「これはカレーではございません。ルンダンです」
先日目黒方面に行く用事があったので、ついでに『孤独のグルメ Season10』第 2 話に登場したインドネシアレストラン「チャベ」に改めて行ってきました。放送前に何度か行ったけど、放送後に来たのはこれが初めて。でも放送から二ヶ月経ったからか激混みという感じではなく、平日のお昼前であれば並ばずに入店できるようです（正午を過ぎると少し行列ができる模様）。
ドラマに登場したことで増えたお客に対応するためか、以前は 4 種類あったランチメニューが 3 種類になっていました。またディナーメニューはランチタイムでも注文できるけど少し時間がかかる模様。
今回はドラマで片桐はいりが演じた店員さんのモデルと思われるインドネシアのお母さん（日本語・英語・インドネシア語の三カ国語を操る）に「前も来たね！」と声をかけられました（笑。何故か飲食店で顔を覚えられがち…。
ちなみに劇中の片桐はいりは片桐はいりらしく少しエキセントリックなキャラクターでしたが（笑）、モデルになったご本人は話し方は似ているけどもっと穏やかで優しいインドネシアのお母さんという印象でした。お店の公式 Instagram によると、はいりさんはご本人には会っておらず台本と演出による演技だったようですね。
というわけで、今回食べたかったのはルンダンバーガー。最初に来たときに食べたルンダンが期待を裏切らぬおいしさだったので、それをハンバーガーにしたらどうなっちゃうんだろう？というのがずっと気になっていたのでした。
本格ハンバーガー店みたいな背のたかーいバーガーで、これは期待が高まります。
ルンダン以外にも玉子、レタス、タマネギ、トマトといった具材がたくさん挟まっていてルンダン以外の部分は完全にハンバーガー。もっとオリエンタル感あるのを想像していたら、直球のハンバーガーが出てきました。
しっかり辛味のある、それでいてうまみのあるルンダンがハンバーガーになることで、辛さがちょっとマイルドになってる。
ハンバーグじゃなくてルンダンのバーガー、いい。でもルンダンファンとしてはもっとルンダンをストレートに感じたい気もする。私はやっぱりオリジナルのルンダンのほうが好きかな。
続いては「パステル」。かわいらしい名前だけど見た目は揚げ餃子。でもコンセプト的には揚げ春巻きの方が近いらしい。
これもインドネシアの代表的な料理とのことで、食べてみたかったんですよね。
見た目揚げ餃子、食感揚げ春巻き。でも中に入っているのは…野菜とか春雨もあるけど、ジャガイモ！
餃子や春巻きっぽいのをイメージして食べてみたら、感覚としてはむしろコロッケに近かった。スパイスが使われててほんのりカレーっぽい風味を感じるコロッケ的な何か。
想像とは違ったけど、逆に親近感。これおいしいじゃないですかー。
ちなみに添えられている赤いタレはかなりしっかり辛くて、タレつきとタレなしで行ったり来たりしたくなる感じ。
こちらはランチメニューからアヤムゴレン。名前の法則をもう理解したから、アヤム（鶏）＋ゴレン（揚げ）でフライドチキン定食ということが分かる。
左上にあるフィンガーボウルっぽい器は何かと思ったらチキンを浸して食べるレモン水でした。唐揚げにレモンは世界の共通語ってことか。
骨付きのごろごろっとしたフライドチキン。表面がパリパリに揚がっていて食感がイイ！
そのまま食べて良し、レモン水に浸けて良し、さっきとはちょっと違う赤いタレ（サンバルトラシ）につけて辛味を楽しむのも良し。インドネシア風唐揚げ定食と考えれば、これほど昼食にしっくり来るメニューもない。
サンバルって、そういえばインド料理にもあったなあ。あっちは辛いスープだったけど、概念としては似てる気がする。インドと似た意味を持つサンバルに、沖縄と似た意味を持つチャンプル。なんだか、インドネシアの食文化と言語の関係について研究してみたくなった。
無造作に添えられているキャベツやキュウリがいい味を出している。揚げ物と辛味の合間に、このみずみずしい野菜たちがよく働く。日本でも焼き鳥や手羽先と一緒にキャベツを辛味噌につけて食べる文化があるけど、そういうのと似た感覚というか。
食後は今回もトラジャコーヒーで。
もう複数回来てるけど、やっぱりこの店いいな。客層は日本人やアジア人だけでなく欧米系の人も含め多彩、その誰もが寛いでいる空気がある。
ここは島の屋台だ。自由気ままで誰もが笑顔、島時間が流れている。
個人的には、スパイス系の料理もいいけどソトババットとかスープ系の滋味がすごく好き。何度でも飲みたくなります。
というわけで、きっとまた来ますよ。
ごちそうさまでした。
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