パシフィコ横浜で開幕した CP+ に行ってきました。
以下、私が気になったものをピックアップしていきます。まずは最近ご贔屓の(笑)シグマブースから。
いきなり SD1 が展示されていました!年末のモノフェローズイベントで説明を聞き、サンプルプリントまでは見ていましたが、実機を見るのはこれが初めて。
でもまだ正式発表はされておらず、あくまで開発中のベータ機の展示です。が、通常は正式発表前だとショーケース越しにしか見られないことがほとんどなのに、いきなり動作品が 2 台も置いてあって驚きました。
銘板の「SD1」のロゴがイタリック体のゴシック系フォントからカタログ等で使われているものと同じセリフ系フォントになりました。そのせいではないと思いますが(笑)、従来はシグマの一眼レフといえば「無骨で素人お断り」な印象があったのが、素人お断りは変わりませんが(ぉ)高級感が漂ってきているように感じます。
個人的には、ボディラインが全体的にα700 に似ているので、けっこう好きなカタチ。
グリップ部の形状は、けっこう出っこみ引っこみが大きくて独特。握った感触も EOS ともαとも全然違って、好き嫌いは分かれそうです。電子ダイヤルは前後合わせて 2 つに増えています。
また、モードダイヤルの他にドライブダイヤル(連写モード切替え兼電源スイッチ)を備えているのもシグマの伝統ですね。
背面は可もなく不可もなくというところ。液晶は 3inch ながら 46 万ドットなので、最近の他社の中級機に比べるとちょっと見劣りしてしまいますね。
シグマのカメラが無骨な印象を与えるのは、こういうところに見えるシルク印刷のサイズが小さくて無機質に見えるからかなー、と思ったり。
持ってみたところ(モデル:クマデジタルさん)。
いやー、なんか悪くないんじゃないですか?
SD1 の実写画像も iMac のディスプレイ上で表示されていました。やっぱりこれを見ると Foveon X3 センサの先鋭な描写には目を見張るものがありますね。どうですかこの睫毛の一本一本までビシッと際立った描写(だから Foveon センサの画像をベイヤー型センサで撮っても分からないと何度言えば
しかも、まだ製品発表前にも関わらず、カタログが完成して配布されていました。もう売る気マンマンじゃないですかシグマさん!
朝から夕方まで(途中出入りはあったようですが)ずっと SD1 を手にしながら精力的に取材に応えたり、来場者の話を聞いたりされていた山木社長。先日のイベントの参加者の顔をちゃんと憶えていらっしゃるようで、私も声をかけていただきました。本当に頭が下がります。
とかいう感じで SD1 フィーバーに沸いていたら、その脇でこんなものが。
仕様開示に賛同したばかりの E マウント互換レンズの参考出品じゃないですか!何の説明もなくさらっとショーケースに入っていただけなので、完全に気づきませんでしたよ・・・。Twitter で「CP+にSIGMAのEマウントレンズ30mmF2.8が参考出品されてるってホント?」というツイートを見かけて慌ててシグマブースに戻りました(;´Д`)ヾ。
レンズに「SIGMA 30mm 1:2.8 E Φ46」とあるとおり、E マウント対応の 30mm F2.8 という単焦点レンズ。NEX に装着すると 45mm 相当の画角になる、いわゆる標準レンズです。F 値が控えめなのがちょっと物足りない気はしますが、NEX のボディに合わせて小ささ軽さ(あと安さ)を優先した結果ですかね。
いずれにしても、同じく賛同した他メーカーではこのレベルの展示がなかったので、E マウントの互換レンズとしてはこのレンズが最も早期に製品化される可能性が高いです。
山木社長に今後のミラーレスへの取り組みについて聞いてみたところ、「ミラーレス、特にマイクロフォーサーズは既に代表的な焦点距離のレンズが揃ってきてしまったので、後発としてはなかなか厳しい状況。個人的には大口径レンズにチャレンジしてみたいが、大きく重くなってしまうので、悩ましい」とのことでした。
個人的には最近のシグマの大口径単焦点レンズは非常に評価が高いので、多少大きくなっても 30mm F1.4 のようなレンズに挑戦してほしいところ。でも今後のミラーレスカメラのユーザー層の推移(カテゴリとしてより間口を広げるのか、中上級者層を一定以上の割合で意識するのか)と、互換レンズメーカーに求められるものとのせめぎ合いでどこに向かっていくか決まりそうな気はします。まあ、最近のシグマは互換レンズメーカーの中でも独特の地位を築きつつあるので、そういう意味では期待していますが。
続いて、キヤノンブース。新 EOS Kiss に関しては既にショールームで見てきたので、それ以外で私が注目していた、EF200-400L。ショーケース越しの展示だったので触れませんでしたが、展示品はかなり設計が進んだ段階と思われるもので、モックアップではなく試作機のようでした。
外観から分かるのは、EF100-400L のような直進式ズームではなく回転式ズーム、手ブレ補正機能は新ゴーヨン・ロクヨンと同じ「モード 3」(不規則に動く被写体を追いやすい、ということなので野鳥向き?)対応、フォーカスプリセット対応、というあたり。
で、ここが問題のエクステンダー内蔵部。おそらくこの出っ張りの部分に筒状の 1.4x エクステンダーが内蔵されていて、レバーで機械的に出し入れするようです。
マウント付近にはフォーカスモードの切り替え(AF/MF のほかにパンフォーカスも可能っぽい)、およびフォーカスリミッタースイッチが備えられています。
スペック的にはスポーツや野鳥撮影向けの最強レンズになりそうですが、ここまでの作りになると EF100-400L よりも明らかに重く、そして大幅に高価くなりそうなので、私にはちょっと手が出なさそうだなあ(´д`)。
明日以降に続きます。
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