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Tamia / Beautiful Surprise

Tamia / Beautiful Surprise

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ここのところ年々 CD を買う頻度が減ってきている今日この頃。こういうのって歳を取ってきた証拠だよなあ…と良くないと思いつつ、どうしても最近音楽方面に対するモチベーションが昔ほどではなくなってきていることは自覚しています。街中からレコードショップがどんどんなくなっていき、自分で追っかけていない方面での新しい出会いがなくなったのにつれて、普段聴く音楽も手持ち音源のループで満足してしまっているというか。でも自分がよく聴くアーティストのここ一年くらいの間にリリースされた新譜を、久々に Amazon で漁って聴いてみました。

この Tamia というシンガーは、1990 年代に Quincy Jones に見出されてデビューしました。私が出会ったのは Eric Benet とのデュエットで歌っていた “Spend My Life With You” で、その天使か妖精のような澄み切った歌声に魅了され、女声をほとんど聴かない私が選んで聴く珍しい女性シンガーとなりました。が、前作 “Between Friends” の際にインディーズレーベル落ちしてからすっかり名前を聞かなくなり、もしかしてそのまま退場してしまったのか…と思っていたところ、昨年 6 年ぶりの新作をリリースしていたようです。

が…聴いてみて、ちょっとがっかり。決して楽曲も歌声も悪くないんですが、声の質が以前とはすっかり変わっていて(まあ、その傾向は前作から少しずつ見えてはいましたが)女性 R&B シンガーによくある「歌い上げる」系の歌唱になってしまっていました。あの心に直接触れかけてくるような透明な歌声に惚れていた私としては、まるで恋が醒めてしまったかのよう。1999 年にデビューしてから 10 年あまりの間に結婚と二度の出産を経験、そして多発性硬化症を発症するという人生を過ごしてきたわけですから、年齢的なものも加味するとデビュー当時の歌声から変わらないというほうが不自然なわけですが、なんだか「同窓会で残酷な現実を見せつけられてしまった」かのような気分ではあります。
まあ、でも人が歳を取るってこういうことだよなあ…とも思えるわけで。楽曲も歌声も決して悪いわけではないですし、現時点での彼女の歌を味わう、という意味で、このアルバムにしばらく付き合ってみたいと思います。

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