ベイブルーのEOS M2を使い始めるにあたり、やはりストラップはつけておきたい。しかしそこで問題になるのがストラップ取付金具です。
EOS M2、および初代EOS Mには独自のストラップ取付金具が採用されています。この穴が幅も高さも狭すぎて本体同梱品以外の選択肢が極端に限られる。黎明期のミラーレスカメラはゴツい一眼レフのオルタナティブとしてファッション要素を担っていたと思うけど、キヤノンは何を考えてこんな構造にしたんですかね。
私はこのカメラをお気軽にスナップ写真を撮るつもりで買ったから機能性よりも雰囲気重視でレザーストラップを使いたい。どうしたものかとググってみたら初代EOS Mのストラップに関するサイカ先生のエントリーが上位に出てきて、時を超えて同じことを考えていて笑ってしまいました。
サイカ先生はストラップについてきた二重リングをそのままEOS Mの金具に取り付けていたようですが、私は別の手段を採ってみました。
OP/TECH USA / システムコネクター スーパープロ A
EOS M/M2のストラップ取付金具はハッセルブラッドのものと同様の構造(互換性を保証はしていない)で、ハッセル用のストラップが使えることが知られています。だからハッセル用のストラップ金具を手に入れればそれ経由で好きなストラップが使えるわけですが、どうもハッセル用の金具自体が互換品も含め単体ではほぼ入手不可能な模様。さらに調べてみると、オプテックのカメラストラップをハッセルに装着するためのシステムコネクターをバラして金具だけ流用している例を見つけたのでそれに倣うことにしました。
オプテックからは自社製ストラップを様々なカメラに取り付けるためのコネクターが数種類発売されています。この「システムコネクター スーパープロ A」はハッセルブラッド用で、片側がハッセルのストラップ金具、反対側がバックルになっておりこのバックル経由で同社のストラップを装着できるという仕組み。
この金具、確かにEOS M2のストラップ金具とよく似た形状。
こっちはアメリカのメーカーらしく無骨なデザインですけどね。
金具は板金が二枚重なったような構造になっていて、板バネ状になっている表側を広げてカメラボディ側のフックに引っ掛け、裏側からプラスチック板を挟み込むことで固定する仕掛けになっています。EOS M2のマイナスネジ(コイン対応)を90°回すだけでロックできる構造の方がスマートだし見た目もいいけど、他に選択肢がないから仕方ない。
で、この金具と固定用のプラスチック板だけを拝借するわけです。ストラップは縫い付けられていて金具を外すにはストラップを切ってしまうほかありません。オプテックには申し訳ないけど今回はこの金具だけが目当てだから未使用のストラップは破棄。
この金具を利用して取り付けたいストラップがこちら。
ROBERU / Leon CS Hand Strap (キャメル)
以前から一度使ってみたかったROBERUのレザーストラップです。スナップ用途なら軽快に持ち歩きたいと思ってハンドストラップを選択。
「金具を使わない唯一のレザーカメラストラップ」を銘打っており、少し変わった取り付け方をすることで金具を使わずレザー(+縫製)だけで作られています。ストラップの金具でカメラボディを傷つけるリスクって確かにちょっと気になるので、なかなか目の付け所が良い。
カラーはキャメルを選びました。ベイブルーのブラウン部に合わせるならもう少し濃いめの茶色が良かったけど、キャメルも使っていくうちに渋みが出てベイブルーに似合ってくるだろう、という読みで。
ナチュラルなレザーの質感がイイ感じ。私は普段ナイロンストラップばかり使っているからレザーストラップは新鮮。
特筆すべきはこの取り付け方法。レザーベルトの先端に返し革がついており、それをループに通すことで「引っ張れば引っ張るほど締まる」という仕掛けになっています。写真で見てもイマイチ構造が解らなかったけど、実物を取り付けてみて納得。
ただしこの構造、取付部付近の革が最大で六重になるからその部分に厚みが出てしまうのがやや難点ですね。せっかくの軽快感が少し損なわれて見えます。
EOS M2付属の金具だとストラップ穴が狭くてこのレザーストラップを取り付けることができないのですが、オプテックの金具のおかげで無事装着。
金具側の樹脂パーツとカメラ間のクリアランスがなさすぎて側面のブラウン樹脂と擦れてしまうのがちょっと不安ながら、なんとか使えてます。
ここまでやった時点で改めて、シンプルなカメラにシンプルなストラップを取り付けるだけのために大仰なことをしてしまったかな…という気がしなくもない。サイカ先生みたく素直にOリングでつけた方が良かったかもしれません。
でも大人っぽいベイブルーのEOS M2にはやはりレザーストラップがよく似合う。秋というにはまだ早いけど、このカメラで小さい秋を見つけに行きますかね。













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