満を持して購入した VAIO Z(VJZ1421)勝色特別仕様。非ゲーミング PC なモバイルノートとしては現時点で最高クラスのスペックを誇るだけに、実際どれくらいのパフォーマンスがあるかは気になるじゃないですか。ちょっと触ってみただけでも普段使っている仕事用 PC(VAIO Pro PK)とは明らかに性能が違うことが判る。というわけで、いろいろとベンチマークを取ってみました。
比較対象は私のメイン PC である自作機(Ryzen 5 3600+GeForce GTX 1070)と家族共用 PC の旧 VAIO SX14(VJS1421)。まずは CINEBENCH R23 で CPU 性能を測った結果がこちら。
VAIO Z(Core i7-11390H)と VAIO SX(Core i5-10210U)はいずれも 4 コア 8 スレッド。Ryzen 5 3600 は 6 コア 12 スレッドなので、マルチコアでのスコアを比較すると Ryzen 5 3600 が圧倒するのは当然です。しかしマルチコアでは VAIO Z が旧 SX14 比で二倍近いスコアを叩き出しているのはすごい。
またシングルコア性能では Core i7-11390H が Ryzen 5 3600 を 35% 近く上回っているのにも驚きます。ブースト時の最高クロックが 5GHz に届いている(Ryzen 5 3600 は 4.2GHz 止まり)のが効いているものと思われます。
続いて実使用時の総合性能を計測してくれる PCMark 10。
これは驚いた。PC の基本操作を模した Essentials のスコアで VAIO Z が自作機を上回っています。これはおそらく Essentials がアプリ起動や Web ブラウジングに相当する処理中心なため、SSD が高速な VAIO Z に有利ということでしょう。
Productivity→Digital Content Creation の順に CPU/GPU 依存度が高まっていくので、そういうテストでは Ryzen+GeForce な自作機のほうがスコアは高くなりますが。
実際使っていても、特に Windows やアプリの起動なんかは自作機よりも VAIO Z のほうが明確に速いので、Adobe 系アプリを使わずに Web ブラウズするだけなら VAIO Z のほうが快適かもしれません。
最後に CrystalDiskMark 8.0.4 で SSD のアクセス性能を比較しました(SX14 の SSD は自分で WD Blue SN550 に換装済み)。
VAIO Z すっご!!!さすがは SAMSUNG の最新世代 NVMe SSD。自作機に積んでいる WD_BLACK SN750 も二年前のハイエンド SSD ですが、この分野は PC パーツの中でも特に進化が速いから二年経つともう別世界ですね。これは PCMark のスコアにも好影響が出るわけだわ。
やはりモンスター級のスペックは伊達ではありませんでした。サブ機のつもりで購入した VAIO Z でしたが、これはもう半メイン機として使ってもいいかもしれません。あるいは自作機の SSD を世代の新しいものに入れ替えるか、ですかね。
コメント