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HONDA RA621H 国内初公開

ホンダウエルカムプラザ青山にてホンダ/HRC の 2022 年レース活動を総括する展示が行われているとのことで、さっそく行ってきました。

Honda ウエルカムプラザ青山|Motor Sports Champion展&間瀬明氏追悼写真展
2022年にチャンピオン獲得したチームとドライバー・ライダー達のマシンを展示します。またモータースポーツフォトグラファー間瀬明氏の追悼写真展を併催。

とはいっても今年は F1 からは公式には撤退済みだし、MotoGP も獲れなかったし、国内はスーパーフォーミュラは勝ったけどスーパー GT は勝てなかったし、その意味での展示は地味め。サンクスデーが盛り上がったのとは対照的に現役レース車両の展示は寂しかったです。

※写真は全て α7C+FE28-60mm にて撮影。

スーパーフォーミュラでチャぴおんを獲得した野尻車。なんだけど今季 2 勝しているチームメイトの笹原右京は来季 TOM’S に移籍と言われているし、やっぱりなんだか盛り上がりません。
それよりも広告に起用されている King & Prince の展示目当てで来ている女性陣のほうが盛り上がっているように見えました…。

しかし今回の展示の目玉はむしろこちらではないでしょうか。

公式にはホンダは撤退しているはずの F1 関連の展示の方が厚かったです。
さすがに 2022 年仕様のレッドブルの F1 マシンもパワーユニットも展示されていませんが、なぜかショールームに入ってすぐのところにフェルスタッペンとペレスのパネルが。これらの展示にはホンダに関する言及は一切ないけど、「Honda 2022 Champions and Winners」の冠がついたイベントで展示してるんだからあとは察してと言わんばかり(笑

こちらはかつてホンダがレッドブルに供給していたパワーユニット、2019 年の RA619H と 2021 年の RA621H の展示。
RA619H は既にあちこちで展示実績がありますが、チャンピオン獲得の原動力となった RA621H の国内一般公開はこれが初めてです。

まずは RA619H。オーストリア GP でフェルスタッペンが第四期ホンダ F1 に初優勝をもたらしたパワーユニットの実物です。
赤い矢印の先にあるのがレースの現場で修復/改修した痕跡というから生々しい。確かにクラックやら何やらを補修した跡が見られます。

そして RA621H。本来は 2022 年(つまり今年)のレギュレーション変更に合わせて投入されるはずだった構造を F1 撤退決定をふまえて一年前倒し投入したのがこの「新骨格」です。今季のレッドブル RB18 に搭載されていた RBPTH001(実質的には RA622H)も基本構造は同じ。

「新骨格」というだけあって RA619H と見比べると完全に別物。前後長は RA619H よりも長くなっているものの、横幅が狭まり同時に低重心化を果たしていることが形状を見るだけで判ります。これならパワーユニットの出力向上だけでなく車体の空力性能や運動性能にもポジティブな影響を与えているのは間違いない。

2015 年の「GP2 エンジン」から始まって、2021 年に F1 界最強のパワーユニットとなったホンダ。2015 年の開幕戦をまさにこのウエルカムプラザ青山で観戦していた私としては、この PU の実物を拝むことができただけで感涙ものです。

そういえばホンダは先日の 2026 年の PU メーカーとしてエントリーというニュースに加えて、2023 年シーズンにはレッドブル系のパワーユニットとして「Honda RBPT」の名称が登録されているという情報もあり、改めてホンダが F1 の表舞台に帰ってくる準備が整いつつあるように見えます。これは期待。

あと、会場内には何故か今シーズンのホンダレーシングの活動ともレッドブル・HRC とも関係ないはずのマクラーレン・ホンダ MP4/4(とスピリット・ホンダ 201C)も展示されていました。
MP4/4 といえばホンダ F1 が最強の名を欲しいままにしたシーズン、第二期ホンダを象徴するクルマですが、何故こんなところにあるのか。「16 戦 15 勝」を記録した MP4/4 を展示することで、暗に「21 戦 17 勝」を記録した RB18(実質ホンダ製 PU)を想起させようということでしょう(笑

来シーズンのレッドブル&アルファタウリの車体にもホンダロゴは掲出されるということですが、どうせならこの「POWERED by HONDA」表記にしてくれませんかね。

ショールーム内では先日逝去されたモータースポーツフォトグラファー・間瀬明氏の記念展示も行われていました。
これまでに見たセナの写真の多くは間瀬氏によるものだったことを改めて認識。なんとも懐かしい。

中嶋悟も自分の少年期のヒーローだったなあ。
ティレル・ホンダ 020 のタミヤ製プラモ、頑張って作りました。

ホンダが今後どういう形で F1 に関わっていくのかまだ不透明な部分も多いですが、レッドブル/フェルスタッペンとの関係がかつてのホンダとアイルトン・セナのような蜜月で続いていってくれることを願っています。

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