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東京都武蔵野市吉祥寺の生キラス

「行くとしたら飲み屋だな」

ハモニカ横丁

先日スクリーントーンズのライヴを観に行った際、せっか吉祥寺に来たら大好きなきっちん大浪で食べていくかと考えていたのですが、いやこれはあっちの店に行ってみるチャンスでもあるのでは…?と思い直して今回はハモニカ横丁へ足を向けてみました。

ハモニカ横丁

ハモニカ横丁は『それぞれの孤独のグルメ』11話の主人公・西崎(平祐奈)が江口寿史先生を探してあちこちの居酒屋を訪ね回った場所。狭い路地にいろんな飲み屋がひしめき合うように営業しています。私も一度みんみんの餃子を食べに来たことがありました。でも今回の目的地はこちら。

美舟(みふね)

美舟

劇中、ここで「漫画家が飲んでる」と聞いて西崎が店に突入したらそこにいたのは江口寿史ではなく久住先生だった!というオチ。「そっち?!」というツッコミまで含めて面白いシーンでした。ここには以前店の前までは来たけど中にまでは入らず。
独特の店構えで一見が入るにはちょっと勇気いるけど、思い切って暖簾をくぐってみます。

美舟

渋っ!昭和がそのまま動態保存されているかのような店だ。
カウンターではいかにも地元の常連らしき人々がそれぞれの会話に花を咲かせています。サラリーマン風の人もいれば、何やって生活してるか想像できない人もいる。なんかそれがいかにも吉祥寺の、ハモニカ横丁っぽい。

入店したらすぐにカウンターのお客さんが少し詰めてくれたので、端に座らせてもらいました。

美舟

この急な階段の上に2階のテーブル席がある模様。劇中では久住さんとスクリーントーンズの皆さんが飲んでましたね。こことか久住さんの行きつけという大茂あたりで実際にバンドの打合せや打ち上げを兼ねて飲んでたりするんでしょうか。

ちなみに調理は2階、飲み物は1階で作っているようで、カウンター内にある料理用エレベーターがひっきりなしに稼動しています。

美舟

壁に隙間がないほどに貼り出されたお品書き。情報量が多すぎてなかなか頭に入ってこない…大量に並んだ「いわし」と「まぐろ」の文字に、むしろ自分の目が泳ぐ。
何を頼んでもいかにも居酒屋っぽいものが食べられそうな予感はしつつ、でもどうせならこの店の名物的なものを食べてみたい。

美舟

まあ何はなくとも生ビール!
関東はまだ梅雨明け宣言こそ出ていませんが、今週からもう完全に夏の気候。吉祥寺に来るまでの間で既に汗だくになってしまったから生ビールがうますぎる!「やっぱ人生この時のために生きてるようなもんよね」という言葉が心の底から浮かんできます。

美舟

おつまみはまずこれ。「生キラス」。
一見すると細巻きのようですが、海苔に巻かれているのは酢飯ではなく「おから」。和歌山の郷土料理とのことだけど初めて食べました。

酢で和えたおからを〆鯖と一緒に海苔巻きにしてあって、味も食感もほぼ細巻き。だけど米じゃなくておからだし、酢も使っててこれはノットギルティ!身体にいい要素しかない。ちなみに生キラス以外に梅、納豆、野菜といった種類があって完全に細巻きの代替食的イメージ。
劇中で久住さんが飲んでいたシーンは引きの映像しかなくて具体的に何を食べていたか特定するのは難しいですが、細巻きっぽいものがあったのは何らかのキラスで間違いなさそうです。

美舟

喉カラカラで生ビールがあっという間に空いてしまったから瓶ビールへリレーします。
久住さんもこの店で瓶ビールでやってたなあ。一杯目は生ビールをグビッといきたかったけど、こういう雰囲気の店はやはり瓶ビールが似つかわしい。

美舟

続いて、刺身か何か魚を食べたいと思って「イワシのからし和え」。
小ぶりながら脂の乗ったイワシ。酢締めにした上で辛子に和えたら立派なつまみですよ。こういうの好き。

でも生キラスとこれだと酢系の味がダブってしまった。夏は酸っぱいものでさっぱりしたい気分だけどこうも重なるとちょっと辛い、ここはひとつ方向転換しよう。

美舟

これも久住さんが頼んでたと思われるやつ。この店の名物のひとつ「ポコ天」なる料理ですが…何を模したものかはあえて言うまい。

ポコ天の実態はギョニソ(魚肉ソーセージ)の天ぷらです。駄菓子みたいなジャンクな味わいが逆にいい。何でもありな吉祥寺ハモニカ横丁らしいメニュー。

美舟

そして「肉なす芽」。劇中で久住さんのテーブルに「肉芽」っぽい皿が並んでたけど、夏ならば旬の茄子も一緒に食べたい。ちなみに「肉芽」って文字を見るととある禍々しいものを連想しちゃいますが、こっちの肉の芽は豚肉とニンニクの芽を炒めたおいしいやつ。

豚肉とニンニクということでガッツリ濃い味を想像してたら醤油ベースで意外なあっさり味。でもだからこそ豚肉とニンニクの芽のうまみが生きる。シャクシャク感を残した茄子の食感もイイ。これは暑い夏でも食が進み、ビールを誘う味。

美舟

こういう店のカウンターで長っ尻も無粋だから、サクッと飲み食いしたらサラッと出るのが潔いというもの。
以前から気になりつつも尻込みしてた店にようやく行けて良かった。でも、ここは独り飲みもいいけど複数人でいろんな料理をワイワイ突っつくのが楽しそうだなあ。

また来る機会があれば今度は誰かと飲みに来てみたい。
ごちそうさまでした。

『孤独のグルメ』聖地巡礼 全店レポート
ドラマ&漫画『孤独のグルメ』の聖地を実際に巡礼してきた本人によるまとめです。(一部未巡礼店あり)。ドラマ『孤独のグルメ』漫画『孤独のグルメ』

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