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北海道千歳市の北海道ミルクジェラート

「ちっぽけな車がもっとちっちゃく感じる。でもこのままずーっと走っていたい」

前回の苫小牧編に引き続き『孤独のグルメ 2022 大晦日スペシャル』の聖地巡礼レポートを続けていきます。

このたびの北海道巡礼では新千歳空港から最終目的地である小樽までレンタカーを利用しました。いくつかある訪問地のうち、今回のお店が特に公共交通機関でのアクセスが悪かったので、もろもろの移動時間等も考慮するとクルマで巡った方が手っ取り早いという判断に。
実際に走ってみると苫小牧から小樽を目指すにしては今回のお店がルートから大きく外れていることがよく分かりますね(笑。まあ一年前のロードムービーでも甘味のためにルートを外れていたし、脚本上の寄り道はやむを得ないということで。

それにしても北海道、空も陸もどこまでも広い。
劇中とは違って一面の雪景色の中、ひたすら真っ直ぐ走るのは気持ちが良い。風景は雪だけど路面が乾いていて走りやすいのも助かりました。

延々と走って行くと、千歳市内の農園や牧場がたくさんあるエリアの中に目的のお店を発見。
劇中では言及がなかったけど、主にこのエリアで採れた食材を使った料理やスイーツを提供しているお店に違いない。

花茶

2022 年の大晦日スペシャルを象徴するような黄色い建物。
天気が良かったこともあり、青空に黄色がよく映えます。

ちなみにこういう立地のお店だけあって、年末から 2 月中旬までは冬季休業中で、先日の天皇誕生日から営業再開したばかり。聖地巡礼的にはこのタイミングを狙っていました。
そういうことなので、現実的な話をすると大晦日スペシャルの劇中である 12 月 30 日にはこのお店は営業していなかったことになります(笑。

広々とした店内。アイスクリームの他には持ち帰り用のスイーツやカップアイス等も販売していますが、レストランとしても営業しているため奥にはテーブル席があります。
比較的空いていたため店員さんと少しお話することができました。大晦日スペシャルの放送からしばらく冬季休業中だったため、聖地巡礼のお客さんは今のところそんなには多くないとのこと。

ピッツァのメニューがどれもおいしそう。
苫小牧でラーメンを食べてきたところでなければ、ここでゆっくりランチ&カフェタイムといきたかったところです。

野菜はこのお店自体が運営している農園で穫れたものを食材としているようですね。
ピッツァやパスタだけでなくカレーや手打ちそばまで幅広い!こういうお店、いいなあ。そうそう来れない立地だけど改めて食事をしに来てみたいと思ってしまいました。

アイスクリームはレジカウンター内のショーケースから選ぶ方式。
五郎が食べていた二種類のうちハスカップヨーグルトは私が来店した時点で売り切れていましたが(残念)、他のフレーバーもどれもおいしそうだ。

券売機で食券を買ったら、店員さんに注文して目の前でコーンに盛り付けてもらいます。

ゴローと同じように店の外で食べようかと思っていたら「今お客さんいませんから、店内でどうぞ」とのことで暖かいレストランスペース内に通されました。

しっかりした石窯があって、明るい店内は窓の外に雪原(夏場はおそらく農場)が一望できます。この雰囲気、レストランの料理も絶対おいしいに違いない。

というわけで私が選んだのは、五郎と同じ北海道ミルクに、ハスカップヨーグルトの代わりにカシス。甘味と酸味の組み合わせ、色のバランスも含め王道でしょう。

北海道ミルク、期待したとおりにおいしい。
濃いのにさっぱり、牧場牛乳がぶ飲みしてるみたいだ。

甘酸っぱいカシスと交互に食べると互いの味が引き立てあって、永遠に食べていられそうな気がしてくる。
口の中で北海道が溶けていく…冬に暖かいところで食べるアイスってどうしてこう格別なんだろう。

こっちは私が頼んだのではありませんが、かぼちゃとヘーゼルナッツのコンビネーション。
かぼちゃを一口もらってみたところ、確かにかぼちゃ。ちょっと季節外れのハロウィンを感じる香りと甘み、これもいい。

雪原に佇む、幸せの黄色い建物。そこで食べるジェラートの幸福。
井之頭五郎は長距離ドライブの疲れをこの甘みで癒したかったに違いない。お店の雰囲気も含め、確かに癒やされました。

道内在住でもなければなかなか来ることが難しい場所だけど、また来たい。そう思える店でした。
ごちそうさまでした。

『孤独のグルメ』聖地巡礼 全店レポート Season1~10&原作
ドラマ&漫画『孤独のグルメ』の聖地を実際に巡礼してきた本人によるまとめです。(※2017 年大晦日スペシャルの広島編、2019 年大晦日スペシャルの釜山編、2023 年大晦日スペシャルの台湾編、および原作の病院、パリのみ未巡礼)。 ドラマ...

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