いつものようにカメラのメンテナンスをしていたときのこと。
シリコンブロアーで機材の埃を飛ばしていたら、ある瞬間に突然
パン!
という音がして、
ブロアーのポンプ部分が裂けました(;´Д`)。
いきなりだったから驚きましたが、このブロアー十年以上使っているし、シリコンが劣化するのも無理はありません。昔に比べると表面が硬化してきた感覚は、言われてみれば確かにあった。
これでは側面から空気が抜けてしまって掃除にならないので、新しいのを買ってきました。
カメラ屋で売られているブロアーってどれも同じように見えてちょっとずつ違う。定番中の定番と言えるのが黒いポンプ部に赤線が入っているエツミのウルトラジャイアントブロアーでしょう。私もこれを買うことは考えたんですが、今回は敢えてデザインが似通った別物のケンコー製品を買ってきました。
ウルトラジャイアントブロアーは風量が多くて良いのは分かっているけど、私の手には大きすぎてちょっと扱いづらい。それに埃を吹き飛ばすには風量だけでなく風速も重要なので、私の場合は無理して大きなブロアーを使うよりも手に合ったサイズで速いエアが出せるブロアーのほうが向いていそうという判断です。
もう一つのこだわりポイントはショートノズル。一般的な長いノズルは機材の奥まったところに風を送るのには良いけど、そこまで長いノーズが必要な機材ってそうそうないし、むしろノズルが長いことで送風時に先端がブレて(ポンプ部を手で潰して使うから多かれ少なかれブレる)狙いを外すデメリットのほうが大きいとこれまでの経験から判断しました。ノズルが短ければブレも小さくて済み、実際扱いやすいかと。
このブロアー、後端がフラットになっていて自立します。まあ側面の赤線が突起になっているから寝かせて置いても転がっていくことはありませんが。
ノズルまでシリコン素材になっているのがこの製品を選んだポイントでもあります。噴いているときに何かの手違いでイメージセンサやレンズにノズルが当たってしまう、という事故がないわけではない。そういうときにプラスチック製よりも軟らかいシリコン製のほうが対象物を傷つけるリスクを抑えられます。
やはりノズルが短いほうが飛ばしたい埃を狙い撃ちできて扱いやすい。またポンプ部から手を離すとすぐに元に戻って空気が最充填され、素早く次の動作に移れるのも良い。ポンプが大きくても戻りが遅いブロアーは作業効率悪いですからね…。外観からではこのへんは比較しづらいところですが、ヨドバシの店頭では代表的なブロアーのサンプルが展示されていて比較検討できたのはありがたかったです。
これは気に入りました。カメラバッグに常備している小型ブロアーもロングノズルタイプなんですが、ショートノズル型に買い換えたくなりました。
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