先日行ってきた全日本モトクロス選手権関東大会の写真の続きを掲載していきます。機材は例によって α7 III+シグマ 100-400 DG DN。
まずはスターティンググリッド、まさに走り出す直前の緊張感。この瞬間の写真、好きなんですよね。
二輪は四輪に比べてマシン上のスペースが小さくてスポンサーロゴを掲出しづらい代わりに、ジャージにたくさんのロゴが踊っているのが楽しい。ヘルメットとジャージがライダーの個性を表現する媒体だからとにかく派手なことが多く、特に全日本クラスになると被写体としても撮り甲斐があります。四輪は走行中にレーシングスーツを見ることなんてほとんどないですからね。
モトクロス撮影の醍醐味なのが、この泥が飛び散るところ。個人的には泥が撥ねれば撥ねるほど写真的には「オイシイ」と思ってしまうわけですが、実は上の写真を撮った次の瞬間に飛散した泥がカメラに直撃しています(汗。石が含まれていなかったのが不幸中の幸いでしたが、とりあえずハクバの撥水・防汚レンズ保護フィルターを装備しておいて良かった…。
とにかく動きが立体的なのがモトクロスの面白いところ。ジャンプをするにしても車体を横に捻ってスピードを稼ぐテクニック(スクラブ)のため車体にピントが合っていてもヘルメットはボケている、みたいなこともあるからなお難しい。でもそういうのを乗り越えて狙い通りの写真が撮れたときの達成感があるからやめられません。
シグマ 100-400 DG DN は今回がモータースポーツでは購入後初の実戦投入でしたが、α7 III との組み合わせは期待以上に良いですね。AF も速いし歩留まりも良くて、撮影後の写真選別に困るほど。スポーツ用のもっと高性能なレンズはいろいろありますが、私にはこのレンズで十分以上だと思います。強いて言えば広角用にボディもう一台併用したいところですが、望遠用としてはこのレンズで十年は戦えそう。
これもほぼ狙った通りに撮れた一枚。スタート直後のコースが混雑した状態で泥が撥ねまくっている写真が撮りたかった。コース上が混み合っているほうが写真的にはインパクトが出るんですが、ここまで混戦なのはせいぜい最初の三周までなんですよね。だからいつもスタート直後の撮影が一番集中します。
今回のレースも楽しかったです。関東圏での全日本クラスのレースはもう年内はなく、次は来シーズンになってしまうのが寂しい限り。それでもこの緊急事態宣言下(埼玉は対象外だけど)にレースを開催してくれた関係者の皆様には感謝の念に堪えません。
次は来シーズンですが、機会があれば他の会場の大会にも行ってみたいなあ…。
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