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LINE WAVE 先行体験版が届いた

遅延に遅延を繰り返していた LINE のスマートスピーカ「WAVE」がようやく届きました。

LINE / WAVE (先行体験版)

LINE WAVE

スマートスピーカは Amazon Echo がアメリカでのデファクトスタンダードになりつつある中、Google Home や Apple HomePod など IT ジャイアントたちが流れを作りつつあります。そんな中でほぼ日本ローカルといえる LINE ってどうなの、という声もありますが、一昔前とは違いここ数年の海外勢はマーケットが小さい日本語対応を後回しにするのが当たり前になっています。少なくとも海外勢が日本に本腰を入れてくる前にうまく立ち上げられれば、メッセンジャーアプリとしての LINE のように国内標準くらいは取れるかもしれないという推測もあり、何より他社より先に出てくるから新しもの好きとしては手を出しやすいという理由で(笑)とりあえず WAVE の先行体験版を申し込んでみました。

実機は高さが 20cm 近くあり、ほぼ 1/100 スケールのガンプラと同サイズ。Bluetooth スピーカ程度のサイズをイメージしていたので、思ったより大きいな…というのが第一印象。

LINE WAVE

天面には必要最小限の操作ボタンと LED インジケータ(メッシュ部)。
メタリックグレーの筐体に濃紺のサランネット、角にはさりげなくダイヤカットが施してあったりしてけっこう高級感があります。

LINE WAVE

底部にも LED が仕込まれていて、動作時には様々な色で発光します。Clova(LINE の音声 AI)に話しかけるとグリーンに発光して「ビコン」と音声コマンド待ち受け状態になるなど、動作状況に応じて色が変わるので、今どういう状態なのかがある程度把握できます。


LINE WAVE

背面(まあどこから見てもほぼ同じ見た目ですけど)には電源ボタンや DC ジャックがあります。

LINE WAVE

付属の AC アダプタは USB タイプですが、DC ジャックが microB や Type-C ではなく一般的な DC ジャック形状というのが最近としては逆に珍しい。コネクタカバーがアルミ製だったり、ケーブルの被膜がメッシュだったり、やたらお金かかってます。

LINE WAVE

使い始めるにはスマホに「Clova」アプリをインストール、自分の LINE ID と紐付けた上で WAVE とペアリングする必要があります。
リビング等に置いて家族と共用する機器に個人の SNS アカウントを紐付けるのはちょっと気持ち悪さがありますが、少なくとも現時点の WAVE には LINE のメッセージを読み上げたり音声入力でメッセージを送ったりする機能はありません。そういう意味では安心して使うことができます。

LINE WAVE

設定でちょっとハマったのがペアリング画面。同じ Wi-Fi ネットワーク上にあるスマホと WAVE をペアリングするわけですが、接続する Wi-Fi ネットワークの選択画面に SSID が一つしか表示されません。自宅の SSID ではないものが表示されていたので、これしか見えてないのかよ!?と数分悩んだんですが、この SSID 部分をタップするとスマホから見えている電波の SSID リストが表示され、ようやく接続することができました。この UI、いくらなんでも不親切すぎると思います。

LINE WAVE

現在の WAVE はまだ先行体験版ということで(後日アップデートにより製品版同等の機能に進化する予定)、できることはまだ限られています。LINE MUSIC の音楽再生、日付や時刻・天気などの質問に答えてくれる機能、アラーム設定、それと Clova に全く関係ないけど Bluetooth スピーカとして動作するモード。Amazon Echo あたりに比べるとまだ何もできないに等しいですが、そこは今後に期待かな。ちなみに、ダメモトで「Apple の Siri ってどう思う?」と訊いたら「すばらしいものだと思います」と返ってきて、そういうところはちゃんと仕込んであるのね、と思いました(笑

新しいカテゴリのデバイスを手に入れると、最初は何をやって良いか分からず途方に暮れることも少なくないですが、画面がないと余計に「何ができるか、何をしたらいいのか」が分からず呆然としてしまいますね。まあ現時点でできることは音楽再生+α 程度にすぎないので、そのあたりから試用してみることにします。

音質に関しては、やっぱり音声応答を軸としたスピーカだけあって、人間の声の帯域に合わせてチューニングしてある感じ。音楽を再生してみるとヴォーカルはかなりハッキリ出てきますが、楽器の音、特に高域と低域は寂しい。一回り以上小さいソニー SRS-X33 のほうが高音の伸びも低域の響きもあります。モノラルスピーカだから定位感がない、というのもあるとは思いますが。
ただ筐体が大きいだけあって音量は出るし、J-POP の楽曲を BGM 代わりに鳴らしつつ音声入力に答えてくれるスマートスピーカとしてであれば、まあそこそこ十分かもな、と思える程度の音ではあります。WAVE は LINE の自社開発ですが、Clova のパートナーにはオーディオ関連メーカーもいくつか名乗りを上げているので、いずれはもっと音の良い製品も出てくるんでしょうが。

音楽再生機能に関して言えば、LINE MUSIC の楽曲からはフルコーラスではなくダイジェスト再生っぽい鳴らしかたしかできない(?)ことと、スマホ側で LINE MUSIC を起ち上げていると WAVE 側では再生ができない(スマホの LINE MUSIC を終了させてもしばらくは再生できなかった)ことが不満です。使い方がまだ解っていないだけかもしれませんが…。

というわけで、機器側もこれから進化していくんでしょうし、自分でも試行錯誤しながらしばらく付き合ってみようと思います。

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