一昨日発売になった α7R V、さすがに私は買わない(買えない)のですがあの 4 軸マルチアングル液晶だけは見ておきたくて、店頭でちょっとだけ触ってきました。
ヨドバシでは α7R III/IV/V が併売状態。正面から見ただけでは正直どれがどの機種か見分けがつきませんが、背面を見たり握ってみたりすると分かります。
本機の最大のセールスポイントは AI プロセッシングユニットで、それを速写機の α9 とか α1 じゃなくて高画素機の α7R から搭載してきたというのがまず驚き。ただ店頭だと試しようがなくて、ちょっと触ってみて「ふーん」という感じにしかならないのが難しい。一度 α1 とか α7 IV とかと一緒にレースイベント等で使い比べてみたいですね。今までのリアルタイムトラッキングだけでも大きな不満を感じていなかったのが、さらにどの程度進化しているのか。
背面はパッと見では従来の横開きマルチアングル液晶っぽいのですが、そのマルチアングル用の 2 軸ヒンジごと上下にチルトすることができます。左端についているごっついヒンジがボディから離れるのはちょっと衝撃的。ただし従来の上下チルトよりも大掛かりな機構をチルトさせるためか、チルトの引き出しは旧機種に比べて重く感じられました。
これが α77 などで採用されていた 3 軸チルトと同じ機構だったらもっと軽快に扱えたのでしょうが、それを封印して敢えて 4 軸マルチアングルにしたというのは何かしら 3 軸チルトよりも明確なアドバンテージがあるということなのでしょう。
4 軸マルチアングルの自由度はめちゃくちゃ高い。縦構図のハイ/ローアングルでも問題なくライブビュー撮影できるし、動画撮影用にもろもろのケーブルやリグをつけた状態でも邪魔になりません。
それよりも、バリアングルでは微妙に使いづらかった単純な上下チルトがお手軽かつ使いやすいのが最大のメリットだと思います。バリアングルの α7 IV、今日もハイアングルでライブビュー撮影していて使いづらいなあ…と文句を垂れていたところ。無印 α7 IV にそれ以外の不満は今のところ全然ないのですが、次の α7 V(仮称)でもし 4 軸マルチアングルが採用されたらそれだけで買い換えの理由になり得ます。私には α7R V は完全にオーバースペックなのですが、この一点だけがすごくうらやましい…。
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