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WALKMAN ZX1

ほんの短期間だけですが、ウォークマン ZX1 を試す機会があったので、使ってみました。

ソニー / WALKMAN NW-ZX1

今冬のオーディオのキーワードは「ハイレゾ」。既存の概念であっても新しく名前をつけ、業界を挙げて盛り上げることで注目されるといういい例かと思います。「最近音楽なんて移動中に圧縮音源でしか聴いてないし、今の環境で十分」と感じている人は少なくないでしょうし、私もその一人。使い勝手と音質、デバイスのサイズなどのバランスをとって M505 を買いはしたものの、その上の世界というものは気にはなるわけで。
あまり長時間いじれたわけではなかったので、サンプルとして入っているハイレゾ音源と自分がいつもウォークマンに入れている圧縮音源(ほとんどが 256Kbps VBR な MP3 または AAC)を突っ込んで聴き比べてみました。ヘッドホンは愛用の MDR-EX800ST(ケーブルだけ MDR-EX1000 相当に換装済み)を使用。


まずはハイレゾ音源から。

…おっ、うおっ、うはっ、なんだこれ?。音の分離感が半端ない。今までだとカナル型ヘッドホンゆえに頭蓋骨の中央付近で定位することが多かった音が、楽器やパートによって定位が分かれて、今までにないステレオ感。カナル型でこんな音響が感じられるとは思ってもみませんでした。
音に余韻もあるし、楽器の生っぽさがリアルに感じられます。「デジタル記録された映像や音ってある解像度を超えるとアナログっぽくなる」というのは 4K にしてもデジタルスチル写真にしても同様ですが、これもそんな感じ。そういえば、DSD 音源を初めて聞いたときにも、こんな印象をもったものでした。
いずれにしても、音質にしろ、ステレオ感にしろ、EX800ST って実はここまでのポテンシャルを持っていたのか!ということを初めて実感し、それに驚いたと言って良いでしょう。今までの音源とアンプでは、このヘッドホンを鳴らし切れていなかったんや…。

ただ、サンプル音源は明らかに CD とは別に新規リマスタリングされた音っぽかったので、ハイレゾ音源として配信されている楽曲全てがこのクオリティである保証がないことと、CD からのアップコンバートでここまで出るか?と言われればさすがにそこまでではないでしょう。とはいえ、昔 CD→DSD へのアップコンバートを試してみたときにそれなりに効果を実感できたので、ハイレゾアップコンでもある程度の音質にまではいけそうな気がします。

続いて圧縮音源。

ああ、これはさすがにハイレゾ音源に比べるとインパクトは落ちる。けど、M505 よりもアンプの質が良くてパワーもあるのか、ちゃんと細かいところまで鳴らしてくれる感じ。よりアコースティックな音、とでも言えば良いんですかね。打ち込み系の音源ではそれほど恩恵を感じないかもしれないけど、楽器系の音やヴォーカルに生々しさを与えてくれます。

総括すると…まずは、ポータブルでこれだけの音が出る、ということに目から鱗でした。電車が行き交う駅のホームのような騒がしい場所でもなければ、屋外でもけっこう違いが判る音。ただし音源の質によるところが大きいので、全てハイレゾ音源で揃えようとすると今度はメモリ容量が足りなくなってくる。これぞという楽曲をハイレゾで、それ以外は FLAC で…といった使い分けが必要になりそうです。
本体サイズは思ったより小さいというか、通常の Android ウォークマンにアンプ部の出っ張りが少しついた程度。ウォークマンや iPhone に別途ポタアンを持ち歩くくらいなら、ZX1 一台のほうが使い勝手も良くて満足できそうな気がします。操作系もハードキーがいくつかついたので、F800 シリーズよりは普通に使える印象。

実はかなり気に入ってしまったんですが…そうはいっても、ポータブルプレイヤーに ¥7.5 万はちょっと出せないよなあ。下位モデルの F880 シリーズもけっこう良さそうなので、ここはちょっと妥協してみる、というのも手か。でも、M505 との使い分けをできる自信がないなあ(^^;;。

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