣かされたレースでした。予選は Q3 の最速タイム抹消、決勝も最終ラップでのファステストラップ抹消で 1pt を獲り損ね。

今回はメルセデスのほうがマシンとサーキットの相性が良かったようで、全体的にメルセデスの二台は昨年のような安定感あるドライビングだったのに対してフェルスタッペンは不安定なマシンをねじ伏せながらタイムを絞り出すような走りに見えました。メルセデスはどうやらマシンのレーキ角を下げて「ダウンフォースの絶対量は出ないけど運転はしやすい」特性に方向転換したのかもしれませんが、いずれにしても今回持ち込んだマシンはメルセデスの方が良かった模様。フェルスタッペンは先述のタイム抹消で予選は三番手止まり、スタートの蹴り出しでトップに立てなかった時点で不利な展開になることは目に見えていました。最終的にボッタスをオーバーテイクして 2 位 16pt をもぎ取ったのは負けレースの中では最大限の結果だったと言えます。
とはいえメルセデスの速さが圧倒的だったかというとそうではなく、上記のとおりレッドブルにもボッタスはオーバーテイクできる速さがあったこと、レースペースにも大きな差はなかったことを考えると今回も実際には僅差だったはず。不確定要素の少ない次戦スペインできっちり勝ち、対ハミルトンの成績をイーブンに持ち込みたいところ。

それにしても今季のトラックリミット規定はレースを興ざめにさせますね…判定基準はブレるしペナルティやタイム抹消は多いし。いっそコース外は完全にグラベルなり障害物なりを置いてくれたほうがスッキリするというものです。

■セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)

3 レース目にしてようやくトラブルもミスもない週末でした。予選はきっちり四番手につけ、決勝は序盤ノリスに抜かれてトップ 3 についていくことができなかったものの(オーバーテイクされた際にノリスがトラックリミット違反をしていたと判断してポジションを戻すのを待っていたとのこと。これもまた曖昧なトラックリミット絡み…)終盤にはハミルトンとフェルスタッペンのトップ争いに絡んでピットインタイミングを遅らせたり、タイヤ交換後はファステストラップを記録したりとフェルスタッペンのアシストの役割は果たしました。最終的にファステストラップはボッタスに奪われたとはいえ、少なくとも「ハミルトンのファステストラップポイント 1 点を剥がした」仕事については評価されるべき。

ペレス本人はマシンに慣れるのに 5 レース程度かかると言っていましたが、もう随分慣れてきているように見えますね。あとは予選でメルセデスに割って入る速さを見せることと、決勝でもトップ 3 に直接絡んでいくポジションにつけることでしょうか。

■角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

リザルトとしては残念ながらあまり良いところのないレースでした。予選は Q1 を無理なく突破、Q2 のタイムもガスリーから大きくは離されていなかったものの中団勢のタイム差が詰まっていたことで 14 番手止まり。決勝でもあまり他車と絡むことなく淡々と走って 15 位完走。色々あったけど目立ってはいた開幕二戦に比べると地味な内容でした。
ガスリーも 9 番手スタート→10 位フィニッシュだったことを考えると今回は過去二戦とは違いアルファタウリ AT02 にとって難しいサーキットだったことは間違いないでしょう。アルピーヌやウィリアムズが速さを見せ、中団の争いがさらにタイトになったこともあります。AT02 はクルマの素性は良いようですが、セットアップによって当たり外れが出やすいのがアルファタウリというチームの限界ですかね。それでも乗りこなしてガスリーと遜色ない以上の結果を残していくことが、角田が F1 で生き残っていくために求められていることでしょうが。少なくとも今回はグリップのないサーキットとそれに合っていないクルマをどう走らせるかという良いレッスンにはなったし、完走したことで多くを学ぶことができたはず。走り慣れている次戦スペインに改めて期待。

■ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)

昨シーズン終盤から安定的に予選 5~6 番手、決勝でもポイントフィニッシュが当たり前になっていたガスリーも今回は苦戦。相対的に苦しくなっているマシンで何とか入賞にこぎ着けるのが精一杯というレースでした。アルファタウリは今回あまり国際映像に映りませんでしたが、コーナーで追いつくけど立ち上がりで離されて DRS を使っても抜ききれない…というフェルスタッペン vs メルセデスのような状況になっていたのではないかと(DAZN のライブトラッカーを見ていて)思います。それでも粘ってポイントをもぎ取ってくるのがエースドライバーの働きだし、それを期待できるのが今のがスリーの強さだと思います。

ここ三戦、マクラーレン/フェラーリ/アルファタウリ/アストン/アルファロメオ/ウィリアムズ(つまり二強とハース以外)の入れ替わりが激しくなっています。今回良かったアルピーヌやウィリアムズが次も良いとは限りませんが、開幕時点ではマクラーレン/フェラーリ/アルファタウリとそれ以外という状態から見るとかなり差が詰まってきた印象。そういう意味では開幕二戦でアルファタウリが多くのポイントを取りこぼしたことが非常にもったいなかった。開幕時点ではコンストラクターズ 4 位も現実的な目標として狙えるのではと思っていましたが、そう簡単なシーズンではなさそうです。チーム側がマシントラブルや戦略ミスをなくすことと、ドライバー(特に角田)もミスをなくすことが重要です。

次のレースは連戦でスペイン GP。今季はバルセロナでのプレシーズンテストは実施されていませんが、全チームが多くのデータを持っていてマシン性能がそのまま結果に出るサーキットです。ここで今季の真の勢力図が見えてくるはず。レッドブルにはきっちり勝って、アルファタウリにもしっかりダブル入賞という強いレース運びを期待しています。

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