スポンサーリンク

F1 キミ・ライコネンが引退を発表

アルファロメオのキミ・ライコネンが今シーズン限りでの F1 引退を発表しました。

ERROR: The request could not be satisfied

2001 年にザウバーでデビューし、途中 2 年間ラリーに転向していたので F1 キャリアは今年で通算 19 年。マクラーレンやフェラーリといったトップチームで第一線を張り続け、最初のフェラーリ移籍時にはミハエル・シューマッハーが自ら後継者として指名したほどのトップドライバーでした。若かりし頃は現在のマックス・フェルスタッペンに勝るとも劣らないほど切れ味鋭い走りを見せ、2014 年のフェラーリ在籍第二期以降はベテランらしいスムーズでしなやかな走りを持ち味としてきました。そのライコネンも近年はつまらないミスを犯す場面が増え(まあ昔からしょうもないミスでリタイヤすることはたまにあったけど)年齢的にそろそろ厳しいか…とは思っていました。それでもこの 4~5 年は毎年「今季限りで引退か」と言われながら現役を続けてきましたが、ついに F1 に別れを告げるときが来てしまいました。

ライコネンといえば忘れられないのが 2005 年の鈴鹿。

予選は雨により満足いくアタックができず 17 番手スタート、そこから鬼神のごとき追い上げを見せてファイナルラップのターン 1 でフィジケラ(ルノー)を大外からオーバーテイクしての大逆転優勝。私はバックストレートで現地観戦していましたが、あの走りには心底奮えました。あれは間違いなく F1 史に残る名レースだったし、過去の日本グランプリの中でのベストレースと言って良いと思います。あの頃のマクラーレンはエイドリアン・ニューウェイ設計のマシンで圧倒的に速いけど脆く、それが当時のライコネンのイメージと重なってカッコ良かった。
一方で酒乱の気があったり、チームラジオで時折おもしろコメントを聞かせてくれる(当人はいたって真面目)など「アイスマン」のニックネームとは相反する一面も持っていました。今にして思えば 1980 年代の F1 ドライバーのような、現代では稀有なタイプの愛すべきキャラクターでした。

私はミカ・ハッキネン以来のフィンランドシンパということもあってライコネンにはずっと注目していました。2007 年の最終戦で逆転チャンピオンを獲ったときは嬉しかったし、その後 F1 からホンダも日本人ドライバーもいなくなってしまった時期はライコネンとバトンを応援してきました。これで来シーズンはバルテリ・ボッタスが唯一のフィンランド人 F1 ドライバーということになりますが、ボッタスって少なくともメルセデスに移籍してからは「フライング・フィン」というイメージじゃないんだよなあ…。

シリーシーズンという意味ではライコネンの引退発表がトリガーとなって一気に動きが加速するに違いありません。メルセデスがハミルトンの来季のチームメイトを発表していないのはライコネンの去就発表を待っていたものと思われ、今後玉突きでボッタス→アルファロメオ、ラッセル→メルセデスという移籍発表がイタリア GP までの間には行われるはず。残るは今シーズンの躍進が印象的なウィリアムズのシートですが、現在レッドブルでテストドライバーを務めているアルボンが収まるのではないかという噂もあります。来シーズンはレギュレーション大改定で戦力シャッフルが発生する可能性もあり、誰が「当たり」を引くのかという点でも注目です。

所属チームの力不足もあって近年は下位に沈むことが多かったライコネンですが、いざ F1 から去るとなると寂しい。記念にモデルカーかチームグッズでも久しぶりに買おうかと思っています。

コメント

スポンサーリンク