スポンサーリンク

WF-1000XM4 と様々なイヤーピースの組み合わせを試す

TWS イヤホン WF-1000XM4、まだあまり外で使う機会に恵まれていないのですが、逆に良い機会だと思って手持ちのイヤーピースとの組み合わせをいろいろ試してみることにしました。

ソニー / WF-1000XM4icon

WF-1000XM4

先代の WF-1000XM3 でもいろいろ試した結果、最終的に SednaEarfit Short で常用していました。しかし M4 では付属のウレタンフォーム系イヤーピースが標準になるので、比較基準もおのずと変わってきます。

今回比較したのは付属イヤーピース以外は M3 でも試していたものばかりです。COMPLY TRUEGRIP、Crystal Tips、SednaEarfit Short、SednaEarfit XELASTEC の 4 種類。これに純正イヤーピースを加えた 5 種類を比較試聴しました。

まずはウレタンフォーム系イヤーピースからいってみましょう。

WF-1000XM4

■純正ノイズアイソレーションイヤーピース EP-NI1000

WF-1000XM4 との組み合わせを前提に作られたイヤーピースだけあって、これがなんだかんだで一番バランスが良いと感じました。と言ってしまうと身も蓋もないのですが(笑)、音質的に最も自然に聞こえるし、ウレタン系なのに篭もった感じが少なく、驚くほど広がりが感じられる音。
装着感はウレタンフォームの弾力を強めに感じて好き嫌いが分かれるかもしれませんが、その分密閉性が高い。WF-1000XM4 自体のアクティブノイズキャンセルと相まって高い遮音性があります。

ということで音質、装着感、遮音性ともに非常に高いレベルにまとまっていると思います。あとは耐久性が問題ですかね。ウレタンフォームの素材感が後述の Crystal Tips に近いので毎日使ったら一年はもたなそうな気がします。

COMPLY TRUEGRIP

ウレタンフォーム系イヤーピースの先駆者 COMPLY の TWS イヤホン向けモデル。手元に新品がなかったので使用歴のあるものを使っていて、多少劣化している可能性があります。

TRUEGRIP は TWS 用に軸が短めのデザインになっているせいか、通常の COMPLY に比べると音のこもり感は控えめ。同時に低音のブースト感もそれほど強くありません。篭もるけど低音が響く「COMPLY らしさ」は良くも悪くもマイルドになっている印象で、聴きやすい。
装着感は純正フォームイヤーピースに比べると密閉感が少なく、緩い印象を受けました。これは中古ゆえにウレタンの弾力が劣化しているせいかもしれませんが。

総じて悪くはないけど純正イヤーピースの出来の良さに比べて特長に欠けるし、耐久性の低さも考慮すると積極的に使うまでもないかなという感想。

Crystal Tips

有線イヤホンでは外出用のメインイヤーピースにするくらい気に入っていた Crystal Tips。フォーム系イヤーピースなのに解像度が高く、特に高音が伸びるのは他のイヤホンで使ったときと同じ印象です。

しかし WF-1000XM4 に対してはイヤーピース自体が長すぎて装着安定性に欠けますね。また軸が太めなせいでステムから抜けやすく、イヤホンを外したときにイヤーピースがすっぽ抜けてしまうことがありました。
TWS イヤホンでの使用を想定したショート版(かつ軸がきつめのもの)があれば常用したいところですが、このままでは WF-1000XM4 ではちょっと使いづらい。音が良いだけに残念です。

続いてシリコン系イヤーピースです。

WF-1000XM4

SednaEarfit Short

個人的にはシリコン系イヤーピースの決定版だと思っている SednaEarfit シリーズ。開口率が高く、イヤホンドライバーを鼓膜に直結して鳴らしているかのようなダイレクト感が特長です。
WF-1000XM4 との組み合わせでもそのキャラクターは生きていて、純正イヤーピースよりも細かい音まで拾うことができる感覚。その代償として楽曲によってはちょっと押し出しが強すぎると感じる瞬間があったり、女性ヴォーカルのサ行がちょっと耳に痛かったりしますがこれはイヤホン自体のエイジング次第かもしれません。
また純正イヤーピースに比べると音の広がりが弱く、頭内定位の傾向を感じます。

装着感は SednaEarfit の TWS 向けモデルらしく安定性が高くて文句なし。

音質的には長所も短所もある印象ですが、純正イヤーピースの耐久性次第ではこちらを(特に夏場の)常用にしたいかな。

SednaEarfit XERASTEC

TWS での使用を前提とした、SednaEarfit の特殊素材モデル。熱可塑性素材が体温で変形し耳穴に密着するギミックを持っています。

音質は SednaEarfit Short とほぼ同じ。
イヤーピース自体が外耳道に貼り付くような感覚で、フォーム系とはまた違った種類の密着感、安定性があります。シリコン系なのにウレタン系に匹敵する遮音性があるのも驚きます。

でも M3 での経験上、使っていると三ヶ月くらいで劣化してくるんですよね。
表面が皮脂や耳垢で劣化して密着性がなくなるし、シリコン素材が伸びて密閉性が削がれてしまいます。
耐久性と買い換えによるコストの問題さえクリアできれば TWS 用では最強のイヤーピースの一つだと思うのですが、この点がネック。

WF-1000XM4

いろいろ試した結果、やっぱり付属品が一番いいというちょっとつまらない結論に至りました(笑)。WF-1000XM4 のために新規開発されたイヤーピースはやはり強いですね。ただし耐久性は未知数なので一年もつかどうか…外出の減っている今ならもちそうですが。純正品のスペアも発売されていますが、二千円近い値段で 2 個しか入っていないから買い換えはちょっと躊躇しますね。年に一度買い換えれば良い程度の耐久性があるなら許容範囲かなとは思いますが。

とりあえず純正品でしばらく使ってみて、耐久性が低いようなら SednaEarfit Short を使う方向で考えることにします。もし他に良さげなイヤーピースを見つけたらまた試してみようかと。

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました