シグマがミラーレスカメラの新製品「Sigma BF」を発表しました。
フルサイズミラーレスカメラ「Sigma BF」が発表 – デジカメ Watch
祝日だからって完全に油断してました。普通は媒体の休業日にはプレスリリースは打たないものだと思いますが、あえて日本の休日にアンバサダーを招待して発表イベントを行うあたり、メディアよりもファンを重視するシグマの姿勢が読み取れます。
発表されたのは fp の実質的な後継にあたるミニマルなフルサイズミラーレスカメラでした。fp よりも薄型化し、操作系や外部インターフェースを大胆に割り切った製品。アルミインゴットから削り出したユニボディ、ハプティック式のボタンとダイヤル、メモリーカードスロットを廃し 230GB 内蔵メモリーのみとしたストレージ。従来のカメラのつもりで使おうと思ったら絶対使いにくそうだけど、すごく触ってみたいカメラに仕上がっているように見えます。コンセプトモックがそのまんま製品化されたようなワクワク感があります。
実使用を考えると「あれが足りないこれが足りない」と言いたくなりそうですが、新製品が出てきても新鮮味を感じなくなった昨今のカメラ業界に一石を投じるモデルであることは間違いありません。既存モデルをベースに新機能を足したり「ぼくのかんがえたさいきょうのかめら」よりも、こういう削ぎ落としていくアプローチの商品企画のほうが万倍難しい。BF は fp 以上にクセが強く万人受けするカメラではないでしょう。が、ハマる人には唯一無二のカメラになれる可能性があります。
fp のときにも言っていた記憶がありますが、こういうカメラは 15 年くらい前ならソニーが提案していたと思うけど、今の α には期待できそうもない。逆に普通のカメラを作ってもまずシェアは獲れないシグマだからこそこういう一点突破的アプローチができるのだと思います。
またこの BF の発表に合わせて VI(コーポレートロゴやシンボルマーク、公用フォント等)も刷新されています。個人的には旧ロゴで長年慣れ親しんできたからちょっと寂しいけど、Web での視認性を重視して多くのブランドがセリフ系フォントからサンセリフ(ゴシック系)フォントのロゴに移行して逆に没個性になる中、あえて逆張りをするかのようにセリフ系フォントを採用する姿勢には好感。
BF は日本円で ¥385,000 ということで気になったからといえおいそれと買える値段ではありませんが(そもそも L マウントな時点で他マウントユーザーには敷居が高い)、今週開催の CP+ には間違いなく出てくるでしょうから是非触りに行こうと思います。混みそうだなあ。
シグマ(Sigma) SIGMA フルサイズミラーレス一眼カメラ fp ボディ
- シグマ
- 価格¥182,000(2025/04/10 02:02時点)
- 発売日2019/10/25
- 商品ランキング165,867位
コメント